『仮面ライダーグリス』武田航平×三羽ガラス座談会「ほかの誰とでもない関係を見せたかった」


●『ビルド』効果で4割引き!?
特撮テレビドラマ『仮面ライダービルド』(2017年)のスピンオフ作品である東映Vシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス』が、9月6日より期間限定上映される。本作は『仮面ライダービルド』でビルド、クローズに続く「第3の仮面ライダー」として登場した仮面ライダーグリス/猿渡一海(演:武田航平)を主役にした作品で、仮面ライダービルド/桐生戦兎(演:犬飼貴丈)、仮面ライダークローズ/万丈龍我(演:赤楚衛二)、仮面ライダーローグ/氷室幻徳(演:水上剣星)、石動美空(演:高田夏帆)、滝川紗羽(演:滝裕可里)をはじめとする『ビルド』主要キャストが再結集を果たしている。

物語のメインとなるのは一海と、彼を「カシラ」と呼んで慕っているキャッスルハザードスマッシュ/赤羽(演:栄信)、スタッグハザードスマッシュ/青羽(演:芹澤興人)、オウルハザードスマッシュ/黄羽(演:吉村卓也)の"三羽ガラス"。テレビシリーズ最終話で桐生戦兎が創り上げた「新世界」において、かつての「旧世界」の記憶を取り戻した一海と"三羽ガラス"が世界征服を狙うテロ組織に立ち向かい、奮闘するさまを描いている。本作だけに登場する仮面ライダーグリスの強化フォーム「グリスパーフェクトキングダム」や、強大な敵として立ちはだかる「メタルビルド」の圧倒的な戦力など、目を見張る凄絶なキャラクター同士の戦いも大きな見どころである。

ここでは、『仮面ライダーグリス』の主役である猿渡一海を演じる武田航平と、猿渡ファームで働く農業青年「三羽ガラス」の赤羽役・栄信、青羽役・芹澤興人、黄羽役の吉村卓也にご登場いただき、テレビシリーズ『仮面ライダービルド』で初めて顔を合わせたときの思い出や、本作『グリス』のとっておき撮影秘話、気になる注目ポイントなどを思いっきり語りあってもらった。

※本記事はVシネクスト『仮面ライダーグリス』本編についてのトークが中心となっています。いくつか具体的なシーンが話題にのぼりますので、本文をお読みになる際くれぐれもご注意ください。

――Vシネクスト『仮面ライダーグリス』の完成&劇場公開、おめでとうございます。武田さんにとっても"念願"といえる、グリス=一海と「北都三羽ガラス」が大活躍する物語がついに実現したということで、現在どのようなご感想をお持ちですか。

武田:そうですね。本当に『仮面ライダービルド』という作品を愛してくださる方たちがいて、さらに仮面ライダーグリス/猿渡一海を愛し続けてくださった方たちのおかげで、この作品が出来たと思います。もう感謝の言葉しかありません。

――三羽ガラスのみなさんにお尋ねしますが、『仮面ライダービルド』に出演されたことで、ご自身の生活にどのような影響がありましたか?

芹澤:街で声をかけられることがてきめんに多くなりました。

栄信:そうですね。気づいてくれる人が増えました。

芹澤:それも、子どもから大人まで幅広く。こんなことは『ビルド』に出演するまでなかったですね。

栄信:ふだんは赤羽みたいに髪を上げていませんから、知らない人にはまったく気づかれませんが、僕の顔を知ってる子どもたちはすごく声かけてくれますね。もともと僕は、役者として「人を殺す」ような役ばかり演じてきたんですが。

一同:(爆笑)

栄信:僕に気づいた人も「触れちゃいけない」みたいにしていたのが、赤羽はおバカさんなキャラクターでしたから、「あ、声かけていいのかな」みたいなノリで気さくに呼んでくださる人が多くなってきたようです(笑)。

吉村:僕も一緒で、外で僕だと気づいてもらえることが増えましたね。行きつけの美容室があるんですけど、そこの店長の息子さんが『ビルド』を好きで観てくれてて、写真を指して「このお兄ちゃん好き」なんて言ってたそうなんです。すると店長さんが「この人、よく来てくれる人だ!」と気づいてくださって、今、料金4割引きです(笑)。

栄信:すごいね(笑)! だいぶ割り引いてもらえてるね!

吉村:マジで『ビルド』効果すごいです(笑)。

芹澤:僕も小学生くらいの子から「青羽だ!」って、声かけてもらいました。

武田:セリさんに声かけるって、けっこう勇気いるんじゃないの(笑)。

栄信:それが、セリさんはかなり子どもに人気があるんですよ。この前言ってたのって、保育園の子だっけ?

