原田泰造「サ道」マイナス25度のアイスサウナの衝撃。サウナは「心の憩いの場所」である

エキレビ!

2019/9/6 09:45

「サウナは、いいところです。サウナで友人もできたし、体調も良くなりました。サウナは自由でした。しかし、ある日を境に、私はととのわなくなってしまいました……」

名画の誉れ高い「ゴッドファーザー」のパロディで始まった、サウナ好きによるサウナ好きのためのテレビ東京のドラマ25「サ道」。先週放送された7話は「ゴッドファーザーと共にととのう」ということで、音楽もわざわざ「ゴッドファーザー」風という手の込みようだった。


サウナのゴッドファーザー登場
紹介されたサウナは、名古屋の「ウェルビー栄」。サウナー(サウナ愛好家)たちが選んだ「サウナシュラン2018」で堂々の第1位を獲得した名サウナである。実は筆者も先日、名古屋へ帰省した際に訪れたばかり。

その「ウェルビー栄」とその系列店を運営する株式会社ウェルビーの代表取締役であり、日本サウナ・スパ専務理事、FSC(フィンランドサウナクラブ)のメンバーでもあるのが、「サウナ界のゴッドファーザー」こと米田行孝氏だ。

イケメン蒸し男(磯村勇斗)は、米田氏のことを「日本のサウナをおじさんのものからみんなのものに変えようとしている革命家でもあります」と説明している。たしかにフィンランドサウナクラブのメンバー紹介のところには「サウナネームはサウナクレイジー。とにかくすべての人をサウナに入れたい」と書かれていた。すべての人をサウナに入れたいという想いが熱い(サウナだけに)。

そんな話を聞いたナカタ(原田泰造)はさっそく名古屋へ向かう。ナカタはタクシーに乗っていたが、地下鉄に乗ればわずか2駅なのでタクシーを使う必要はないと地元民として断言しておく。本物のタクシー運転手が突然、熱波を浴びるポーズを伝授するところが「山田孝之の東京都北区赤羽」っぽい。脚本の竹村武司は同ドラマの構成を担当していた。

室温だけじゃなくエンタメ度も高い「高温サウナ」
「ウェルビー栄」では脱衣してから風呂場まで少し距離があるので、一度館内着を着てから風呂場に行く。筆者はそれがわからずに裸で行こうとして、うろたえてしまったことがある(あわてて戻って館内着を着た)。

サウナは大きな「高温サウナ」と「森のサウナ」の二つ。「高温サウナ」には横になれるスペースがあったり、足湯ができる場所があったりする(サウナの中なのに!)。熱波師によるロウリュも頻繁に行われているが、ナカタが熱波を受けているとき、隣に座っているのが原作者のタナカカツキ。立ち上がって全身で熱波を浴びる「ダビデロウリュ」、GLAYのTERUのように両手を広げて熱波を浴びる「Howeverロウリュ」に笑ってしまった。

筆者が「高温サウナ」に入っていたときは、若い女性インストラクターがタンクトップ姿で入ってきて、ロウリュしながらストレッチ指導を始めたので驚いた(男性たちはサウナ用のオレンジパンツを履いている)。「高温サウナ」は室温だけでなく、エンタメ度も非常に高い。

恐怖! マイナス25度の「アイスサウナ」
そして、「ゴッドファーザー渾身の作」と呼ばれるのが、セルフロウリュとヴィヒタが楽しめる「森のサウナ」だ。「森のサウナ」とフィンランドの湖を再現した「アイスサウナ」、休憩所の「湖のほとり」をあわせて「ラップランド」(フィンランド最北端の地名)と呼ぶ。

「森のサウナ」の中に入ると、思ったより狭い。だが、その狭さが心地よい。テレビはなく、木漏れ日のような光が外から入ってくるだけ。ここではサウナストーンにアロマを含んだ水をかけるセルフロウリュが楽しめるのだが、隣の人に「ロウリュいいですか?」と囁くのがマナー。静かなサウナの中に、ジュッとロウリュの音が響く。白樺の若い枝を束ねてアロマの水に浸したヴィヒタで体をピタピタと叩いたりするのもいい。

偶然、ナカタが出会ったゴッドファーザー米田氏は、サウナの中で静かに想いを語る。フィンランドでの自然と一体になったサウナ体験が「衝撃的」だったと振り返る米田氏は、汗だくのおじさんたちが集まる場所だと思われているサウナのイメージを払拭し、「心の憩いの場」である本来の姿を取り戻したいのだという。その想いが結実したのが、この「ラップランド」というわけだ。

心地よい「森のサウナ」の隣にあるのが、フィンランドの冬の湖を再現した「アイスサウナ」。室温はマイナス25度! 部屋のあちこちが凍っており、水は水風呂に慣れているナカタ(というか原田泰造)ですら、目を丸くしてギブアップするほどの冷たさを誇る。冷たいのがそれほど得意でもない筆者もチャレンジしてみたが、本当に息が止まるほどの冷たさ。これはヤバいと10秒ほどで飛び出した。恐ろしい施設だ……。

番組には登場しなかったが、マンガが大量にある休憩室フロアに喫煙OKのマージャン卓(ガラスでしっかり分煙されている)があるなど、かつてのサウナ感を濃厚に漂わせつつ、受付の隣ではサウナハットなどのサウナグッズやサウナ関連の書籍、さらに「サ道」で音楽を担当するとくさしけんごのサウナ音楽CDを販売していたりするなど、現在のサウナカルチャーを積極的に後押ししている姿勢がうかがえる。CDを買うと、とくさしによる小冊子「ととのう音楽100選」がついてくる。

今夜放送される8話は、同じく名古屋の「サウナラボ」が登場。ついにサウナ女子のミズキ(小宮有紗)も姿を見せる。女子も必見。0時52分から。
(大山くまお)

ドラマ25「サ道」
原作:タナカカツキ「マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~」
監督:長島翔
脚本:根本ノンジ、竹村武司、永井ふわふわ
音楽:とくさしけんご
出演:原田泰造、三宅弘城、磯村勇斗、荒井敦史、宅麻伸
主題歌:Cornelius「サウナ好きすぎ」
エンディングテーマ:Tempalay「そなちね」
プロデューサー:五箇公貴 ほか
制作:テレビ東京、イースト・エンタテインメント
※放送後にTVerで配信中

当記事はエキレビ!の提供記事です。

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