高効率給湯器、環境とお財布にやさしいのはどれ?

日刊Sumai

2019/9/15 21:30

給湯器の交換を検討する際、省エネタイプの高効率給湯器を検討する人は多いでしょう。
その代表機種として「CO2冷媒ヒートポンプ給湯器エコキュート(以降、エコキュート)」「CO2家庭用コージェネレーションシステム(以降、エネファーム)」「潜熱回収型給湯器(以降、エコジョーズ)」「家庭用コージェネレーションシステム(以降、エコウィル)」があります。
どれも「エコ」なのはわかっていますが、区別がつかず、どれを選んでよいか分からない人は多いのではないでしょうか?
1.エコキュート、エネファーム、エコウィル、エコジョーズの違い
エコキュート
ABC / PIXTA(ピクスタ)
まずは、エコジョーズ、エコキュート、エネファーム、エコウィル、エコジョーズの違いを再度確認しましょう。
高効率給湯器を検討するときに、エコキュートやエネファームなどの給湯器を建築業者などから勧められる場合がありますが、それぞれの違いをご存知でしょうか。
エコジョーズはガス式給湯器ですが、エコキュートは電気式給湯器です。
エネファームとエコウィルは、両方ともガスで発電しながら、お湯を貯湯タンクに貯める給湯器で、電気代が安くなるのが特徴です。

1-1 エコジョーズ

エコジョーズは、今まで捨てられていた排気熱を再利用することで、給湯熱効率をあげることが可能になったガス給湯器です。
熱効率がアップすることで、使うガスの量が少なくなります。

1-2 エコキュート

エコキュートとは、ヒートポンプ技術により大気熱を自然冷媒である二酸化炭素(CO2)に集めて、その熱によってお湯を沸かす仕組みの給湯器の総称です。
エコキュートは機械が大型のため設置場所を選ぶ、湯切れの可能性がある、お湯が飲用できない、というデメリットがあります。

1-3 エコウィル

エコウィルは、ガスを燃料にしたエンジンを動かして発電します。
稼働中に熱が発生し、この熱を利用してお湯を作り出します。エコウィルの導入費用は60~80万円程度となります。

1-4 エネファーム

エネファームもガス給湯器の発熱を利用して発電を行うことで、電気料金を安くすることができます。
ガスの中に含まれている水素と空気中の酸素を結合させ、電気を作り出します。
長時間発電することが可能で、太陽光発電との相性も抜群です。エネファームの導入費用は100万円前後が相場です。
エネファームとエコウィルは
・導入実績が少なく修理費が高くなりやすい
・10年保証加入(有料)が必須
・重量が重く設置場所の基礎工事が必要になることがある
というデメリットがあります。
2.購入時はイニシャルコストをペイできる製品を選ぶべき
高効率給湯器
ABC / PIXTA(ピクスタ)
省エネ給湯器は従来型と比べて高額になります。
そのために、イニシャルコストを何年でペイできるかを考え、製品を選びましょう。
最初にすべきことは、自分たちがいくら光熱費を支払っているか確認することです。
ガス料金、または電気料金を確認しましょう。
それは、「トータルでどちらが安いか」「何年たてばお得なのか」は、各家庭の使用状況によって大きく変わってくるからです。

2-1 メーカーのHPからいくら節約できるかを割り出す

給湯器を販売しているメーカのホームページを見ると、給湯器を買い替えることにより、いくら節約できるかが掲載されています。
その数値と自分の家庭で使っている年間でいくらのガスまた電気の料金を比較し、いくら節約できるかを割り出します。
例えばメーカーのホームページに、給湯器買い替えで年間約23,000円節約できるとあったとします。
一般的には家庭内でのガスの使用比率は、給湯が「8」、キッチンなどのそのほかのものが「2」と言われています。
月のガス代が1万円、ガス契約の基本料金が1,200円、ガス代の節約率を少な目に見積もって10%とすると
(10,000-1,200)×0.8×0.1=704円/月
704円×12カ月=8,448円
つまり、1年で8,400円程度の節約になります。
従来型とエコジョーズとのイニシャルコストの差は4年程度でペイできます。給湯器の寿命は10年くらいなので、買い替えはお得といえます。

2-2 従来型給湯器でガス代が月5,000円程度なら従来型を

月平均のガス代が5,000円くらいの家庭は、従来型を選んだ方がよいかもしれません。
先にも述べたように、給湯器の寿命は10年程度です。
それまでにイニシャルコストをペイできなければ、費用の面では省エネ型給湯器を導入するメリットがなくなってしまいます。
3.まとめ
高効給湯器
ABC / PIXTA(ピクスタ)
前述の通り、ベストな給湯器は、家族構成やライフスタイルによって異なります。
最初に現在自分の家がどれくらいの光熱費がかかっているかを把握し、何年で元がとれるかを計算してからどの給湯器にするかを決めるようにしましょう。
「環境に優しいから」「電気代が安くなるから」と迷わず導入するのは避け、じっくりと考えましょう。

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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