「あれは誰?」山田孝之相手に堂々“伝説のAV女優” 森田望智に度肝抜かれる!

dwango.jp news

2019/8/13 19:00


8月8日(木)から、Netflixで独占配信中の『全裸監督』。山田孝之が日本の性意識に風穴を開けた風雲児“放送禁止のパイオニア・村西とおる”を演じていることでも話題の本作だが、村西作品とは切っても切り離せない、のちに伝説の“AV女優・黒木香”となる佐原恵美を演じているのが森田望智(みさと)だ。配信が始まると「森田望智の演技が凄すぎる」とSNS等で日に日に賑わいを見せ、その注目度は増すばかり。難役を見事、体当たりで演じている彼女だが、そのベールに包まれた素顔とは。大役を射止めた裏側や、ハードな撮影シーンへの思い、山田や小雪といった共演者たちとのエピソードなど率直に語ってくれた。

―ハードな役柄だったと思いますが、オーディションを受けようと思った経緯は?

まずマネージャーさんから、「こういう監督で、主演が山田孝之さんで、体当たりの役がありますけど、受けますか?」っていう打診があり、私はその場ですごく受けたいなと思いました。それで、黒木香さんをネットで検索してみたら、笑顔がちょっと似てるんじゃないかと思って(笑)。こんな強烈な人の役を受けるんだと怖くなりつつも、こんなに「受かりたい!」と思った役は初めてでした。体当たりの部分がある役も、長い役者人生で、そのうちあることだなと思っていたので、それがこの作品だったらすごく良いんじゃないかと思い、意気込んでオーディションを受けました。



―実際オーディションはどうでした?

1次で10シーンくらいの台本をもらって…「こんなに覚えるんだ」という印象でした。内容が面白くて、「ああ、映画っぽいな」と思いながら、(オーディションに)行ってみたら、会場がすごい緊張感で。マジックペンやアイライナーで脇毛を書いて行ったんですけど、全然反応がよくなくて…。でも実はそれが好評だったみたいで、2次(オーデション)の時に、「今日は脇毛ないだね」と武(正晴)監督がおっしゃっていたので、そこにも注目してもらえたのかなって(笑)。もちろんお芝居は全力で臨みました。

―手ごたえはありましたか?

全力で頑張りましたけど、武監督は名だたる女優さんを見てきている方なので、どういう風に目に留まっているのかなという不安はありました。同時に自分ができることは出せたと思っていたので、後は祈るのみでした。

―受かったときの率直な気持ちは?

夢かと思いました。実際、良い役のオーディションをたくさん受けて、結局落ちるっていう夢をめちゃくちゃ見続けてきたので、もしかしたらそれかなと(笑)。それくらい信じられなくて、「本当に私でいいんだろうか?私で合ってるのかな?間違って合否が届いたんじゃないか?」と思ったりもしました。でもすごく嬉しかったです。

―撮影に入るまでにどんな役作りをされましたか?

撮影に入るまでに1カ月くらい期間があったので、資料を読んだり、武監督が現場見学に呼んでくださったり、あとストリップを観に行ったことがないと言ったら助監督が連れて行ってくださったり。何でもリクエストを叶えてもらいました。「私の体型は大丈夫ですか?」という悩みには、「身体のメンテナンスをしようか」とサポートもしてくださいました。出来ることは全部やったかなと思います。

―しっかりと役作りをされて臨まれたのですね!率直にアダルトビデオ撮影シーンはどうでしたか?