芹澤:そう。すごく幼い子からも呼ばれたことあります。あるとき公園を歩いていると、向こうでサッカーしている男の子たちから「おい、あれ仮面ライダーの青羽だぞ」「マジで!?」とかささやかれたこともあった。聞こえないふりしてたけど(笑)。

武田:俺らの中では、セリさんがいちばん気づかれやすいと思うし。

吉村:そうかもね。

武田:栄信も卓也も、役に入るときは髪型を変えているけど、セリさんはそのままだしね(笑)。

芹澤:そうですね。

●地獄のロケ

――その点、今日はみなさん『グリス』の役衣装でいらしてますから、カシラと三羽ガラスで揃われていると「おおっ!」と思います。

武田:役の衣装で揃うと、自然と演じるキャラクターのほうに寄っていきますね。

芹澤:衣装の力って大きいですよ。そもそも俺らが出会ったのは、衣装合わせのときでした……。

武田:またその話から~(笑)。

吉村:"また"って言うけど、それだけ印象が強いんですよ。かいつまんでいうと、ちょっとだけ「地獄の衣装合わせ」だったんですから。

――以前、イベントで吉村さんが「沖田総司」、芹澤さんが「次元大介」みたいなイメージで始まっていたのに、衣裳合わせを繰り返していくうちにどんどんイメージが変わっていったという、あれですね。

吉村:僕らが衣装合わせをする直前に、航平くんの衣装合わせが終わったんです。僕らは「おおっ、かっこいいな」なんて思っていて、じゃあ僕らはどんな感じなんだろうと思っていて、かなり迷いに迷って、だいぶ"カオス"な衣装に決まりましたね。

芹澤:あのカラシ色のジャケットをどうするのか、がポイントになりました。

吉村:『センチュリー21』のCMでケイン・コスギさんが着ているようなジャケットだって、みんな言ってたね(笑)。

栄信:3人とも迷いに迷った結果、こんな衣装になった感じでした。

武田:あのとき俺は「もっと口を出せばよかった……」と思っていてね。衣装合わせをしていて、どんどんヘンになっていくこいつらの姿を見ていて、もう心の中で笑いが止まらなくなって(笑)。

吉村:初登場したときの衣装って大事なんですよ。ずっとその衣装で通さないといけないですから。

芹澤:まあ、そういう意味では非常に勉強になったというか(笑)。

栄信:そうだよね。レギュラーの衣装なんだから、最初にもっと俺たちも意見を言えばよかったんだ……(笑)。

――『グリス』前半でタキシードのまま一海と赤羽、青羽、黄羽が無人島に流されてとんでもない目に遭うくだりは最高に面白かったです。無人島ロケのときのお話を聞かせていただけますか?

武田:ああ、地獄のロケですね。

芹澤:撮影も終わりに差しかかったころ、三浦半島のロケでした。

栄信:あれはまさしく地獄でしたね。

吉村:無人島で俺たちが死にかける、という設定でしたが、あれ以上に演じる僕らは酷い目に遭いました。

武田:とにかく寒かったんだよね。あの撮影の日、大寒波が来ていたらしくて。

芹澤:すごく寒かったんですよ。そんな中、ふつうに海の水に肩まで浸かっていましたから。

武田:俺らがボートに乗ってるシーン、寒くてガタガタ震えてるのに中澤(祥次郎)監督がニコニコしながら「はい、もう一回行こうか」って言うんだよな。

栄信:過酷だったなあ……。

武田:劇中で俺らの手が震えているのは、ガチですからね(笑)。

●今回の三羽ガラスは「いわばヒーローのポジション」

――島で遭難して数日が過ぎ、みなさんヒゲが伸び放題になっている中で、芹澤さんのヒゲだけいつものままなんですね。

芹澤:ヒゲはそのままですけど、青羽の顔に注目してください。眉毛がつながってますから(笑)。

武田:セリさんの「眉毛」は大きな見どころですよ。完全につながってます(笑)。

――今回のストーリーは、一海が「主役」であることと同時に、一海と三羽ガラスとの「友情」を再度確認することのできる熱いものになっているようですが、台本作りの際に武田さんから要望を出されたりしましたか?

