住宅ローン借り換えでメリットのある人は?健康状態にも注意を

日刊Sumai

2019/9/11 21:30

最近の住宅ローンの金利は、ひと昔前に比べると考えられないような低金利になっているため、住宅ローンの借り換えを検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、ローンの借り換えをしたからといって、必ずしも返済が楽になるとは限りません。
今回は、住宅ローン借り換えの際の注意点に焦点を当てていきます。
1.借り換えてメリットがある人は?
家
kunio / PIXTA(ピクスタ)
借り換えには諸経費がかかるため、次の条件を満たす人にメリットがあると言われています。

1-1 金利が安い、返済期間が長い、借入の残金が多い

諸経費を考慮しても借り換えるとメリットがある人は、次の要件を備えている人だと一般的に言われています。
  • 現在借りているローンの金利よりも1%以上低い
  • 返済期間が残り10年以上ある
  • 借入れ金額が1000万円以上残っている

1-2 変動金利か期間選択型固定金利を使っている

金利差がなくてもメリットのある借り換えもあります。それは、金利上昇リスクに備えるための借り換えです。
変動金利または期間選択型固定金利を使っている人が、今後返済額が上昇しないよう全期間固定金利に借り換える場合は、金利が下がることで、返済総額が少なくなります。
2.借り換えの注意点
借り換えをする際に、注意しなければならない点は以下の通りです。

2-1 借り換えの際のランニングコストに注意

借り換え時には諸経費を考慮しなくてはなりません。
諸経費は金融機関ごとに異なりますが、おもに「保証料」「事務手数料」「登記費用」があります。
諸経費は、当初支払うタイプと、金利を上乗せするタイプの2通りあります。
また、保証料がかかる住宅ローンでは、支払い方法が「前払一括型」と「金利上乗せ型」があり、上乗せする金利は0.2%程度かかります。
支払総額が以前よりも上がらないようチェックが必要です。

2-2 給与が増える転職でも審査で不利なことがある

ビジネスマン
まちゃー / PIXTA(ピクスタ)
新たな借入れ先でも住宅ローン審査が行われ、2~3年の勤続、年収300万円程度が一般的な借り入れの条件となることが多いです。
そのため、借り換えの前に転職をしたり、たまたま業績悪化で給与が減額されたりすると、審査が通らない可能性があります。
たとえ、ベッドハンティングや実績を買われての転職であっても、勤続年数が短いことがマイナスポイントになるので注意しましょう。
勤務条件が良くなった、給与が高くなったなど、プラスになることをアピールして審査が通るように努力すべきです。

2-3 健康状態が悪いと借り換えメリットがなくなる?

人間ドック
makaron* / PIXTA(ピクスタ)
民間金融機関の住宅ローンは、団体信用生命保険(団信)に加入できないと借り入れできないケースがほとんどです。
借り換えするときには、最初にローンを組んだときよりも年齢が上がっているために、健康状態が悪化している可能性が高くなります。
また、たとえ団信に加入できた場合でも3大疾病、5大疾病、ケガ、介護などのオプションが団信に付いていると、団信の支払いが膨らみ、月の返済額が借り換え前よりも上がってしまうことも考えられます。
本当にその保障が必要かどうか吟味し、団信保険料の支払い料が膨らむことで、借り換え前の支払金額を上回ってしまうことがないよう配慮しましょう。
3.まとめ
住宅展示場
yamahide / PIXTA(ピクスタ)
現在の住宅ローンの金利は10年前、20年前よりもはるかに低くなっていますので、借り換えに関心がある人は多いでしょう。
しかし、借り換えの基本となる3つの条件を満たしているからといって、すぐに借り換えを行うのは感心しません。
借り換え時には再度審査があり、健康状態や諸費用などが原因で、以前よりも返済額が多くなってしまうケースもあります。
自分の場合はどんなメリット・デメリットがあるかを予めリサーチして、慎重に借り換えするようにしましょう。
ファイナンシャルプランナー(AFP)/宅地建物取引士一般社団法人/家族信託普及協会®会員  吉井 希宥美

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