死後の世界を体感できる? インパクトがありすぎる頭ほぐし店に行ってみた

日刊SPA!

2019/8/15 15:50

 酷暑の中、銀座の街をサラリーマンたちが辛そうな顔で往来している。家族のため自分のためとはいえ35度を超える中、フォーマルな格好で歩くのはまさに地獄だろう。

そんなこの世の地獄の住人を救うためなのか、銀座から京橋へ向かう一角の銀座通り口の交差点にそびえる、サクセス銀座ファーストビルに8月13日、極楽浄土が誕生するということで、実際に行ってみた。

◆インパクトが大きすぎる極楽の入り口

エレベータで10階へあがると、強烈なものが出迎えてくれる。あまりにも巨大な大仏の顔面と手。その圧倒的な存在感に思わず声が漏れてしまうほどだ。

親指と中指を触れ合わせる印相(いんそう)は阿弥陀如来であることをあらわしている。阿弥陀如来とは、仏教で極楽浄土の教主(管理人)とされている存在。間違いなくここが極楽の入り口だ。

実はここ、京都で生まれ、大阪や原宿にも店舗を構え、最近では「睡眠用うどん」で話題沸騰の「悟空のきもち」という頭ほぐし店なのだ。かつて別の場所にあった銀座店が移転し店舗面積を拡大。極楽浄土として8月13日にグランドオープンしたというわけだ。

受付を済ませて順番を待つのだが、巨大仏面からの視線をヒシヒシと感じる。順番がやってくると。中央の扉からいよいよ中に導かれる。

◆店内のコンセプトは死後の世界

一歩み足を踏み入れると、真っ暗な中に安らかなヒーリング音楽が流れ、そこら中で色とりどりのイメージ映像が浮かんでは消えていく。仏教経典の一つ「仏説阿弥陀経」にも極楽浄土の様子は「時に応じて美しい音楽が奏でられ、様々な花が色とりどりの光を放つように咲いて目を喜ばせ、素晴らしい香りが鼻をくすぐる」(記者意訳)と記されている。

もはやこれは、明らかに現実と隔絶した世界でこの世の沙汰ではない。それもそのはず、「死後の世界」をコンセプトに設計されており、現世のしがらみや暑さや疲れから、五感すべてを使って離れるための空間だ。

そんな空間の中、カーテンで仕切られた個室へ入りゆったりとしたリクライニングチェアに腰掛ける。そして頭にタオルがかけられ施術がはじまった。

ここは日本初の頭揉みほぐし専門の、揉みほぐし店。美容院などで髪を切った後などに頭のもみほぐしをしてもらったことのある人も多いだろうが、そのほとんどの人が「今の気持ちいい!もっと続けて!」というじれったい思いを抱えていたはずだ。ここ「悟空のきもち」は美容室ではサイドディッシュだった頭ほぐしの研究を重ね、メインディッシュに昇華させているのだ。

◆地獄の中の極楽

日本人の国民病である肩こりなどは自覚症状もあるが、頭の疲れはなかなか気づけない。しかし、この頭の揉みほぐしは、気づいていなかった頭の疲れを顕現させそこにアプローチして解消させるような感覚だ。記者は施術後、特に目の疲れがスッキリと取れているのを実感した。

西遊記の孫悟空が頭につけている輪っか「緊箍児(きんこじ)」がはずれた時の開放感のような感覚を味わってほしいという「悟空のきもち」のスタッフの方が語るように、頭全体が開放感に満ちている。全身マッサージのように着替えが必要ではないため、仕事の合間や帰りに気軽に寄れるのも大きなメリットになるだろう。

疲れの溜まりやすい地獄のような現代社会。そんな中、大都会銀座に誕生する極楽浄土に、一度足を運んでみてはいかがだろう。<取材・文/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】

Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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