新井浩文被告の性暴力事件は「男だから」なのか? 『バイキング』で安藤和津「男の人の下半身って言うこと聞かない」

wezzy

2019/9/5 17:05


 3日放送の『バイキング』(フジテレビ系)にゲスト出演したエッセイスト・安藤和津が、新井浩文被告の事件に関して、「男の人の下半身って言うこと聞かないものなんじゃないかなって」「男の人に言いたい。1回の性欲が、人生をダメにする」等と主張したことが、波紋を広げている。

自宅で派遣型マッサージ店の女性従業員を暴行したとして、強制性交罪で起訴された俳優の新井浩文被告の初公判が9月2日、東京地裁で開かれた。新井被告は「まず女性に謝罪したい。本当にすみませんでした」と頭を下げたというが、強制性交については「同意があったと思っています」と事件当時の合意の誤信を主張。他方、証人として出廷した被害女性は「性行為に同意していないことを示していた」としており、主張は食い違う。

『バイキング』では、この初公判の様子を詳しく取り上げた。証人質問は、被害女性への心理的負担を考慮し、法廷と別室を映像と音声でつなぐ「ビデオリンク方式」で行われたという。被害女性は、検察側の「逃げられなかったのか」という質問に対して、「体格差もあって逃げられなかった」「自分をモノみたいに扱ってきてすごく悔しい。刑務所に入って反省してほしい」と述べたという。

新井被告側は示談金として2000万円を提示したが、被害女性は拒否していた。第二回公判は9月26日に開かれる予定だ。

こうした公判のやり取りについて、タレントのヒロミは「マッサージを頼んだのに、じゃあ、同意があったらやるの?」と新井被告に対する疑問を呈し、そのうえで「密室だし、男だからって、男が全員そう思うわけではない」と主張した。

これに対し、ゲスト出演していた安藤和津は「同意があったとしても、最終的に女の人はとってもイヤな気持ちにさせられた。ならば一種の性暴力になっちゃうと思うんですよね。モノのように扱われたと。ものすごいプライドが傷つくと思うのよ」とコメント。そのうえで「でもね、夜中に密室に若い女性がマッサージ師として来て、『性行為は一切ナシです』って言われても、意外と男の人の下半身って言うこと聞かないものなんじゃないかなって」と持論を展開した。

この発言に対して、ヒロミは「(下半身が)言うことは聞かなくなるかもしれないけど」と一定の理解を示しつつも「そこでするか、しないかっていうのは、相当な差がある」と反論している。

その後も事件を総括するかたちで、安藤は「私の中では釈然としない。いち女性としたら、被害者の女性の立場で考えたら、たった一晩、たった1回の性欲のために、女性の人生にかなり影を落としていますよね」と見解を述べている。また、新井との関係について「仕事上ちょっと関わりがあった」と明かしたうえで、「あんなにいい形で俳優としてのキャリアを積み重ねて、これからもっと伸びるはずだったのを、たった一晩のこのことで全部台無しにして、周りの人にいっぱい迷惑をかけちゃって」と指摘し、「男の人に言いたい。1回の性欲が、人生をダメにする」と続けた。

しかしスタジオでヒロミが「男だからって、男が全員そう思うわけではない」と反論したように、安藤の発言に違和感を覚える視聴者の声がSNSで上がっている。「安藤さんの世の中の男性への偏見はいかがなものか」「世の中の男性一括りにコメントするな」「男なんてそんなもの!って、男が皆同じだと思わないでほしい」など、極論とも言える安藤の主張に批判の声は多い。

安藤の発言が、性暴力を肯定しているわけでないことは明らかだが、一方で、「密室でのマッサージ行為で、男性が下半身を制御できない状況になることは仕方がない」という解釈にもなってしまう。男性の下半身は制御できないものだという前提に立てば、防衛を怠った女性にも非があると見られてしまいかねない。

男性の性欲は生物として本能的に強いものであるとして、女性は自衛を促される傾向にあるが、その説もまた疑わしい。仮に男性の性欲が非常に強いものであるならば、その持ち主である男性自身が下半身を制御するべきであるし、そもそも多くの男性は暴走などしない。

また、性暴力が必ずしも性欲の暴走で引き起こされるわけでもない。望まない性行為は暴力として機能する。目の前の相手に暴力をふるうか否かの違いは性別によらず、個人の倫理観の問題だ。あるいは性加害は病気としての治療が必要であるということも、徐々に知られ始めている。

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