なんでも野球で例える「野球用語おじさん」がウザい。実のないアドバイスに辟易…

日刊SPA!

2019/9/10 15:54

言葉遣いが多様化している現代社会。強く怒りを感じるほどではないが、なんだか胸がザワつく……そんな“モヤっとする言葉”と、みなさんも日常的に対峙しているのでは? 私たちはどんな言葉に、なぜモヤっとするのか。その真相に迫ってみた。

◆実のないアドバイスに辟易する「野球用語おじさん」への対処法

なぜか世の中に一定数存在する、何でも野球用語に例える「野球用語おじさん」。上司がそのタイプで困っている人もいるのでは?

「例えば『長打を狙わずヒットを狙え』なら『着実に進めろってことか』と推測できますが、『ライン際を狙っていこう』とか『ここでタッチアップだ』とか言われてもよくわからないですよね。いずれにせよ、アドバイスに具体性がないのが困ったところです」とは、コラムニストの石原壮一郎氏。

「きっと彼らは少年の頃から野球ファンで、中畑とか清原とか桑田とかに熱狂していた高揚感を忘れられないんですよ。だから、基本的に単調でドラマティックな要素のない仕事の場に野球を持ち込み、自分の人生を彩っているのでは」と、その心理を分析する。

一方で、具体的なアドバイスが思いつかないゆえの“逃げ”に使っている面もあると石原氏は推測。

「『着実な方法で結果を出せ』と言ったら『着実な方法とは?』と返されるかもしれないけど、『そこはバントで』と言えば『バントとは?』と返されることはあまりない。満足げに放たれる野球例え話って掘り下げにくいんです」

では、役に立たない例え話をやめてもらうには、どうすれば?

「ベストは、『こいつに野球話をしても無駄だ』と思わせること。何を言われても「ホームラン狙いですね!』と返すなど、野球知識ゼロのふりをしましょう。『バスター気味のバントでいいですか』なんてマニアックに返すのは、喜ばせてしまうのでタブーです。そのほか、『じゃあスリーポイントシュートでいきます』などと別のスポーツの例えで返し、野球の話を広げさせないのも手です」

人はある程度年を重ねると、「いいことを言いたい」という下心が芽生えてくると石原氏。

「そんなとき、簡単に“キメてやった感”が出せる野球用語は便利。『結局インフィールドフライだったな』とかね。ですから、皆さんも40歳を過ぎたら要注意。いいことを言いたいあまりスポーツ例えや経営者の名言などを乱用する落とし穴にハマらないでください」

【石原壮一郎氏】

コラムニスト。ベストセラーとなった『大人養成講座』(扶桑社)をはじめ、『大人力検定』(文藝春秋)、『大人のお金力』(平凡社)など大人にまつわる著書多数。地元の名物「伊勢うどん」を応援する「伊勢うどん大使」としても活動している

<文/週刊SPA!編集部>

※週刊SPA!9月10日発売号「モヤッとする言葉40選」特集より

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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