米で電子タバコによる死者がひとり増える

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Image: Gettyimages

症状が出てから死亡までの期間が短くて怖いよね。

今週月曜日、カリフォルニア州チュラーレ郡で、また、電子タバコ(ベイプ)に関連した肺損傷が原因で男性が亡くなったそうです。同様の死亡例はすでに6件もあって、今回のケースは7番目。ちょっ、電子タバコ、大丈夫?

チュラーレ郡当局によると、この患者はベーピング関連の肺障害(VAPI)の治療を数週間に渡って受けた後に死亡したそうです。身元は明かされていませんが、40歳以上で、健康障害を持っていたようです。

カリフォルニア州公衆衛生局によると、地元で発生したVAPIの症例は3つ。しかし、州全体を見渡せば、疑わしい症例が73件も報告されているとのこと。カリフォルニア州だけに限らず、先週までに36州と他の地域で380件のVAPIの症例が報告されていて、カンザス州、イリノイ州、インディアナ州、ミネソタ州、オレゴン州でも死者が出ています。しかし、複数の死者が出ているのはカリフォルニア州が初めてなんですって。

患者は向精神薬や大麻を含む製品を吸うなどしていた模様


VAPIの患者には、咳、息切れ、胸痛といった症状がみられ、胸のムカつきや嘔吐なんかを伴うこともあるようです。全員が最近電子タバコを吸っていて、そのほとんどが、幻覚作用なんかを与える向精神薬のTHCもしくは大麻を含む製品、もう少し詳しく言うと、ブラックマーケットで入手した高濃度THCを含むワックスやオイルを使っていたとのこと。

なお、犠牲者に共通点があるにも関わらず、保健当局は特定の原因に責任を負わせることには消極的。例えば、月曜日のHaughtの声明では、「電子タバコの使用は、肺の健康に害を及ぼす危険があります。死に至る重篤な肺損傷を引き起こす可能性もあります。」という警告にとどめているんです。

被害者の多くは、ニコチンとTHCの両方を使ったと自己申告していて、約1/5がニコチンのみを使用したと方向しています。また、複数の州で、吸入すると肺炎を引き起こす可能性のある合成脂肪分の多いビタミンEという特定の物質の使用がその地域のほぼ全ての症例に関連していることがわかっています。しかしCDCは、どの化合物質/製品にも一貫した関連性は無いとしています。ちなみに、上で「ブラックマーケット」と書いているので、ブラックマーケットで入手したものにだけ危険性があるかと思われるかもしれませんが、オレゴン州の死亡者は、合法的なお店で購入したTHC油を使っていたとみられています。それに、ニコチンだけ使用したと話している患者の中には、未成年だったり娯楽用大麻が合法でない州に住んでいないということが理由で、THCの使用を認めたく無い人がいる可能性もあります。

「公衆衛生上の緊急事態」


一部の公衆衛生の専門家は、CDCや他の保険機関が、違法なTHC製品とVAPIの関連を明確にしないことで、電子タバコユーザーを不必要に不安にさせていると批判しています。

10代の喫煙率上昇も懸念もあり、こういったケースに対応して、連邦政府は最近になって、フレーバー付き電子タバコの合法的販売を禁止することを提案しました。一部の専門家や医者は、この提案はユーザーをブラックマーケットで電子タバコを買いに行かせるようなもので、将来的なVAPIの予防にはならないと批判的です。

CDCは、これらの症例を公衆衛生上の緊急事態だと宣言。今週、この対応を管理し、医師と保険機関を調整するために緊急オペレーションセンターを開設しました。

電子タバコユーザーは不安になるでしょうね。改造したのは爆発するし、THCや大麻成分入っているオイルを使えば肺障害になるし…。でも、ニコチンってなかなかやめられないんですよね。わたしも昔喫煙者だったからわかります。自分の経験を踏まえて言うなら、電子タバコ規制するより、アラン・カーの『禁煙セラピー』普及させて、スモークフリーになればいいのに、って思うんですが、まぁ、そんなに簡単じゃないですね。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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