ビジネスマンが知っておくべき『グルメの新常識』 第24回 「量り売りビール」


次々に新しい料理や食材などが登場するとあって、『食のトレンド』は刻一刻と移り変わっていく。しかし、クライアントや職場の同僚と「あれ食べた?」という話になることはよくある。そんなときに「……聞いたこともない」というのは、かなりマズい。この連載では、ビジネスマンが知っておけば一目おかれる『グルメの新常識』を毎回紹介していく。第24回は「量り売りビール」。

○「量り売りビール」って何?

クラフトビールの人気が定着してきた昨今、ブルワリー(ビール醸造所)やブリューパブ(ビール醸造所に併設のレストラン)も増加中だ。自分好みのクラフトビールを見つけたときには、新鮮な状態で専用の容器に入れて、好きな量を購入することができる。これが「量り売りビール」だ。国内でもビールの量り売りに対応する店舗が増えてきている。

量り売りビールを購入するのに必要な専用の耐圧の容器を「グラウラー(またはグロウラー、英語ではgrowler)」という。ビールの炭酸をキープできたり、鮮度を損ねない構造になっていて、リユースも可能。ビールを飲み終わったら購入した店舗へ持っていき、また好きなビールを詰めてもらって購入できる。ゴミがでない点ではエコロジーでもある。
○「量り売りビール」はどこ買える?

日本全国に増加中のブルワリーや、クラフトビール専門の販売店などでグラウラーでの量り売りに対応している店が増えてきている。

東京・下北沢にあるクラフトビール専門店「TAP&GROWLER」では常時18種以上もクラフトビールをラインナップしており店内で味わえるほか、グラウラーで量り売りビールを購入することもできる。食べ物を持ち込んで角打としても楽しむことができ、クラフトビール好きの人たちでにぎわっている。

グラウラーはサイズが32オンス(約0.9L/1,350円前後)と64オンス(約1.8L/1,860円前後)の2つ(アメリカからの輸入品なので入荷のタイミングによって価格は変動)。耐圧のキャップは別売30円で、瓶が割れない限り、何度でもリユースが可能だ。32オンスのグラウラーと中身のビールを購入した場合、合計2,800~4,200円前後となる。

同店代表の金井圭司さんは「性別や年齢問わず、クラフトビール好きの方が立ち寄ってくださっていますよ。グラウラーでの持ち帰りは、BBQや花見などのイベントの時に買っていく方もいるし、一人で4本分くらい一度に買い込んで行く方もいますね」と話す。

量り売りビールを楽しむ際の注意点も聞いた。「クラフトビールは酵母が生きている状態なので、要冷蔵です。瓶内の温度が5度を超えてしまうと休止していた発酵が活動再開してしまうので、その点は注意が必要です。また、開封したらやはり炭酸が抜けるので、できれば一度で飲み切るのがおすすめです。個人的にはしっかり冷やして、泡が立つようにグラスに注いでじっくり楽しんでほしい」(金井さん)とのことだ。
○「量り売りビール」を飲んでみた

東京・恵比寿にある「NIGHT OWL」はビールはもちろん、シードルやワイン、日本酒など様々なお酒を量り売りしている酒店だ。訪れた時はクラフトビール4種、シードル1種、ワイン1種などが量り売りされていた。持ち帰るグラウラーは自前のものを持参してもいいが、店で購入もできる。ビールなどは炭酸が抜けてしまうので満タンに注いでもらうのが基本だが、日本酒など炭酸でないものは100ml単位で購入可能だ。

グラウラーは400ml~4Lのものまであり、ガラス製のもの(750ml/700円)から保冷機能のあるステンレス製(750ml/5,000円前後~)、自宅やBBQなどでそのままビールサーバーにもなる加圧式のビッグサイズまで様々。ちなみにステンレスのグラウラーなら、運動の際に持ち歩く保冷水筒や炭酸水ホルダーとしても利用できそうだ。

グラウラーを購入するほどでもないという人には、500mlの缶もおすすめ(缶代300円)。その場でアルミの缶にビールを注入して専用機器で蓋をしめて“製缶”してくれる。炭酸は抜けてしまうが手軽に持ち帰りたい人にはプラカップもある。

筆者は店のロゴ入りの750ml二重構造ステンレス・グラウラーを購入し、いざ樽生クラフトビールをセレクト! 取材時には4種の樽生ビールが揃っていた。国内のクラフトビールが2種類、スコットランドの有名な「BREW DOG」のPUNK IPAなど。お店のマネージャー小菅一範さんがそれぞれの味の特徴などを説明してくれる。4種とも特徴的で、どれも美味しそうで、迷います!

1種を選べないので、一番気になっているビールをグラウラーで購入し、2番目に気になるのを缶で購入、3番目に気になっているのは店でテイスティングしてみることに。試飲といえども、ミニのプラカップで一口とかではなく、お酒に合う温度にわざわざ冷やしてくれたワイングラスに150mlも注いでくれるからしっかりと堪能できる(上の写真右)。取材時のビールは1杯・600円だったが、試飲してグラウラーで購入する場合はその料金が100円引きになる。

帰宅して1時間ほど冷蔵庫でビールを休ませ、いざ乾杯! グラウラーで購入した京都醸造の「秋の気まぐれ2019」(750ml・1688円)は、「ゆったりと楽しめる疲れないアンバーエール」と小菅さんが説明してくれた通り、深い味わい。

翌日は"製缶"してもらった米国から空輸のREVIVAL「CONGA」(500ml・1565円)で乾杯! インペリアルIPAというもので、アルコール度数は9%と高め。IPAよりも苦味やコクのあるしっかりボディ。いつも自宅で飲むキレの良い缶ビールとは別世界の美味しさ。

実は炭酸が抜けてしまうのでは? と心配もしていたのだが、店ではグラウラーや缶にビールを詰める際に、適度な炭酸を容器に注入してくれるので、2日目でも新鮮なシュワシュワ感が楽しめ、3日目でも美味しく味わえた。お店ではできるだけ早く飲むようにすすめているようだが、個人的には3日間くらいは持つのでは? と感じた。

「外食ではビール専門店には行きにくいという子連れ家族なども、グラウラーでビールを定期購入して楽しまれています」と小菅さん。この機会に量り売りビール・デビューして、秋の夜長をゆったり楽しんでみてはいかがだろうか。

※価格は全て税込

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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