ミック・ジャガー、出演作上映の【ベネチア国際映画祭】で音楽業と俳優業の違いや環境問題を語る

Billboard JAPAN

2019/9/9 13:15



イタリアで開催された【第76回ベネチア国際映画祭】のクロージング作品として上映されたジュゼッペ・カポトンディ(Giuseppe Capotondi)監督のネオ・ノワール・サスペンス映画『The Burnt Orange Heresy (原題)』に出演したミック・ジャガーが、2019年9月7日に現地でのインタビューに応じた。

当日の午前中、映画祭のメイン会場であるパラッツォ・デル・チネマ前のレッド・カーペットで、地球温暖化対策や移民排斥反対、そしてベネチアのクルーズ船問題への対応を訴える平和的デモが行われた。この件についてコメントを求められた彼は、「全面的に支持するよ。彼らがこの惑星を受け継ぐのだから、ああいうことをやっているのは何よりだ」」と明確に述べた。

そしてパリ協定から離脱したトランプ米大統領について、「現在、特に米国では非常に厄介な状況になっているよね。そもそも辛うじて機能していただけの環境に関する規制が、現在の政権により後退させられていて、全滅してしまいそうな勢いじゃないか」と批判し、「米国は環境規制の世界的リーダーであるべきなのに、逆方向へと向かう決断をした」と付け加えた。

また、ミュージシャンとしてツアーすることと俳優業の違いについて彼は、両方ともパフォーマンスではあるものの、大きな違いがあると述べた。「ステージでヘマをして転んでしまってもリテイクはできない。映画で転んでも大丈夫だけどね」と冗談を言い、「演技をするときは、脳の全く別の箇所が活性化されるんだ。あまりやらないけど、(演技は)好きだよ」と明かしている。

そして、「俳優としての役割は、仮面をつけることだ。仮面を数個つけた方がいいときもあるだろう。または、いくつか外して自分自身を一部見せた方がいいときもある。ライターはたくさんのイリュージョンとたくさんのキャラクターを想像したいだろう。それだって仮面の一種だよね」と映画製作について語っている。

『The Burnt Orange Heresy』で極めて裕福な美術品ディーラーで収集家を演じているミックは、この役が持つ真実と虚実の微妙な境界線や、誰が嘘をついているのか観客にはわからないところが魅力だったと語っている。「現代に見られる対話をとても反映している」と言う彼は、世界の政治状況にたとえ、「俺たちは今、すごく妙な時期を過ごしている。そして妙な時期を過ごしているとき、そうだとわかっていても何が起こるのかわからない。価値観が違うんだ。格差が広がり、礼節が失われている」と述べている。

「俺自身が昔から礼節に反対ばかりしていたかと言えばそうでもなくて、先週の自分の国(英国)や、特に米国を含めた多くの国で見られる政治家たちの無礼な振る舞いを見ていると、これまで慣れていたそれとは大きく異なるんだ」と自身に対して批判的なメディアを攻撃するトランプ米大統領やボリス・ジョンソン英首相について触れ、「マナーが全てだと言っているわけじゃないけれど、これら全てのものが組み合わさると行き着くところは、格差、無礼、そして嘘だ」と危機感を示している。

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

ランキングをもっとよむ

注目ニュース

注目記事をもっとよむ

あなたにおすすめ