武田:内容については一切口を出していませんが、これまでずっと『ビルド』の物語を作り続けてきた大森(敬仁)プロデューサーが関わって、武藤(将吾)さんにシナリオを書いていただくことをお願いしました。大森さんも「武藤さんじゃないと書けないよね」と話していましたけどね(笑)。出来上がった台本は、自分が「こうあってほしい」という思いを汲んでもらっていると共に、それ以上の内容になっていると思いました。

――劇中で、三羽ガラスのみなさんが「擬態」としてではなく"本物の"ハザードスマッシュに変身されたのはひさびさだと思います。変身の際は、どんなことを思われましたか?

栄信:変身、ずいぶんやっていなかったから、すごくフワフワした感じだったよね。

吉村:緊張と、ちょっとむずがゆさがありませんでした? 久しぶりのこっ恥ずかしさ(笑)。

芹澤:そうだよね。『ビルド』の最後のほうにも俺たち出てきたけど、あれって"本物"じゃなかったし。

武田:今回のみんなの変身、目がピカっと光ったりしてカッコよくなってなかった?

吉村:なってました!

武田:おおっ、こいつら優遇されてるなって。だから、監督さんとかスタッフがみんな思ってたんですよ。あいつらをカッコよく見せてやろうと。

芹澤:うれしかったですね。最初に『ビルド』に出てきたときは怪人だったのに。

栄信:今回の俺らは、いわばヒーローのポジションだからね(笑)。ヒロインのみーたんを守って戦いますから。

武田:さっき内容についての話をしましたけれど、大森さんに話してたのは「今回の『グリス』は、一海と三羽ガラスさえいれば話は成り立ちますんで、極端な話、他のキャラが出なくてもいいですよ」ってこと(笑)。

栄信・芹澤・吉村:おおーっ(感動)。

栄信:でも、レギュラーのみんなもしっかり出てくれたので、とても豪華な作品になりました! まさに『ビルド』の集大成って感じで。

――今回は、グリスが三羽ガラス(ハザードスマッシュ)の武装とカラーを備えた「グリスパーフェクトキングダム」なる強化形態が出てくるのが大いに話題を呼びました。まるで4人の心がひとつに合わさったかのようなこのグリスの新フォームについて、どんな思いを抱かれましたか。

武田:まあ、「4人全員で変身」という感じでしたからね。

吉村:この姿でアクションしているのを見たときは、感動しました。

武田:変身ポーズはいつも自分でアイデアを出すんですけれど、今回は「三羽ガラスのドックタグを握りながら顔を上げる」という部分に注目してほしいですね。なぜこのような変身ポーズを取ったのか、一海の熱い"思い"を汲み取ってくれればうれしいです。

栄信:今回、メタルビルドなどいろいろ強敵が出てくるのですが、敵の攻撃をグリスパーフェクトキングダムが、キャッスルの「盾」を使って防いだのが感動しましたね。

武田:あそこ、ビックリしたでしょ。キャッスル、スタッグ、オウルの武器で戦うんです。変身のときのエフェクトや、最後にキックを決めるときなどに、4人のイメージが被さるっていう演出も、心を打ちますよ。

栄信:赤羽、青羽、黄羽の「3色」がグリスの「金」に加わって、4人の魂が融合しているかのように感じられますね。

武田:変身後もずっと、3人のドックタグを握りしめながら戦っているのがいいよね。スーツアクターの藤田慧くんに「ずっとドックタグ握って敵と戦うのって、大変じゃなかった?」って尋ねたら、「それは気にならなかったですけど、どちらかというと背中の『オウル』パーツが壊れないか心配でした」って言われた。

吉村:グリスパーフェクトキングダムが後ろに倒れたとき、自分もオウルハザードスマッシュだったので「背中(のパーツ)大丈夫かな」と気になりました(笑)。

武田:背中を地面にぶつけないよう、転がり方に気をつけていたんだって。

吉村:すごいですよね~。

●武藤脚本に応える「挑戦」

――グリスパーフェクトキングダムを現場で直にご覧になったことってありますか?

芹澤:俺たちが撮影しているときには会えなかったね。

吉村:見てませんね。

栄信:俺は航平くんが最後の「変身シーン」を撮影するときに現場に遊びに行ってたので、本物のグリスパーフェクトキングダムを見てるんです。おお、カッコいいって思った(笑)。

武田:出番は終わってたけど「一緒に来いよ!」って栄信を誘ったんです。

――今回、一海と三羽ガラスが挑む「敵」となるマッドサイエンティスト・浦賀啓示と、彼が変身する「メタルビルド」についての印象はいかがですか?

吉村:浦賀を演じる趙(珉和)さん、カッコよかったですね!

