第175話 「官」から「民」へ 宇宙ビジネスが面白い

TheNews

2019/10/2 10:00


株の神様から投資の極意を教えてもらっているTさんは、お金の話は社会に出てから大切なので、家族にもその内容をわかりやすく伝えています。今では、奥様のA子さん、高校生の長女Y、中学生の長男Sも投資に興味を持つようになりました。今日も夕食後のだんらんで投資の話となりました。


S:(ニュースを見ながら)H2Bロケットの打ち上げが成功だって。無事に飛んで良かったね!

T:そう言えば最近、NASAとJAXAが月探査で協力を拡大する、というニュースもあったよね。

Y:確か、NASAは2024年にもう一度月に人が降り立つことを目指しているのよね。2024年って、もうすぐそこじゃない。

T:世界の宇宙産業市場は着実に成長し続けているよ。以前夏休みに調べてもらったけれど

(第66話 軍事技術の平和利用と投資(その2))

、昔は国家の事業だった人工衛星も、小さなものなら民間企業が作っていることに驚いたよね。さらに最近は、ビッグデータやAI、IoTといった新技術を組み合わせて、衛星データをどうやって使うかが重要になってきているよ。

A子:人工衛星のデータって例えばどんなことに使えるのかしら?

T:例えば農業なら、地上からだとわかりにくい土地の様子や気候の変化などを衛星データで確認して今後の状況を予測し、どこでどんな農産物を作ればいいかを効率的に考えたり、また、まちづくりでも、都市や地域の衛星データを見て防災対策に役立てたり、アイデア次第で活用する方法はたくさんあると思うよ。

A子:へぇ、衛星データを使ったビジネスもこれから盛り上がりそうね。

T:安定的に継続して衛星データを送る方法や衛星データの加工方法など、難しい課題も多いけれどね。

Y:でも前向きなチャレンジが大切だよね。

T:その通り!政府も宇宙ビジネスを後押ししているよ。今年(2019年)の3月には、安倍総理が宇宙ベンチャーの育成を促進するための支援パッケージを発表して、5年間で約1,000億円の資金供給やJAXAとの人材や技術の交流ができる仕組みを用意したんだ。宇宙起業家にとってはチャンスだね。

S:宇宙ベンチャーに宇宙起業家かぁ、なんだかかっこいいな。

T:人工衛星だけでなく、ロケットの打ち上げや月探査も含めて、宇宙産業は国の需要「官需」から民間の需要「民需」への移行が進んでいる。今後はさらに民間の参入や新規起業が増えることで新しい宇宙の活用方法やサービスが登場して、そこからまた新たな発展が生まれてくると思う。今後が楽しみだし、面白いフェーズに入ってきたよね。

A子:私達が宇宙産業に関わるなら、まずは投資からスタートね。

T:さすがは投資家だね。政府は2015年からの10年間で、宇宙機器産業の事業規模を約5兆円に成長させる方針を立てていて、宇宙産業の国産化を進めているんだ。国産ロケットの製造企業はもちろんだけど、衛星の機材の開発会社とか、宇宙のための独自技術を開発している国産企業にも注目したいね。

A子:ロケットの打ち上げとか、難しいチャレンジに取り組んでいる企業も応援したいね。あとはやっぱり、平和利用のための宇宙開発に取り組んでいる企業は応援したいな。

S:よし、僕は宇宙を勉強して宇宙起業家になるぞ。

T&A子:あれ、テニスの選手はどうするの?(笑)

(この項終わり。次回10/9掲載予定)

当記事はTheNewsの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