夏ドラマ名作ベスト3。深田恭子に黒木華、多部未華子…ヒロインが見事

女子SPA!

2019/10/3 08:46

 2019年7月クールのドラマがすべて最終回を迎えました。そこで、今クールも僭越ながら、わたくしドラマウォッチャーの中村裕一がベスト3を選ばせていただきました。みなさんの評価はいかがでしょうか?

◆第3位 『ルパンの娘』荒唐無稽ぶりは突き抜けた面白さ

まず第3位は、深田恭子主演『ルパンの娘』(フジテレビ系)。

「Lの一族」と呼ばれる泥棒一族に生まれた三雲華(深田)と、代々の警察一家に生まれた桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋の行方を描いたコメディドラマである本作。

体ぴったりのボディスーツを身にまとい、セクシーでチャーミングな魅力をふりまく深田恭子をはじめ、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐり、マルシア、加藤諒、麿赤兒などなど、強力なキャストが勢ぞろい。近年は全体的にリアルな恋愛模様や働き方、生き方を描いたドラマが目立つなか、このドラマの荒唐無稽ぶりは突き抜けた面白さだったと言えるでしょう。

最終回、藤岡弘、演じる和馬の祖父・和一がバイクに乗ってLの一族のピンチに駆けつけるシーンは、もう誰もが仮面ライダー1号=本郷猛の姿をオーバーラップさせたに違いありません。願わくば平成ライダーの瀬戸康史(『仮面ライダーキバ』)との共闘が見たかったですが、和一の「取り返しに来たぞ……我々のあの日々を!」のセリフと決めポーズには思わず胸がアツくなりました。

今年大ヒットした映画『翔んで埼玉』の武内英樹監督による、あくまで真面目にとことんギャグに徹し、最後にホロっと感動&ホッと安堵させるコメディの王道とも言える本作。今クールでひときわ異彩と唯一無二の存在感を放っていました。

◆第2位 『凪のお暇』自分らしい働き方と生き方について考えさせてくれた

第2位は、黒木華主演『凪のお暇』(TBS系)。

周りから嫌われたくない、はみ出したくないあまり空気を読みすぎて息が詰まってしまい、人間関係からライフスタイルまですべてリセット。都会から遠く離れたアパートに単身引っ越したヒロイン・大島凪(黒木)の、ひと夏のココロとカラダの再生の物語です。

とはいえ、当然ながら引っ越し先でも人間関係が生じ、さまざまな出来事に巻き込まれていく凪。そんな中、どこまでも不器用すぎる元カレ・我聞慎二(高橋一生)と、隣人のイベントオーガナイザー・安良城ゴン(中村倫也)の間で揺れる凪の心情を、黒木が見事に表現していました。

最終回。慎二とゴン、どちらも甲乙つけがたい素敵な男性2人を前に、結局どちらも選ばない凪の選択は意外に感じましたが、よくよく考えると、これから自分の力で歩んでいく彼女にとっては必要なことだったのです。

相変わらずあわただしい現代社会に流される中、ふと立ち止まり、自分らしい働き方と生き方について考えさせてくれるメンター的な作品だったと思います。

◆第1位 『これは経費で落ちません!』多部未華子の安定した演技が光る

そして第1位に選びたいのが、多部未華子主演『これは経費で落ちません!』(NHK総合)。

石鹸メーカーの経理課で働く森若沙名子(多部)を主人公に、社内外で起こる出来事やトラブルを「経費」「経理」というフィルターを通して描いた、これまでのお仕事ドラマとはひと味違うドラマです。

森若の実直すぎるキャラクターを筆頭に、伊藤沙莉演じる調子のいい後輩、犬猿の仲である経理部長・新発田(吹越満)と営業部長・吉村(角田晃広)の丁々発止なやりとりなど、最初から最後まで実に面白く楽しめるドラマでした。

経理という一見地味な部署にスポットを当て、1枚の領収書から浮かび上がるさまざまな真実。最終話は森若たちの会社の買収話へとスケールが膨らみますが、彼女らの鋭い目が会社の危機を救います。最後まで経理のプロとして職務をまっとうした森若の「どこであろうと、どんな仕事であろうと、私は精一杯自分の仕事をします」というセリフが、このドラマのすべてを象徴していたと思います。

派手で目立つ部署や声の大きい人にばかり気を取られてしまいがちですが、誰もが会社を支えている大切な社員の一人なんだというメッセージとともに、まるで森若そのものとも言える多部未華子の安定した演技が光る良作でした。

今クールはベスト3がすべてそうであったように、女性が主人公のドラマがとても印象的でした。10月から始まるドラマも今から非常に楽しみです!

<文/中村裕一>

【中村裕一】

Twitter⇒@Yuichitter

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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