3か月のリフォーム工事中の「仮住まい」、どこで探せばいい?

日刊Sumai

2019/8/14 11:50

今住んでいる家を大がかりにリフォームする場合、工事期間中に一時的に別の物件へ移る「仮住まい」が必要になりますよね。
設計士さんとの打ち合わせや建材&設備選びで、ただでさえ大忙しの時期に、仮住まいの手配も進めるのは意外と大変……。
長年住んでいた自宅マンション(築18年・56平米・夫婦2人暮らし)をリフォームした筆者の、紆余曲折あった仮住まい探しの顛末をご紹介します。
「仮住まい先」を探している客に不動産会社は冷たかった
不動産
KY / PIXTA(ピクスタ)
実は、仮住まい用の物件探しを少しナメていた私。
「自宅のまわりにはたくさんマンションやアパートがあるし、いい感じの物件がすぐに見つかるだろう」とタカをくくっていました。
さっそく近所の不動産会社を訪れて事情を説明。
今のマンションから徒歩圏内の1LDK~2DKの物件を3か月だけ契約したいと伝えたのですが、不動産屋の担当者は「う~~ん」と渋い顔です。
資料から希望に合う物件を選ぶと、おもむろに大家さんに電話をかけ、「短期希望のお客さんなんですが……」と遠慮がちに確認をとりはじめました。
「不動産会社にとっても大家さんにとっても、私たちは“招かれざる客”なのかも……」。
不動産会社と大家さんの電話でのやりとりを横で聞いていた私は、そこで初めてそう思いいたりました。
3か月後に出ていくとわかっている客を相手にするより、通常の長期的な契約をしてくれる客を待ったほうがいいに決まっています。
電話
EKAKI / PIXTA(ピクスタ)
不動産会社の担当者も、本来ならすぐに内見に案内できるのに、いちいち大家さんに「短期のお客さんOKですか?」と確認の電話をかけるのがとても面倒そう……。
最終的に、1年後に取り壊しが決まっている古いアパート(家賃7万円)の大家さんが承諾してくれたのですが、契約に必要な資料を見せられて意気消沈。
3か月分の家賃は当然のこととして、2か月分の礼金、鍵の交換費用(約1万8000円)、火災保険料(約2万円)まで必要でした。
賃貸物件の契約で当たり前にかかる費用ではあるものの、こちらはあくまで「仮住まい」。
「3か月しか借りないのに」という思いがどうしてもぬぐえず、手間をかけてしまったことをお詫びして丁重に断り、不動産会社をあとにしました。

「ウィークリーマンション」はあらゆる面が条件に合わず……
ウィークリーマンション
PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)
他の不動産会社に行っても、短期契約OKの物件を見つけるのは難しいのではないか……。
そう考えた私は、仮住まい先を不動産会社で探すことはあきらめ、「ウィークリーマンション」を探してみることにしました。
今回はいきなり不動産会社を訪ねて行くようなことはせず、まずはインターネットで下調べを開始。
「ウィークリーマンション」で検索するとたくさんのホームページがヒットし、思わずワクワクしてしまったのですが、紹介されている物件をじっくりチェックしていくにつれ、ウィークリーマンションにはこんな傾向があることに気づきました。
<ウィークリーマンションの傾向> ※筆者調べ
●物件が豊富なのは都心や繁華街。住宅街には少ない。
●敷金、礼金、鍵の交換費用などは不要だが、賃貸料は割高。別途、水道光熱費や清掃費が必要な場合も多い。
●ビジネスホテル風のワンルーム物件の賃貸料は比較的安く、ファミリータイプは高額。
●ほとんどの物件に家具や家電が備え付けられている。
都心のターミナル駅から電車で約15分のわが家の近隣にはそもそも物件が少なく、気軽に工事中の自宅に立ち寄れない遠方に仮住まいするのは気が引けました。
わが家は夫婦2人暮らしなので、ワンルームではおそらく厳しく、物件によるものの、月々20万円以上かかる広めの物件は完全に予算オーバー。
リフォーム工事の間、仮住まい先に冷蔵庫や洗濯機、ベッド、ソファなどを「一時避難」させることを考えると、それらがすべてが備え付けられた物件はスペース確保の面で適さないということにも気づきました。
ということで、「ウィークリーマンション」も早々に脱落です(涙)。

最後にたどり着いたのは「UR賃貸住宅」
リフォームの打ち合わせは着々と進み、部屋を明け渡す期限がどんどんせまってきます。
仮住まい探しが間に合わなかったらどうしようとヒヤヒヤしてきた私たちが次に駆け込んだのは、UR(独立行政法人都市再生機構)の店舗でした。
国の機関ということもあり、「UR賃貸住宅」は礼金や仲介手数料がかからないのがメリット。
ただ、月々の家賃が民間の賃貸物件より高い印象があり、訪ねるのをちょっと躊躇していたのです。
UR賃貸住宅の店舗でも、真っ先に3か月だけの契約ということを伝えましたが、そこはさすがの独立行政法人です。
最初に訪ねた不動産会社とは違い、利益は二の次とばかりに(!?)すぐ入居できる物件を次々と調べてくれます。
最終的に「今のマンションから徒歩圏」「できれば家賃は10万円以内」という希望はあきらめ、バスで10分ほどの1LDK(約51平米)で家賃約14万円(最初に訪ねた不動産会社で見つけた古いアパートの2倍!)の物件を契約することにしました。
予算オーバーだけど、とにかくホッ。

短期間だからと妥協するのは禁物
振り返ってみると、仮住まい探しでは以下の3つの選択肢を検討したことになります。
UR賃貸住宅
最終的に契約したUR賃貸住宅。1棟1棟がゆったり建てられていて、緑豊かなところが気に入りました。
  1. 短期契約だと相談しにくく、物件によっては安い家賃で借りられるけれど家賃以外の支払いがかさむ民間の物件
  2. セレブ向け!?のリッチ物件と長期出張者向けのワンルーム物件は充実していたウィークリーマンション
  3. エリアや物件数が限られ、家賃も少し高めだけれど、短期契約しやすいUR賃貸住宅
予算が潤沢にあれば、どの選択肢でも満足できる物件を選べたと思いますが、予算や立地で折り合いをつけられたのは、わが家の場合はUR賃貸住宅でした。

契約した1LDKの物件のリビング。カーテンの代用品と思われるシャワーカーテンは、仮住まい中ずっと活用させてもらいました。
物件探しのために3つの選択肢を検討して実感したのは「安易な妥協は禁物」ということ。
いつもと違う不自由な生活が少しでも快適になり、少しでも節約してリフォームの工事費に予算を回せるよう、仮住まいとはいえ、快適性、利便性、コストパフォーマンスをできるだけ追求するのがおすすめです。

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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