芹澤:強敵あらわる!という感じでした。

武田:ほんとうに強敵でしたね。趙さんの姿を見たとき、大森さんも「これは本気だ」とか「観ている人もグッとくるんじゃないか」みたいな"凄み"を感じたと言ってました。

栄信:敵の印象が、趙さんの登場シーンに引っ張られているところがあると思います。最初、顔を隠して表情をはっきり見せないとか、あの感じは格好よかった。

武田:これまでの敵は地球外生命体だったけど、今回は"生身"の敵ですから。

栄信:俺たちも生身の人間、敵も生身。生身同士でバトルするっていうのは、『ビルド』の最後を飾るエピソードとしてはかなりリアル感があるなって。

武田:俺たちが挑む敵が「テロリスト」っていう設定も、武藤さんのホン(脚本)らしい社会的なテーマが込められていたね。

栄信:最初にホンを読んで「これ、どういう風に芝居するの?」みたいな、武藤さんからのメッセージというか、問いかけを感じました。「このホンをどう面白くしてくれる、お前ら?」っていう。

武田:お前ら、どこまで表現できる?って「挑戦」だよね。

栄信:ひとつのセリフでも、しっかりと意味のあることをしゃべらせてもらえていますから……。扱いを良くしていただいている分、プレッシャーはありましたね。

芹澤:無人島で遭難したところで、カシラに「俺たちの肉食ってください」なんていうシーン、どういったトーンでセリフを言えばいいのか、難しかったな。遭難しているから、ある程度弱ってないといけないし。

栄信:キャラクターをどこまで守って、どこまで壊してセリフを吐き出すかみたいなところがあったね。航平とも話していたんですけれど、赤羽がカシラに「一生後悔しますよ」と言うところは、戦兎と万丈でもない、幻徳とカシラでもない、「赤羽とカシラだから出せる空気感」を表現したかったんです。ほかの誰とでもない関わり方を見せたい、というのがすごくあって……。赤羽がつかんだ手をカシラが離す、なんていう芝居も事前に打ち合わせをしていたわけではなくてね。

武田:そう。あれは本番で気持ちが入り、急にやった芝居なんです。

栄信:お互い、思っていたことが近かったので、それが芝居にうまいことハマってくれたんだと思います。

――テレビシリーズで印象的だった「(カシラは)嘘がヘタだなァ」(黄羽)や「俺たちがいないと何もできねえんだから」(青羽)といった"名セリフ"もふたたび本作の劇中で聴くことができて、あそこのくだりは感動しました。

吉村:「相変わらず嘘ヘタだなァ……」をどういう風に言えばいいか、あそこは悩みましたね。テレビシリーズのときは黄羽が消滅してしまうとき、カシラに向かって言ってたんですけれど、残されるカシラにあまり悲しんでほしくないからちょっとおちゃらけて言う、みたいな感じだったんです。今回は、「この人のためなら自分の命を犠牲にしてもいい」という思いなので、「前とは言い方を変えないとな」と、正直答えが出せないまま現場に行きました。でも、この4人でやっていたのが長かったからか、テストをやった瞬間、航平くんの芝居のテンションにみんながうまく乗っかっていくというか、すごくいい方向に連れてってもらいましたね。撮影前は不安があったのに、なんか「こっちだな」という風に、演じてみるといい方向へとハマっていきました。

武田:みんなが同じ思いだからできた芝居だと思うよ。そういう雰囲気というのは、現場で自然とできていった気がします。

吉村:武藤さんの台本には、セリフひとつにしても細かく、詳しく書いていないところがあるんです。「武田航平なら、ここ膨らませるでしょ」みたいな"余白"を残している部分がね(笑)。

武田:でも基本は台本通りですよ。冒頭のナレーションとか、ここはアドリブで「お前好きなようにやれよ」みたいなところは思いっきりやってますけどね。

栄信:「いいんですか? いいんです!」ってカシラがテンション高めに言うところ、航平は事前に何度も練習していたよね。

武田:そう。あそこは台本を読んで「川平慈英さんのノリで行こう」と思って、モノマネを練習してたんだ(笑)。

●各キャラクターの"絆"を観てほしい

――共演者の方たちについて、もう少しお話を聞かせてください。ヒロインの「みーたん」こと美空の存在も、一海が主役の『グリス』には絶対欠かせない要素ですね。

武田:もちろん、僕らの物語をやるのなら、ヒロインは(高田)夏帆ちゃんしかいないと思いましたし、夏帆ちゃんがいることで、僕ら4人の"絆"がより濃厚に表現されるんです。一海たちが戦う「理由」として、みーたんを守るということが大義名分になっているんですね。そういう意味では、美空の存在がないとお話が成り立ちません。また今回も、夏帆ちゃんがいい表情をしてくれるんですよ……。

栄信:すばらしいですよね。

芹澤:感動します。

吉村:いいですよね~!

