「鶏刺し」は危ないかも!? 食中毒に関するアンケート調査

OVO

2019/9/10 12:30


 国立国際医療研究センター病院(東京)、AMR臨床リファレンスセンターは、鶏肉を中心に食中毒と薬剤耐性菌について308人にアンケートを実施。その結果、食中毒の正しい予防方法を知っている人が多いにもかかわらず、食中毒を経験したことがある人が4割にも達した実態が明らかになった。

食肉には細菌が付着していることがあり、その中には食中毒を起こす細菌がいる。感染症を治療する上で重要な抗菌薬(抗生物質)が効かない薬剤耐性(AMR)の問題が世界中で深刻化しているが、食中毒を起こす細菌の中にも薬剤耐性を持つものがおり、昨年は、米国で生の鶏肉を原因とするサルモネラの薬剤耐性菌感染が広がり、少なくとも92人の患者が確認されたと報道された。また、日本でも生の鶏肉の約半数から薬剤耐性菌が検出されたとの報告がある。

アンケートでは、食中毒を起こした経験がある人(病院で診断された場合だけでなく、自己判断も含む)が4割前後おり、身近なものであることが分かった。

家庭で鶏肉を調理する際に気を付けることを聞くと、芯まで火を通す(64.9%)、肉の調理前後にまな板や包丁を洗う(50.9%)などが多く、約9割の人が新鮮な鶏肉でも食中毒を起こす可能性があると自覚しているなど、衛生面に気を付けている様子がうかがえる。

調理方法に気を付ければ、食中毒を過度に恐れることはない。しかし、鶏肉を生で食する「鶏刺し」、中まで火が通っていない焼き鳥などは危険だと、同センターの具芳明先生は指摘する。 鶏肉の生食を控えることが、食中毒、薬剤耐性菌の感染防止につながるという。

特に怖いのは、新鮮な鶏肉にも薬剤耐性菌が付いている可能性があることで、それを知っている人はおよそ3人に1人。薬剤耐性菌によって抗菌薬が効かず治療が難航することもあるため、鶏肉は十分に火を通してから食べた方が良さそうだ。

当記事はOVOの提供記事です。

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