GUならローファー990円でも、プロが「9万円のローファー」を選ぶ理由

日刊SPA!

2019/9/8 08:54

―[MBのヘビーユース108(心底惚れ込んで愛用しているアイテム)]―

◆19/108 シグニチャーローファー#180(J.M.WESTON)9万7200円

「ローファー=おじさんくさい」というイメージはどこへやら、今やすっかり市民権を獲得。若い人からオジサマまで、おしゃれな人の足元はスニーカー以外ならば圧倒的にローファーが支持されているように思えます。

こうしたトレンドは普及すればするほどに販売母数が増えるので単価の低いものが開発されて買いやすくなります。GUなどでは990円というビックリ価格で購入できるようになりました。しかし、見た目もそこそこ、歩き心地もまあ我慢できる格安良品ローファーが増えてきたからこそ……天邪鬼な私はあえてJ.M.WESTONのローファーを新調しました。

若い頃に一度買って、大事に使っていたJ.M.WESTON。ローファーの代名詞的存在でありフランスが誇る老舗靴メーカーの一つです。アメリカントラッドを象徴する簡易履きであるローファーは、紐もなく履きやすい。手間いらずな合理主義はいかにもアメリカ人が好みそうなものではありますが、職人的な作り込みや美を追求したデザインセンスはやはりフランス人には敵わない。

フランスの名門、エルメスが使っていることで知られるデュプイ社のカーフレザーは履き始めこそマットな風合いですが、1年もたつと驚くほど美しいツヤ感を生み出します。また、J.M.WESTONは型崩れがとにかく少ない。ガンガン使ってもあまり形が変わらないのは作りのせいなのかレザーのせいなのか……経験したことがないほど長持ちします。

現代においてここまでローファーが浸透したのは「いい具合のバランス感」だと思います。スラックスに紐付きのドレスシューズでは今の時代には少々フォーマルがすぎる。ローファーのくだけた印象がちょうどいい。デニムにスニーカーでは今度はカジュアルがすぎる。屈強なアメリカ人ならともかく、華奢な日本人にはスニーカーよりも半歩品のいいローファーが程よい。

パンツを選ばず日常使うものだからこそあえて10年使う高級品を選ぶのもいいでしょう。年数で割ればハルタの靴を買うより満足度が高いかも? 値段はしますが、一級品が一つあると説得力が違います。ぜひお試しを。

◆【今週の掘り出し物】

ユニクロのセミオーダースーツがリニューアル。全型購入して検証してみました。詳しくは私が運営するサイト「KnowerMag」にて!

商品、衣装/すべて私物 撮影/岡戸雅樹

―[MBのヘビーユース108(心底惚れ込んで愛用しているアイテム)]―

【MB】

ファッションバイヤー。メンズファッションの底上げを図るべく各メディアで執筆中。“買って着て書いて”一人三役をこなす。年間の被服費は1000万円超! ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」。初の著書『最速でおしゃれに見せる方法』はベストセラーに。最新刊『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』が発売中

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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