【廃車じゃないよ】熊本の超人気ホットドッグ店は超が付くほどオンボロだった Byクーロン黒沢



今年の8月末、私は熊本県にある創業1976年の老舗ホットドッグ店を目指し、レンタカーのハンドルを握っていた。

「あそこはオイシイよ~!」「さくさくふわふわなパンと具が、口の中で溶けてゆく!」「週末は行列を覚悟して!」「誰もが幸せになれる味!」「伝説級のうまさ!」

地元で大人気というそのお店。ネットレビューも高評価だらけ。私もこれまで色んなホットドッグを食べてきたけど、伝説だの幸せだの、ここまで絶賛される店は見たことがない。

地図上ではそこそこ辺鄙な場所にあるが、だからこそ食べてみたい!と、熊本入りしたその足で、ナビをたよりに「ホットドッグ四つ葉」へ直行した私。そこで見た「すごいもの」とは?

・オバケが出そうな真夜中の交差点に!
「ホットドッグ四つ葉」は、熊本市の中心部から車をぶっとばして約20分。熊本空港にほど近い、がらんとしたエリアにある。

時刻は23時を回っていたが、「食べログ」によると閉店時刻は深夜2時。小雨の中、口笛を吹きながら問題の住所に滑り込んだはいいが、「目的地です」とナビが断言した場所は、ホットドッグ店どころか吹きさらしの野っ原。それが点滅する信号にうっすら照らされ、草ぼうぼうのシルエットがぞわぞわ風にゆらぐ。そんなところだった。

あるはずのものがない。地図を読み違えた? 行列の絶えない人気店だって聞いたけど……。とそのとき、闇に慣れた私の目が、何やら小さな黒い影を捉えた。

恐る恐る近寄ると、交差点脇の空き地の片隅に、ボロボロに朽ち果てたオモチャのような車がポツンと停まっている。通り過ぎる車のライトを浴びたそれは、日産・チェリーキャブ。知らなくて当然、今から半世紀前の車だ。

・粉になりそうな車の中には
ボディは穴だらけ。タイヤは地面に埋まり、迷彩色と思いきや、サビだらけでそう見えるだけ……。一発ひっぱだいたらバラバラになってしまいそうな、究極のオンボロバン。

よく見ると、車体に「ホットドッグ」と文字の痕跡が! ルーフには「ホットドッグ四つ葉」という、半分バキバキに割れた看板が乗っかっている。ボロとは聞いたが、これはもう想像を絶するレベル。

どんなに丈夫な車でも、50年も野晒しにされたらこうなってしまうのか。どこから見ても廃車だが、意外にもナンバープレートはついている(自動車税を払っている=廃車ではない)。そして、車内には外装と釣り合わないピカピカのオーブンまで積んでいる。そう、要するにこの車、これでもまだ現役なのだ!

・オーナー曰く、10月解禁予定!
時刻はすでに深夜12時。ここにいても仕方ないと、その夜は素直に退散し、翌日の昼間、再び現場を訪れた。

件のバンは相変わらず、がらんとした交差点で朽ちていた。人の気配もない。ネット情報によると、営業中は車の上に黄色い回転灯が灯るそうだが、残念ながらそれも見当たらず。

普段の私ならさっさとあきらめるところだが、今回ばかりは車が発する強烈なオーラに後押しされ「食べログ」にあった店の番号をコール。と、甲高い男性の声が応答した!

「ハイ? ホットドッグ買いに来たの? あちゃーっ、ゴメンね……。うち10月まで休んどるけん。10月1日から営業するばい、そのとき来てくれるかね? 悪かったねえー」

若干(記憶が)怪しいが、べたべたの熊本弁でこんなセリフを聞かされた。

お天気や気分次第でいきなり休む可能性もあるそうだが、それでも地元民は熱烈支持。台風シーズンの終わる10月以降、熊本を訪れる機会のある方は、私の代わりにぜひご賞味を!

・今回ご紹介した施設の詳細データ
店名 ホットドッグ四つ葉
住所 熊本県上益城郡益城町平田2240(交差点脇の車)
時間 14時?~売り切れまで
休日 要確認

Report : クーロン黒沢
Photo : Rocketnews24.

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