コンテンツ制作者必見。ほぼ無名だった作品がネットフリックスで「おすすめ」されるまで

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何度もおすすめとして表示される動画『NORSEMEN』。
Screenshot: Netflix

全米...じゃなくて主要都市に呼びかけた。

ネットフリックスにログインすると、まず目にするのはオススメの番組か前見たシリーズの新エピソード。こうしたリコメンデーションのアルゴリズムは、アメリカでは約75%の視聴につながっていることが明かされています。

個人的によくリコメンドされるのが、バイキング(海賊)を題材にしたシチュエーションコメディ『Norsemen』だという米GizmodoのAlex Cranz記者。アメリカではほぼ無名だったこの番組が、ネットフリックスのアルゴリズムをどうハックしたのでしょうか。

ネットフリックスにおすすめされる難しさ


The Hollywood Reporter の取材で「ネットフリックスにはコンテンツが溢れていて、その全部をマーケティングしきれてない」と語ったのは『Norsemen』プロデューサーのAnders Tangen氏。

数百もの番組の独占的なデジタル配信権を保有するネットフリックスでは、毎週のように新しくユニークな作品が出てくるいっぽう、人気番組であっても突然、配信終了になることも珍しくありません。ただその後も契約によって2~7年にわたってストリーミング権がネットフリックスのもとに残る性質があることをDeadlineが明らかにしています。マーベル『デアデビル』など、Disney+で配信されないシリーズがあるのはそのためだとか。

ネットフリックスの攻略法:SNSでバズらせる


『Norsemen』に関しては、かつてノルウェーのNRK1で放送されていました。それからネットフリックスでの放送が決まった時点で、すでに「成功した番組」だといえるかもしれません。が、ネットフリックスが同番組の宣伝に注力することはないだろうと踏んでいたTangen氏。プレミアに先駆けてアメリカでもファンを獲得するために、戦略的なFacebookキャンペーンを行なうことにしました。

LA、NY、シカゴ、マイアミなどの大都市のほか、バイキングに関連してノルウェー系が多いサウスダコタ、ウィスコンシン、ミネソタなどを中心に、およそ18,500ドル(約200万円)かけたマーケティングを実践。

たった6,000人のFacebookフォロワーで200万回の動画再生、500万人以上のFacebookユーザーへのアプローチでバズリはじめて、ついにはネットフリックスの「おすすめ」に表示されることに成功しました。

The Hollywood Reporterの取材で、Tangen氏はこう当時を振り返っています。

リリースから3週間後、ネットフリックスから電話があったんです。君の番組が大人気だからL.A.に来てくれ、と。

まだ番組は見られていない状況ですが、私のネットフリックスでは変わらず『Norsemen』がおすすめとして表示されています。シーズン1の成功を受けて「Netflixオリジナル」となったようです。まだまだ視聴者数が伸びていることがうかがえます。Tangen氏は次のように述べています。

ネットフリックスか誰かが番組を有名にしてくれるのを期待してちゃだめなんですよね。バズらせるのは結局、自分次第なんですね。

『Norsemen』のケースは、今後、ストリーミングコンテンツ制作者が参考にしたい事例かもしれません。ネットフリックスに限らないかもしれませんが、毎日のように多くの新しいコンテンツが生まれるいまの時代は特に、作品が愛されるのにはなにかしらの仕掛けづくりが重要なんだと気づかされます。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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