【子育て】ダメ出しの“連鎖”をストップ!親も子も褒め上手になる考え方

ウレぴあ総研

2019/9/21 11:21

コップに半分入った水を「まだ半分もある」と思う人と「もう半分しかない」と思う人。子どもが持ち帰った70点のテストを見て努力を認める人と「70点しかとれていない」と叱る人がいます。事実はたった一つですが、物の捉え方は180度異なります。

『1人でできる子が育つ 「テキトー母さん」 のすすめ』の著者の立石美津子がお話します。

子どもを褒めるのが上手なママと苦手なママがいます。

褒め上手なママは自分か幼いから親に同じようにされてきたので、自然にそれが出来るのかもしれません。

ところが、自分があまり褒められることなく育った場合は、わが子にたくさん良い面があっても、それを上手に子どもに伝える技を持っていないので…子育て本を読んだりセミナーのはしごをしたり。

でも、長年染みついてしまった“考え方の癖”はそう簡単に修正できるものではありません。どうしてかというと、自分が体験していないことを実践するのはハードルが高いからです。

■同じ事実でも人により捉え方が異なる

同じ事実でも人により、その捉え方は大きく異なります。

■コップに半分入った水を見て

  • 半分も入っている
  • 半分しか入っていない


■40歳の誕生日を迎えて

  • もう、おばさんになってしまった
  • あと、50年は生きられる、楽しみだ

    (※人生100年時代、折返地点にも来ていないからとプラスに考える)


■90点をとって

  • 取れなかった10点にスポットを当てて嘆く
  • 90点も取れたと喜ぶ


■子育てをしていて

  • 「少しずつだが成長していて嬉しい」と思う
  • 「他の子どもと比べてあれが出来ない、これができない」と悩む
同じ状況に置かれたとき、不幸だと感じる人と幸せだと感じる人に分かれます。これは事実が人の感情を左右するのではなく、「自分の心がそのことをどう捉えるか」で変わってくるからです。

幸せは自己申告だからですね。

■「子どもをどうやって褒めたらいいのかわからない」ママへ

筆者は“子育て”をお題にした講演会に講師としてよく招かれます。そこで保護者から次のような質問を受けることがあります。

「よく“子どもは褒めて育てなさい”と耳にするけれども、子どもをどうやって褒めたらいいのかわからないのです。褒めるのがとても苦手なのです」

多分、その人は親から褒められた体験が少ないのでしょう。だから我が子をどうやって褒めたらいいのかわからないのですね。

更に自身に対しても完璧母さんを目指して「もっといいママにならないといけない」「他のママに比べて、あれが出来ていない、これができていない」と自分にダメ出しをしてしまうので、「子育てが楽しい」とも思えないのではないでしょうか。

自分の親を反面教師にすることができず、自分が親になったとき子育ての仕方は子孫へと綿々と連鎖されていくように思います。

■筆者も自己肯定感は低かった

筆者は親から褒められることなく育ちました。自己肯定感がかなり低い方だと思います。

小学生の頃、クラスの平均点が80点なのに60点をとってしまいました。母は「どうして平均点に行かなかったの」と落胆して悲しい顔をしました。

筆者は頑張って次のテストで平均点以上の90点をとりました。平均点以上とれたことを喜んで祝ってもらえると思い帰宅すると…母は次のように言いました。

「どうして100点とれなかったの。この10点どこを間違ったの」

出来ない箇所だけを注意され、「今度は100点をとれるように頑張りなさい」と言われました。

その結果

  • 完璧主義
  • 全か無か思考(白か黒か思考・100点か0点かのどちらかしかない思考)
  • ストイック
  • 上昇志向が強い
  • 責任感が強い
  • 真面目
な大人になりました。

これで仕事面では成功することもありましたが、ちょっとでも失敗しつまずくと「まあ、何とかなるさ」とは思えず、自分にダメ出しして、いつまでたっても満足は出来ず、幸せ感を味わうことが少なく、しんどい毎日でした。

■思考癖を変えるのは難しい

ではどうすればいいのでしょうか。

筆者の場合は親になったとき、「優秀な子どもに育てて、能力を伸ばしていい学校に入れて…」それが子どもの幸せにつながると思い込んでいました。

生まれた直後から毎日、20冊近くの絵本の読み聞かせをして、漢字カードを毎日毎日見せていました。

けれども、2歳のとき“知的遅れを伴う自閉症”と診断されました。

「全か無か思考」「0点か100点か思考」「白か黒か思考」が幸いし、「あれこれ期待しても無駄だ」と思うようになり、いい意味でさじを投げてしまいました。他の子と比較しようがなく、結果的には“子どものあるがまま”を認めることが出来るようになりました。

例えば周りの子どもが2歳でオムツが取れていても「まあ、息子は元々ペースが遅いのだから仕方がない、小学校に入学する頃に取れればラッキーだな」くらい思うようになりました。

■失って見てわかるもの

縁起でもありませんが子どもが大病したり、事故にあったり、誘拐されたりすると「生きて帰ってきてくれさえすればいい」と思うものです。

食べ物の好き嫌いが多いだとか、スーパーで地べた泣きしてお菓子を欲しがって困るだとか、落ち着きがなくて困るなどは、「なんてちっぽけな鼻くそのようなことだったんだろう。こんなことで悩んでいた自分は贅沢だった」とシミジミ思います。

でも、障害児を生んだり、子どもが事故や病気になったりなどショックな出来事は誰の身にも起こる訳ではありませんので、自分でしっかり意識して子育ての仕方の転換をどこかでしなくてはなりません。

■一回リセットしてみよう

赤ちゃんを産んだ頃のアルバムを開いてみましょう。

その頃、抱いた感を思い出してみましょう。

生まれる前は「男の子でも女の子でもどちらでもよい。五体満足であればいい」と思い「指はあるかな、目は見えているかな」と思ったはずです。子どもが寝ていると口元に手をかざし「息はしているかな」と心配したこともあるでしょう。

でも、段々と “立つのが遅い早い”“言葉が早い遅い”“勉強が出来る出来ない”とママ友の子どもや兄弟姉妹と比較する“比べる病”にかかってしまい、あれこれ望んでしまうのです。

一回リセットしましょう。

■幸せの感度が高い人に育てよう

子どもを産んだ瞬間は「この子には幸せになってほしい」と願ったはずです。それなのに“幸せ感のない人”“幸薄い人”に育ってしまったら悲しいですよね。

親なら誰しも我が子には「幸せになってほしい」と願います。それには“幸せを感じる感度の高い脳”をつくってあげることだと思います。つまり自尊感情や自己肯定感をしっかり付けてあげること。

たくさんの宝物を持っているのに「自分にはあれもない、これもない」と満足できず“ないもの探しの旅”をしてしまうような考え方を持たせたくはありませんよね

自分自身に対しても「私は毎日、御飯作っているだけで頑張っている」、そして、子どもに対しても「元気に生きているだけでいい」とかつて思っていたように今も思えるように、ちょっとだけ努力してみませか。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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