【甘いもの食べすぎ対策】食欲の秋に「食べすぎを防ぐ」簡単なコト

ananweb

2019/9/4 18:00

秋といえば、食欲の秋! しかも、甘いものがさらに欲しくなる季節です。でも、なぜ無性に食べたくなるのでしょう? そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生に、秋に甘いものが食べたくなるワケと、食べすぎを防ぐ簡単なコトをお聞きしました!
文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 23

■ 秋に甘いものがほしくなる理由

日中、外出していても真夏のような暑苦しさを感じる時間が減ってきましたね。穏やかな陽気が続くと、食欲の秋へ向けて甘いものが食べたくなる人も増えるのではないでしょうか。というのも、涼しくなると体を温めるために、すぐエネルギーになる濃厚な甘いものが食べたくなるからです。

しかし、まだ暑いこの時期から甘いものをたくさん食べ始めている人は要注意。甘いものは、依存性を感じやすいためどんどん食べる頻度や量が増えていってしまいます。さらに、これからチョコレートやコンビニスイーツなどのラインナップも増え誘惑が多くなっていきますよね。甘い誘惑に負けないようにするためにも、今週はスイーツでありながら、体を整える食薬習慣を紹介していきます。

■ 自然の変化が体調に影響している

漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか?

一月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。

中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ 今週は、甘いものの食べすぎに気をつけましょう。

季節の移り変わりを感じられるようになりましたよね。そうなると、食べたくなるものが、甘くて、ホクホクと、濃厚で、こってりしたものに移り変わっていくのではないでしょうか。そういうものは、食べると幸せな気持ちになりますが、おいしすぎて食べすぎてしまうのが悩みどころですよね。この食べたい気持ちが止まらなくなってしまう理由を、漢方医学的に二つ紹介します。

ひとつ目は、『血虚(けっきょ)』といって血が不足している状態です。そして二つ目は、特に甘いものに対して依存性が生じている状態についてですが、『熱』がこもっている状態と考えます。

そしてこれは、悪循環に陥るケースが多くなります。というのも、『血虚』により甘いものが食べたくなり、甘いお菓子や菓子パンなどを食べすぎて、3度の食事の量が減り栄養が不足することで、さらに『血虚』が加速するためです。

そのため、食欲が止まらないときには、『血』を補い、体にこもった熱をとりのぞく『清熱生津(せいねつせいしん)』作用のある食材を選んでいきます。今週は上弦の月から満月にむかって月が満ちていきます。満月のときには、食べすぎたり太りやすかったりという傾向があります。そのため、今週から食べ癖がつかないように食薬習慣をとりいれていきましょう。

また、女性の場合には生理前に甘いものを食べたくなる人は多いと思います。実は、その理由も同様のことが言えます。生理前から『血』が不足しやすくなり、高温期ということで『熱』がこもりやすくなるため、甘いものを食べたくなる条件が整います。生理前に過食してしまうときにも、今週の食薬習慣を応用することはできます。

■ 今週食べるとよい食材:リンゴときな粉のスイーツ

リンゴは、一度切ると酸化しやすいので、食べる直前に切ることが多いと思います。しかし、きな粉をまぶすと切片にきな粉が付着し酸化防止になります。時間のある時に皮ごとリンゴを食べやすい大きさにカットし、保存容器にリンゴときな粉を入れて蓋をして振るだけで、りんご全体にきな粉がまぶされます。そうすることで、栄養価が高まるだけではなく、保存もしやすくなり、栄養を取り入れやすくなります。

■ リンゴ

リンゴの良いところは、低GIであり血糖値の急上昇が起こりにくい点です。さらに、『清熱生津』作用をもつため食べすぎ防止にも役立ちます。栄養としては、水溶性食物繊維であるペクチンやポリフェノール、カリウムなどを含みます。特に、リンゴの皮に多く含まれるペクチンは、胃酸のバランスを整えたり、腸内環境を整える働きもあります。

■ きな粉

大豆からできているので、タンパク質が豊富です。そのため、『血』を補う働きが期待できます。そのほかの栄養としては、ビタミンB群、カルシウム、鉄、亜鉛、マグネシウムなどが多く含まれています。とくに、生理前に不調を感じる人はビタミンB6が不足していることがあるので、生理前に過食したくなる人は、きな粉を取り入れてみるのがおすすめです。

何か食べたくて仕方がない時には、体に良いスイーツを食べる食薬習慣をとりいれてみましょう。甘いものの食べすぎ対策にもなり、体調管理にも繋がります。

■ information

大久保 愛 先生アイカ製薬株式会社代表取締役・漢方薬剤師。昭和大学薬学部生薬学研究室で漢方を学び薬剤師免許を取得。その後、中国で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び資格を取得。漢方相談、調剤薬局、エステなどの経営を経て商品開発・ライティング・企業コンサルティングなどに携わる。

著書『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

【腸活×漢方×栄養学】の理論で考えた、【今週食べるとよい食材】をお伝えしていきます。

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当記事はananwebの提供記事です。

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