高級マンションでまさかの事故。廊下にクレーンが落下!?

日刊SPA!

2019/9/5 08:52

「せっかくローンで購入したばかりのマンションの廊下に、隣の解体工事現場からクレーンが落下したんですよ」

こう語るヘアデザイナーの松本久司さん(仮名・43歳)。20年以上サロンに勤務して、ようやく独立した松本さん。晴天になると、窓から富士山が見える高級マンションの一室に店を構えた直後、サロンがある5階の廊下が崩壊したのだ。

◆芸能人も住む高級マンションで、まさかの事故

「そのマンションには、芸能人を始めとする著名人、経営者や資産家一家も多いと聞いています。オープンした直後に、テレビドラマで時々見かけるタレントも来てくれました。多少値が張っても購入して良かったと喜んでいたら、あの悪夢がやってきたんです」

閑静な住宅地にあるマンションにサロンをオープンして半年後に、隣に5階建てのビル工事が開始されるというチラシが、ポストに投かんされていた。

「工事による騒音が気になって、管理人に問い合わせました。マンション全体が防音になっているとのことですが、外部の騒音が気になります」

幸いに、松本さんのサロンが工事から一番離れた場所にあったため、窓を閉めると、昼間の騒音も営業妨害にならなかった。

「ほっと安堵もつかの間、強風の日に、事故が起こったんです」

それは桜の開花が近くに迫った季節だった。窓からの景色は、お堀に沿って、桜並木がずらり。春爛漫の頃に、美しく咲き乱れる桜の景観のイメージ写真をホームページに盛り込んで更新した直後。

「突然、ドーンという衝撃音と共に、ぐらぐらっと揺れてから、バリバリバリと、耳をつんざくような音が響いたんです。驚いて部屋を飛び出しました。5階の住民も外に出てきて、音の方に走っていったんです。すると、廊下にクレーンがドーン。陥没していました」

◆営業は再開できたのか?

工事中のクレーン車から、クレーンが落下したのだ。破損した壁から、ビュービューと強い風が吹き出て、土埃が立っていた。

「陥没した廊下に隣接していた非常階段が奇跡的に崩壊されなかったため、管理人や工事関係者が入ってきました。管理人がけが人のチェックをしたところ、被害に遭った人がいなかったことがわかって、ひとまずほっとしましたが、廊下が陥没したため、サロンの予約客に連絡しなければならないと気づいて急いで部屋に戻りました」

後から管理人から聞いたところによると、元々あったビルの解体工事中に、強風によってバリケードも壊され、クレーン車に設置されていたクレーンが強風のあおりで、マンションに倒れ込んでしまったのだという。

「午後から陥没した廊下をブルーシートで囲って、早めの修理対応をしてくれましたが、5日間もかかりました。その間、予約はもちろん断り、集客はゼロ。フェイスブックにブルーシートで囲われる前と後の写真をアップしたら、『悲しいね』『ひどいね』ボタンが続々。同情はいいけど、売上はない。先がどうなるかとても不安で、ほとほと参りましたよ」

結局、経営企画と総務の社員が後日、マンションのセミナー室で賠償金の説明をしてくれた。修理工事の間の損害を賠償してくれることになったそうだ。

「損害を賠償してくれるとのことで、実質的な被害はなく安心しました。でも、人生何があるかわからないと痛感しましたね」

一歩間違えれば自らに被害があってもおかしくない状況であっただけに、無事でなによりである。その後、サロンの営業も再開でき、店も繁盛しているようだ。<取材・文/夏目かをる>

―[シリーズ・近隣トラブル]―

【夏目かをる】

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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