武田:夏帆ちゃんは随所ですばらしい芝居をしてくれるんですけれど、特に僕が好きなのはラストシーンで見せる"笑顔"でした。

栄信:すごいさわやかなラストシーンですから、最後までじっくりと観てほしいですね。

芹澤:エンドロールにもスタッフさんの"愛情"を感じました。

吉村:これまでのカシラと三羽ガラスの名場面が出てくるんだよね。

武田:あのスチール写真を選んだのは、大森さんなんだよ。「ゴールデンウィークの休みを返上して、ずっとみんなの写真を選んでいた」って言っていた。

栄信:とてもうれしいことですね!

武田:大森さんの愛情を感じますね。観ているとグッときます。

――それでは最後に、Vシネクスト『仮面ライダーグリス』で強く印象に残ったシーン、またはおすすめの名場面をお一人ずつ教えていただけますか。

芹澤:僕はやっぱり、グリスパーフェクトキングダムの変身シーンが心に残りました。カシラと三羽ガラス、4人一緒で変身しているという思いが強いですし、それはこの4人全員が感じていると思います。

吉村:冒頭で、みーたんと待ち合わせしているカシラを物陰からこの3人が観ているシーンなんて、いいですね。3人はカシラのことが大好きゆえにすごく心配していて、しかも「どうせこのデート失敗するんじゃないか」と思いつつも応援したいという。4人の関係性がなんとも可愛いなと思えたんです。

栄信:俺としては、特にどのシーンというのではないんですけど、カシラと三羽ガラス、カシラと戦兎、幻徳、みーたんなど、全体を通して描かれる各キャラクターの"絆"を観てほしいんです。俺自身、各キャラクターがみんな信頼し合っていて、絆を胸にして戦っているというところに心を打たれました。

武田:『仮面ライダーグリス』では、一海と三羽ガラスを中心に、それぞれのキャラクターが人間らしく"もがいている"物語なので、そういった部分に注目してくださるとうれしいですね。今回、一海はカッコ悪いところをたくさん見せていますけれど、その一方で、助けてくれた仲間の思いを汲んで「俺がもっと応えないと」とか「こいつらのためにも戦うぞ」といった、熱い思いが描き出されました。とても人間らしい、観てくださる方が身近に感じられる物語となっています。「命をかけて敵と戦う」男たちの姿を描いた武藤脚本、そして中澤演出の妙味をぜひ、細かな部分までじっくりと観ていただければと思います。

■プロフィール

武田航平(たけだ・こうへい)。1986年生まれ、東京都出身。第14回JUNONスーパーボーイコンテスト審査員特別賞を受賞。2008年『仮面ライダーキバ』に紅音也役でレギュラー出演した。NHK 大河ファンタジー『精霊の守り人 最終章』(2018年)などのテレビドラマや、園子温監督『東京ヴァンパイアホテル』(2017年)、石田秀範監督『GOZEN―純恋の剣―』(2019年)などの映画、そして舞台、バラエティに多数出演。

栄信(えいしん)。1985年生まれ。長崎県出身。189cmの長身を活かし、映像作品にて強い存在感を発揮している。『闇金ウシジマくん』『女囚セブン』『3年A組』『アンナチュラル』『リバース』などのテレビドラマや、『ヒメノア~ル』『ヒーローマニア~生活~』『いぬやしき』『クローズEXPLODE』などの映画、さらにはPVやCMにも出演。

芹澤興人(せりざわ・たてと)。1980年生まれ。静岡県出身。中央大学文学部哲学科卒業。『いだてん~東京オリムピック噺~』『乱反射』『刑事7人』をはじめ、多くのテレビドラマや映画に出演。2013年の塩出太志監督作品『死神ターニャ』で「福岡インディペンデント映画祭2014コンペティション」俳優賞を受賞している。

吉村卓也(よしむら・たくや)。1990年生まれ。広島県出身。2007年「アミューズ30周年記念オーディション」で審査員特別賞を受け、芸能界入り。『美咲ナンバーワン!!』『科捜研の女(第13シリーズ)』などのテレビドラマ、『GANTZ PERFECT ANSWER』『ぼくたちは上手にゆっくりできない。』などの映画に出演するほか、舞台への出演作も多数。

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