ルンピニー元王者を無慈悲な連打で“秒殺” 世界を驚かせた日本の「MOMOTARO」が価値ある勝利

AbemaTIMES

2019/9/8 19:00



 9月6日にベトナム・ホーチミンでONE Championship「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」が開催され、日本から参戦したMOMOTAROがシットンノーイ・ポーテラクン(タイ)を1ラウンド41秒で秒殺KO。日本勢のONE進出で苦戦が続く中、立ち技リーグ「ONE Super Series」で元ルンピニー王者に圧勝。ONE通算2勝目を挙げるとともに、強烈なインパクトを残した。

強い相手に対し、積極的に先手を打ち序盤で決めた価値ある一勝だ。39歳のベテランとはいえシットンノーイはONEでジョセフ・ラシリや工藤政英を倒し強さを証明してきた。戦績1勝1敗で3戦目を迎えたMOMOTAROにとっては、群雄割拠の「ONE Super Series」で生き残りをかけた重要な試合だ。

序盤シットンノーイの右の蹴りにMOMOTAROが左で合わせ、さらに右の前蹴り。距離を取りながら右のパンチをおとりに、左のバックハンドブロー。これが顔面にヒットすると一瞬動きが止まったシントンノーイに、左、右のパンチ、左のヒザと的確に当て、その後もパンチ、ヒザ、さらにはヒジと一気に叩き込んだ。

それに対し、たまらず組みに行こうとするシントンノーイだが、MOMOTAROはそれを振り払うと左右のヒジから、強烈な左右のラッシュ。顔面を捉えた左フック2発によってダウンを奪った。一度は立ち上がろうとしたシントンノーイだが、コーナーに寄り掛かるのがやっとの状態。ダメージを重く見たレフェリーが試合を止めた。


 完勝だった試合を振り返りMOMOTAROは勝利者インタビューで「僕は足ワザが得意なので、もっと足ワザを見せてからパンチで倒そうと思っていたんですけど、まさかこんなに早く倒せると思いませんでした」と予想外の秒速フィニッシュを喜んだ。

快心の一撃となったバックハンドブローについては「構え的にすき間からバックハンドを狙おうと思っていたんですけど、シャドーのイメージどおりにしっかり入ることが出来た。練習してきて良かった」と、事前の作戦が見事にハマったことも明かした。

この日AbemaTVの解説をしていた、ONEで活躍するシュートボクサー・鈴木博昭は試合前「シントンノーイの(ムエタイの)ペースに飲み込まれないことと、効果的な打撃を当てていくこと」の2つをシントンノーイ攻略のヒントに挙げていたが、その指摘を実行したKO劇といえる。

試合のキーとなったバックハンドブローについても鈴木は「一度相手の目線を下げさせてから打っているので、あのバックハンドブローは相手には全く見えてなかっただろう」と言及、相手の戦い方にはない奇策を糸口に、下馬評で不利と言われていた試合をモノにした。

いわゆるスカ勝ち秒殺で、ONE2勝目を挙げたMOMOTAROだが、この試合へ臨む道のりは決して楽ではなかった。2週間前にタノンチャイ・ソマワンガイヤーンからムエタイで何度も世界王者になった「難敵」シットンノーイへの対戦相手の“格上げ”が決定。ムエタイの王者クラス相手に苦戦が続いている日本勢のなかで、しっかりとサウスポー対策のスパーリングを重ね、KOをいう誰もが納得する結果で期待に応えた。

ONE Championship公式でも「ONEで最もスキルがある選手」と評価を高めているMOMOTARO。今後に向けジョセフ・ラシリやジョナサン・ハガティーなど世界的な対戦相手の名も挙げており、これからの活躍が期待される一人だ。

(C)AbemaTV

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