加藤健一事務所がレイ・クーニー笑劇の最高傑作『パパ、I LOVE YOU』を10年ぶり再演~SPICE貸切公演も実施決定

SPICE

2019/8/14 20:30



加藤健一事務所は、イギリスが生んだ世界最高峰の笑劇作家レイ・クーニーの代表作『パパ、I LOVE YOU』を、2019年10月11日(金)~20日(日)に下北沢・本多劇場で上演する。出演は、加藤健一、清水明彦(文学座)ら。演出も加藤が手掛ける。なお、10月19日(土)19時の回は、当「SPICE」による貸切公演<SPICE優良舞台観劇会>を実施することも決定した(この回のみのスペシャルカーテンコール&ミニイベントも予定)。
<ストーリー>
クリスマス直前の英国、とある病院の医師談話室。デーヴィッド(加藤健一)は講演に向けて準備中だが、同僚ヒューバート(清水明彦)が邪魔をしてきて、全く集中できない。さらにそこに、かつて秘密の関係を持った元ナースのジェーン(加藤忍)が、とんでもないことを知らせに来たものだから、もう天地がひっくり返りそう! 妻ローズマリー(日下由美)にこのことがばれないよう、“口からの出まかせ”でどうにか逃げ切るしかないのだが……。

厄介事を回避するために嘘をつけばつくほど事態はより悲惨な方向に悪化し泥沼にはまってしまうという「王道シチュエーションコメディ」の最高到達点にして、「ヨーロッパ笑劇史上の金字塔」というべき作品だ。もしあなたが愛劇家を自認するなら、この舞台を通らずしてコメディを語ることはできない、というほどの必修作である。

本作(1987年世界初演)の作者のレイ・クーニーは1932年ロンドン生まれの、劇作家、役者、演出家、プロデューサー。1983年発表の『Run for Your Wife』が大当たりし、ウエストエンドで9年間ものロングランを記録した(同作品は2012年に映画化もされた)。1990年『Out of Order』を発表、翌年ローレンス・オリヴィエ賞にて最優秀コメディー賞を受賞。2005年、演劇に対する功績が認められ、大英帝国四等勲爵士を受章。“笑劇の王様”という異名を持つ。笑いの水準が世界一のイギリスにおける“笑劇の王様”なのだから“王の中の王”なのである。

これまで日本国内でも複数のカンパニーによって数多く上演されてきたレイ・クーニー作品だが、加藤健一事務所はクーニーの二大代表作というべき『ラン・フォー・ユア・ワイフ』(原題『Run for Your Wife』)と『パパ、I LOVE YOU』(原題『It Runs in the Family』)の日本初演を、それぞれ1993年と1994年に立て続けにおこなった。後者の邦題は加藤健一が名付け親で、作家および翻訳者(小田島雄志・小田島恒志)の許可を得たもの。加藤健一事務所はさらに2018年に『Out of Order~イカれてるぜ!~』も上演している。すなわち、加藤健一事務所は日本におけるクーニー作品の「本家」的存在といっても過言ではない。ちなみに、クーニー作品を好んで上演する「ラフィング・ライブ」(山寺宏一と水島裕による演劇ユニット)において演出を務める野坂実も加藤健一事務所俳優教室の卒業生なのだ。
加藤健一事務所 『パパ、I LOVE YOU!』(1994年・初演)
加藤健一事務所 『パパ、I LOVE YOU!』(1994年・初演)
加藤健一事務所 『パパ、I LOVE YOU!』(2009年・再演)
加藤健一事務所 『パパ、I LOVE YOU!』(2009年・再演)

『パパ、I LOVE YOU』の1994年初演時の演出は綾田俊樹(東京乾電池)だったが、2009年再演時は加藤自ら演出を手掛けた。今回の上演は、その加藤演出版の10年ぶり再演となる。出演は、加藤健一、清水明彦(文学座)、田代隆秀、辻親八、石坂史朗、藤波瞬平、久留飛雄己(青年座)、加藤 忍、日下由美、頼経明子(文学座)、かんのひとみ(道学先生)、橘 杏といった多彩な陣容。この顔ぶれが下記の相関図を形成することとなる。


レイ・クーニー作品は何度見ても飽きずに笑えるという中毒性の高い笑劇だ。過去に加藤健一事務所や他プロダクションで観たことのある人も、今回のプロダクションを是非また観て腹を抱えていただきたい。ましてや、本作やレイ・クーニー作品を観たことのない演劇ファンがいるとしたら、この機会になんとしても「本家」の上演を見逃さないことが肝要だ。
加藤健一
加藤健一

当記事はSPICEの提供記事です。

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