卒業シーズンに聴いてほしい。Mrs.GREEN APPLE『春愁』

UtaTen

2019/9/8 12:00

高校卒業が歌詞の背景にある理由



春は、別れや新しい門出を迎える季節だ。

そんな春の時期に、高校生活を3年間共に過ごしてきた、友達との別れを惜しむ心境が歌詞から伺える。なぜ高校の卒業が背景にある歌詞だと解釈したのかを説明していこう。

まず、「「早いものね」と心が囁いた」という歌詞から、共に過ごせる期間は初めから決まっていて、通う年数が定められている学生生活のことを指していることが分かる。

そして、「青さのカケラが行き交うが」という歌詞の、「青さ」とは青春のことであり、青春を謳歌する様を表現していることから、青春を味わえる時というのは、若い学生時代のことだと想像できる。

学生には、小学生、中学生と高校の卒業以外でも別れを経験する節目はある。

しかし、敢えて高校生活と言わせてもらったのは、高校を卒業すると大学や専門学校などへの進学や就職といった、別々の道に進んで会えなくなる人が、小中学校の卒業に比べて格段に多くなるからである。

友人と共に過ごした日々を想う


春愁




友達と笑い合い、ふざけ合い、時には喧嘩もするけど、また笑い合うといった、特に大きく変わり映えのしない毎日だったが、それが何よりの幸せであり、毎日を生きる活力にもなっていた。

卒業を間近に控え、“学生生活で、青春を謳歌できたのだろうか?”とふと考える。

友達と日々を送る中で、数えきれないくらいに泣いたり、笑ったりしたこと自体が青春であり、そんな毎日があっという間に過ぎてしまったことに、感慨深さを覚えている心境が読み取れる。

友達へ贈る最後のメッセージ



サビで「人が大嫌いだ」「本当は大好きだ」と正反対のことを言っている理由は何なのだろうか?

本音を言えば、親しい人たちとの別れは惜しく、とても寂しい。だからこそ「大嫌いだ」とでも言わないと、尾を引いてしまいそうな別れの寂しさを断ち切って気持ちにけじめをつけることができないからだろう。別れた後には、自分も友達もそれぞれの道を進んでいかなくてはならない。

いつまでも別れの寂しさを引きずったままでは、前に進めないから、わざと本音を押し込めている表現が切ない。

「明日が大好きだ」「本当は大好きだ」というサビの最後にある歌詞には、“今後の人生も、幸せな日々を送っていって欲しい”という離れ離れになる友達への優しいメッセージが込められている。

TEXT 蓮実 あこ

当記事はUtaTenの提供記事です。

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