miwa、デキ婚で再浮上した“女が嫌いな女”伝説を歌から考察してみた

女子SPA!

2019/9/6 15:46

 9月1日、競泳の萩野公介選手(25)と、この秋に結婚することを発表した、シンガーソングライターのmiwa(29)。すでに妊娠中で、冬にも出産予定だと報告しました。

金メダリストと人気ミュージシャンのビッグカップル誕生に、お祝いムード一色かと思いきや、そうでもない様子。萩野選手が不調で休養中だったタイミングでの“できちゃった婚”に、両人への風当たりが強まっているのです。

とりわけ、miwaへの批判は相当なもの。「あざとい」とか「とにかく声が嫌い」なんてコメントまであり、当てこすり大会の様相すら呈しています。

◆うっすいのに、ヘンな後味が残る歌

それにしても、なぜここまで嫌われるのでしょうか? きっかけは、2017年1月の『ミュージックステーション』出演時に、俳優の坂口健太郎(28)と手を合わせて大きさを比べたり、演奏時に上目遣いで見つめたりしたことだと言われています。

確かに、あの“事件”が多くの女性を敵に回してしまいました。その一方で、音楽自体は一周回って面白い。売れそうで流行りそうな要素を、その都度とりあえず入れとけってな具合で媚びまくっただけの曲なのに、妙に引っかかるのです。Jポップを50倍に薄めたぐらいにコクもないのに、ヘンな後味が残る。

いい音楽だと言うつもりはありません。けれど、無視するわけにはいかない何かがある。もしかしたら、ここに嫌われ要素のヒントがあるのではないでしょうか。

というわけで、いくつか振り返っていきましょう。

◆1)とりあえずタオル振っとく

14枚目のシングル「君に出会えたから」。資生堂「シーブリーズ」のCMソングにもなりました。この曲の肝は、“ウォウォ”だとか“イェイ!”の掛け声と、MVで観客が振り回すタオル。湘南乃風あたりをイメージして、夏フェスで盛り上がれる曲にしたかったのでしょうが、いかんせん腹に力が入っていません。でも、アイデアと気合の不一致がユーモラスに聞こえてくるから不思議です。

このペラペラ感に拍車をかけるのが、アコースティックなサウンド構成。リズムはポコポコ言ってるのに、打撃感に乏しい。切なさを誘う、手ごたえのなさです。

言い回しを工夫しようとすらしない歌詞もジワります。

<青空のように広がってく想い 流れる雲のようにどこまでも自由でいたい>

添削する人はいなかったのでしょうか。

◆2)韻を踏みすぎ問題

ドラマ『凪のお暇』(TBS系)の主題歌になっている、最新シングル「リブート」。MVで見せる、妊婦のハイキックにも注目が集まりました。結婚というタイミングで“再起動”を意味するタイトルの新曲を発表したことも話題を呼んでいます。

というわけで歌詞を見ていくと、<複雑な感情全部捨てちゃえ>とか<嫌なことはもうデリート いますぐリセット>とか、ドラマの内容と自身の心情をうまいことリンクさせているように見えます。

ところが、この曲、とにかく韻(いん)を踏みまくるのです(韻を踏む=歌詞に、同じ音を持つ単語を並べたりすること)。

そもそも、“それ韻踏めてるか?”という部分もあり、メモ段階のラフが世に出てしまった感がハンパないのですね。

<これで良いの 間違ってないよね 微妙なメリット 気まずいサルート 華麗にイグジット 共に笑うアミーゴ>

止める人はいなかったのでしょうか。

◆3)あえてボーカルの沼にハマってみる

結婚の話題なのに、なぜか「歌声が不快」と批判されているmiwa。こればっかりは持って生まれたものですから、変えようがないですよね。ここはあえてmiwaのボーカルに思いっきり浸ってみましょう。

22枚目のシングル「シャイニー」は、歌はもちろん、小さな虫が潰れた音のような“はぅぁ~”というコーラスまで、ボーカリスト・miwaを存分に堪能できます。2017年5月のリリースですから、例の“坂口健太郎事件”の後。もしかすると、嫌われ上等の精神で、あえてサウンド全体をmiwaまみれにしたのかもしれません。

曲調は明るく軽やかなのに、逃げ場のない感じが不思議な一曲です。

今回の結婚で、再び嫌われキャラが定着してしまったmiwa。ですが、芸能人にとって一番の敵は、無関心。話題にならないことです。嫌いな人の数以上にファンはいるはずですから、これからも面白い音楽を作っていってほしいと思います。

<文/音楽批評・石黒隆之>

【石黒隆之】

音楽批評。ipodに入ってる曲は長調ばかりの偏食家

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