沢口靖子「科捜研の女」本当に風丘先生はレギュラーのまま?不安を抱えたまま科捜研の夏が終わる

エキレビ!

2019/9/12 09:45

9月5日に放送された『科捜研の女』(テレビ朝日系)。事前に「風丘早月(若村麻由美)が殉職するか!?」と壮大な匂わせが行われた16話だったが、結末はいつもの科捜研クオリティだった。巻き込まれ事故に遭った風丘は気の毒としか言いようがない。

第16話あらすじ
解剖鑑定書を届けに来るはずの解剖医・風丘がなかなか現れず、到着を待ち続ける榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーたち。そんなとき、京都市内のホテルのラウンジバーで発砲事件が起き、拳銃を持った何者かが立てこもったという知らせが入った。風丘がそのホテルでスイーツを購入する予定だったと知ったマリコは嫌な予感を抱き、すぐにバーの防犯カメラ映像を送ってもらった。
すると、防犯カメラには予想どおり風丘の姿が! 実は、風丘はスイーツを購入したあと乗り込んだエレベーターで、不審な男2人に遭遇。エレベーターの隅で、若い男・古森謙一(忍成修吾)が拳銃を手に、マスク姿の男・館林穣治(三浦浩一)を脅していることに気付いたのだ。しかも、脅されている館林がペン型インスリン注入器を落としたのを目撃。風丘は彼が糖尿病患者であることを見抜き、その注入器を届けるため、ラウンジバーに入っていく彼らの後を追って自ら人質となった。バーは現在、エアコンが故障して休業中で、風丘の他に、修理業者・樋口清史(下元佳好)、ホテルスタッフ・原田千里(小松美月)、その階にいた司法浪人生・陣野宇彦(花田だいき)、主婦・横井敏美(氏家恵)らが人質として捕らわれることに。
映像を確認したマリコたちは、風丘が館林を触診すると見せかけて自分たちにメッセージを送っていることに気付いた。結果、古森が持っている拳銃はモデルガンだと判明する。
人質の館林は仮想通貨取引所「プリモカレンシー」の経営者で、彼には47億円相当を流出させた疑いがかけられていた。現在の館林は8千万円の保釈金を支払った保釈中の身。この日の午後5時まで京都地裁に出頭するよう命じられており、それを阻止することが館林の狙いであった。
マリコがサーモグラフィーの映像を確認すると、古森が発砲した拳銃の先端は、やはり熱を帯びていない。刑事部長・藤倉甚一(金田明夫)は特殊部隊を突入させ、古森を確保。実は古森はプリモカレンシーの元社員で、素行不良で解雇された過去があった。さらに、人質になった4人は館林が起こした流出事件の被害者。風丘以外の全員が共謀者で、失われた仮想通貨を取り戻すことが彼らの目的だったのだ。


よく考えると結末に全然救いがない
館林が落としたインスリン注入器を渡しに風丘があとを追いかけ、そのまま人質になった。それが、今回の事件の始まりだ。しかし、何てことはない。みんなグルだった。なんという巻き込まれ事故か! だから、古森は頑なに人質を解放したがらなかったのだ。

それにしても、相手が悪かった。人質という立場にありながら「紫外線に浴びたくない」とカメラから映る場所に居座り、読唇術で読めるメッセージを送る風丘。彼女は賢過ぎるし、肝が座り過ぎている。さらに、館林を触診しながらマリコたちにメッセージも送っていた。
「マクシラ、上顎骨。後頭骨も異常は見られない。歯突起も大丈夫。篩骨、涙骨も異常なし。大転子も良し。尺骨、鼻中隔も平常通り。問題はなさそう」」(風丘)
これらの部位を英語にするとmaxilla(上顎骨)、occipital bone(後頭骨)、dens(歯突起)、ethmoid bone(篩骨)、lacrimal bone(涙骨)、greater trochanter(大転子)、ulna(尺骨)、nasal septum(鼻中隔)となる。全ての頭文字をつなげると、導き出される単語は「MODELGUN」。古森が持っているのはモデルガンだと風丘は推測したのだ。(ちなみに、グルだった人質4人の名前、higuchi、toshimi、jinno、chisatoの頭文字をつなげると、「htjc/人質」になる)

それにしても、腑に落ちない。プリモカレンシーの流出事件には自作自演の噂が囁かれていた。館林が47億円を懐に入れた疑いがあるのだ。今回の立てこもり事件で逮捕された前述の4人には、流出事件の被害者という顔もある。結末に救いがない。気の毒。

“若村麻由美降板”は本当に回避されたのか?
今回は、予告映像から「風丘、殉職」の匂わせが凄かった。不安に駆られるファンも多かったはず。しかし、この不安は杞憂に終わる。言葉は悪いが、SNSでは「風丘死ぬ死ぬ詐欺」と表現する視聴者もいたほどだ。

じゃあ、新しい監察医として登場した牧村克巳(森尾由美)は一体何だったのか? という疑問が残った。まさか、風丘の行方不明を知らせるだけのチョイ役として起用されたわけじゃあるまい。はっきり言って、風丘→牧村へ交代の芽がなくなったわけではないのだ。

こんな気の抜けない状態のまま、『科捜研の女』は秋クールに突入する。次回17話の放送日は、1カ月以上の間を空けた10月17日である。それまでは、お休み。いや、10月って! 「1年間放送」とブチ上げておいて、クールの狭間に必ず1カ月以上の空白を設けるこのドラマ。これって、短めの1クール×3でしかないのだが……。

次回の内容が凄い。マリコの自宅マンションで大事件が起こる。そして、彼女は私物の鑑定道具を使って彼女は自主的な科学捜査に乗り出すというのだ。ワーカホリック!
風丘の無事に安堵したばかりなのに次はマリコか……とも思ったが、正直、マリコの危機は視聴者の側からするとあまり心配じゃなかったりもする。そして、彼女の自室の様子を見ると、服や本が散らかり放題だった。あまりにもマリコらしいし、きっと大丈夫だ。
(寺西ジャジューカ)

木曜ミステリー『科捜研の女』
ゼネラルプロデューサー:関拓也(テレビ朝日)
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
監督:森本浩史、田崎竜太 ほか
脚本:戸田山雅司、櫻井武晴 ほか
制作:テレビ朝日、東映
主題歌:今井美樹「Blue Rain」(ユニバーサル ミュージック/Virgin Music)
※各話、放送後にテレ朝動画にて配信中

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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