妻の写真をSNSで公開する「嫁グラフィー」 夫たちに本音を聞いてみると…

日刊SPA!

2019/9/15 15:53

 昨年頃からメディアで「嫁グラフィー」という言葉が取り上げられる機会が増えた。「嫁グラフィー」とは、自分の妻の写真をTwitterやInstagramなどのSNSに投稿する際のハッシュタグだ。

しかし、なぜ夫たちはわざわざ自分の妻の写真をSNSに載せるのか? 賛否両論ありながら、それでも撮る理由とは。「嫁グラファー」たちに聞いた。

◆妻の写真をSNSにアップする「#嫁グラフィー」

まず、「嫁グラフィー」とは実際どのようなものなのか。ハッシュタグからTwitterの投稿をのぞいてみると、幻想的な風景と共に撮影したものや、妻への愛の言葉をつづったものが多く、見ているだけでもなんだか幸せな気持ちになるものも多い。

結婚6年目を迎えたという武吉さん(@bukichi109)は、最初に嫁グラフィーを撮ろうと思ったきっかけについてこう話す。

「なんとなくSNSを見ていたら嫁グラフィーのハッシュタグをたまたま見つけて、自分もやってみたいと思ったのがきっかけです」(武吉さん)

武吉さんは自身がカメラマン、奥様がモデルだということもあるのだろう。もともと写真を撮ることを得意としている方が嫁グラフィーの写真をアップしている印象が強い。

同じくフォトグラファーで、結婚1年目のshimizu_nobu_さん(@buu_noo_)も最初に始めようと思ったきっかけとして、次のように語る。

「嫁も写真を撮る人なので、お互いを撮る機会が多かったから、自然とそうなりました」(shimizu_nobu_さん)

奥様はTwitterはやっていないものの、Instagramでshimizu_nobu_さんの写真を載せることもあり、「互いに撮っては載せている感じ」なのだという。

今年結婚したばかりのカメラマンのうさだだぬきさん(@usalica)は、「妻だからこそ、ポートレート撮影ができるチャンスが多い」と話す。

「知り合いや友達の女性モデルさんだと気軽に遠出や夜中の撮影に誘うわけにはいかないですけど、嫁なら気軽に撮影に行けますよね」(うさだだぬきさん)

そんな状況も「妻を被写体とする」ことに結びついているのだろう。さらに、「嫁グラフィーを綺麗に撮るコツ」を聞いてみた。

「作り過ぎない。自然体。生活感」(shimizu_nobu_さん)

「2人で楽しんで撮影することを大事にしています。作り笑いより自然な笑顔が何よりいいので、そこを1番に考えています。妻がやりたいことをやってそれを撮る。そんな感じです(笑)」(武吉さん)

2人とも自然な表情を切り取ることでいい写真が撮れるという。また、初心者でもマネしやすいポイントとして「こだわりと言うほどではないですが、引きで撮ることが多いです。景色の中にいる嫁というか、映画のワンシーンのような情景を目指しています」(うさだだぬきさん)と教えてくれた。

◆なぜ、あえてSNSに公開するのか?

とはいえ、どうしても妻の写真を撮影してSNSに載せることに抵抗がある方もいるだろう。「嫁グラファー」たちは、なぜあえて「嫁グラフィー」をSNSに公開しているのだろうか。武吉さんがSNSで嫁グラフィーを公開する理由は、「夫婦円満」がポイントらしい。

「夫婦円満になるから載せる……自分はこれに尽きると思います。うまく撮ることができたら妻は喜んでくれますし、撮り手の撮影時の気持ちって不思議と写真に出るので、それをSNSに載せてみんなに自分の気持ちが伝わればいいかな?って思っています。賛否は当然ありますが、自分は自分達の夫婦円満の方法をやっているだけですね」(武吉さん)

なんと、嫁グラフィーを撮影するようになって、「夫婦ゲンカが減った」というから驚きだ。

「明らかにケンカが少なくなりました! 嫁グラフィー始めるまではケンカも多かったです。共通の趣味がなかったので、正直息苦しい生活でした。その中で始めた嫁グラフィーなので、お互いに楽しめる事ができて幸せです」(同上)

確かに、一緒に撮影に出かけることも、撮影を通じてコミュニケーションを取ることも夫婦仲には良い影響を与えてくれそうだ。実際に、武吉さんの奥様も、嫁グラフィーには感謝している様子。

「主人が楽しく私の写真を撮っている姿を目の当たりにしていると、私も幸せな気分になれますし、美容をがんばるキッカケにもなるので(笑)」(武吉さんの妻)

また、「うちの旦那は撮ってくれないな」としつつも「撮ってほしい!」と思っているという°*.のんのん.*°さん(@SL22non_non)はその理由についてこう話す。

「1人では“全身写真”や“風景と一緒の写真”がなかなか上手く撮れません。子どもがいると尚更、子どもばかりで自分の写真自体を撮らなくなってしまいがちです。自分を客観的に見て綺麗に撮ってくれる人がいるとうれしい」(°*.のんのん.*°さん)

とはいえ、SNSへのアップには迷いもある。

「SNSに公開“して欲しい”とは思いません。でも綺麗に写った写真があれば自分でアップしちゃうと思います(笑)。たしかに、あえて公開する必要はないと思います。しかし、私はSNSから多くの情報を得ており、可愛い、綺麗、な人や物を見ることは好きです。なので、写真を通じて、“こんな撮り方もある”とか“素敵な場所”の共有ができるのはいいなって思います」(同上)

賛否両論があるものの、上手に夫婦のコミュニケーションに活用できればいいことずくめなのではないか? 嫁グラフィー、侮れない。<取材・文/松本果歩>

【松本果歩】

恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり、店長を務めた経験あり。Twitter:@KA_HO_MA

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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