季節外れのインフルエンザで学級閉鎖相次ぐ 感染を防ぐための予防策は

しらべぇ

2019/9/11 20:30

(ziggy_mars/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
全国各地の学校でインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでおり、沖縄では患者が急増している。しらべぇ取材班は、関係各機関を直撃した。

■先週に比べて大幅増


国立感染症研究所が、10日に発表した直近1週間(8月26日~9月1日)の全国1医療機関あたりの平均患者報告数は0.39人。新型インフルエンザが流行した2009年に次ぐ多さであり、前週の0.24人から大幅に増えた。

特に沖縄県では注意報レベル10人を大幅に上回る20.31人に達し、前週の1.5倍を超えている。報告数が全国平均を上回ったのは、沖縄のほかに和歌山(0.55人)、宮崎(0.54人)、埼玉(0.42人)。


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■緯度と亜熱帯気候の影響か


沖縄県庁地域保健課によると、今年の流行では特に9歳以下の小さな子どもの感染が多いという。担当者は取材に対して、

「本土と緯度が違うのと、亜熱帯気候の影響が考えられる。亜熱帯気候の国では、インフルエンザが夏に流行することがある。本県でも、何年かに一度、夏に流行している」


と述べた。

■学級閉鎖が相次ぐ


全国的に学級閉鎖が相次いでおり、東京都では、東村山市立東村山第三中学校の1学級が9月2日から同月3日まで、学級閉鎖となった。発熱、頭痛、吐き気、嘔吐、腹痛の症状がでたという。

また、福井県の越前町立宮崎小学校が、9月10日、同月11日の2日間学校閉鎖となり、在校生全211人のうち、42人が感染した。

しらべぇ編集部が各教育委員会に取材したところ、名古屋市で1クラス、愛知県知多市で1クラス、同県刈谷市で小学校1クラス、幼稚園1クラス、三重県内で2クラスがそれぞれ学級閉鎖になっていることが分かった。

名古屋市健康福祉局は、「名古屋市では市内の小中学校全校に今年度エアコン設置が完了した。エアコンを設置したことで、窓を開けて換気をしなくなったことにより密閉空間となり、学級内に広まった可能性がある」と述べた。

■ウイルスは1年中存在

(画像提供 東京都健康安全研究センター)
東京都健康安全研究センターなどによると、インフルエンザウイルスは1年中存在しており、「高湿度の環境下でも感染力は弱まらない可能性がある」という研究結果もあるという。また、日本で冬にインフルエンザが大流行する理由も解明されていないとのこと。

同センターはインフルエンザ感染を防ぐための予防策として

「抵抗力をつけるための規則正しい生活と手洗いが大事。インフルエンザの流行期には自宅や職場の空気をこまめに入れ替えたり、空気清浄機を活用したりすることも有効」


と述べた。名古屋市などでは、例年より1ヶ月から1ヶ月半早い学級閉鎖となっている。そして医療機関での予防接種が始まるのが10月から。予防接種の効果は3ヶ月から5ヶ月と言われている。まずは、充分な手洗いを心掛けたい。

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(文/しらべぇ編集部・おのっち

当記事はしらべぇの提供記事です。

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