「あ~、あと何カ月」「あと3週間」って数えていたんですけど、武監督とリハーサルをした時に、吹っ切れた瞬間がありました。私が恥ずかしがっていたり、演技ができなかったりした時に、監督が私がやる動き方を自らやってくださったんです。アクション指導の男優の方とも絡んでくださって。監督がこんなに動いてくださっているのを見て、割り切れたと言うか、「恥ずかしいものではないな」と素直に思えました。実はストリップを観に行った時もそうだったんですけど、真ん中で踊っている方ってすごくキレイなんです。なんでこんなにキレイな方が踊るんだろう?って疑問に思ったし、悲しくもなったりしたんですけど、同時に彼女たちってこれを当たり前の仕事としてやっていて、それが生きる道なのかもしれないなって気付いたんです。その時、「自分の価値観はなんて狭かったんだろう」と思って。それで一気に広がったというのもありますし、武監督の行動を見て、私が思っている恥ずかしいことは、別に恥ずかしくないなと思えて、そこからは緊張もなくなりました。

―そういった撮影シーンで、現場の雰囲気はどうでした?

「SMぽいの好き」の撮影シーンで、出演者の皆さんや監督とそういう何でもオープンにして、アイデアを出し合っている姿を見て、作ることに対して内容って関係ないんだなと思いました。

―実際出来上がったシーンをご覧になった時は?

いや!恥ずかしいですよ!「嫌~」って感じで(笑)。一生懸命頑張りましたけど、やっぱり映っているのは自分なので、いくら(役に)近づけても、自分を見ているような感覚です。黒木さんの本の中に、「SMぽいのすき」を観た時の感想として、「自分に何かの生命体が乗り移っているような、到底自分とは思えない、だから役者はこれに興奮するんだ」ということが書いてあったのですが、私はそう思えなくて。「自分だ!」って顔を隠しながら観ていました。



―恵美が村西とおるを信頼していくように、現場で山田孝之さんと信頼関係が築けた瞬間はありましたか?

5話で対面するシーンまであえて、話す機会を設けずにいたので、本当に初めて話したのが5話の撮影の時でした。常に「今ので大丈夫ですか?」「こっちの方がやりやすいですか?」と声を掛けてくださったり、すごく対等に接してくださる方で、何か言われるわけではないですけど、常に支えてもらっているんだなという感覚がありました。劇中、恵美が主導権を握って「SMぽいの好き」の撮影に挑むんですが、実際は山田孝之さんが支えて、受け身の体勢で待っていてくれるから私も力を出せるという安心感がありました。

―一方、村西とは真逆で、恵美を抑圧する母親役の小雪さんとのシーンは?

小雪さんとは、緊張感があるシーンばかりでしたが、実際の小雪さんは優しくて「みかん食べる?」「おでん食べる?」と、すごく食べ物を勧めてくださるんです(笑)。本当にお母さんのように接してくださるので、温かい方だなと思いました。撮影になると、さっきまで優しかった空気感がそのまま出ているんですが、逆にそれが怖かったり、優しいからこそ言えない思いが生まれたり…。単純な抑圧というより、儚く崩れてしまいそうなオーラが漂っていて「だから恵美は母親に何も言えないんだな」という気持ちになりました。

―黒木香さんの作品からはどのようなインスピレーションを受けましたか?

性的に興奮するというより、人の生きているエネルギー的な興奮を感じました。実は「SM

ぽいのすき」ってヒットはしたけど、全然エロくはないということでも話題になったらしいんです。私も同じ感想を抱きました。恥ずかしさを逸脱していると言いますか、すごく獣みたいな生命力を感じるなと。そういうものを剥き出すことを自分も大事にしようと思いました。

―同じ女性という立場から見て、黒木香さんの生き方をどう捉えていますか?

実は普通の女性だったんだろうなと思っていて、演じていてもそれは思いました。資料をいくら読んでも、本音を掴めた気がしない。作り物っぽくて、隙がなくて仮面を被っているような。でも素の部分では、本当は愛されたかったし、母親から抑圧されている思いもあって、好きなことが出来なかったっていう葛藤もあっただろうし、悩み抜いてあの姿になったけれど、その中に沢山苦しみもあったんだろうなと感じています。

―劇中、主義主張を喋るシーンがありますが、森田さんが女優として大切にしていることは?

今回『全裸監督』の現場を通して「自分がどう思うか」ということが大事なんだなと感じました。武監督、 河合(勇人)監督、内田(英治)監督と3人の監督がいらっしゃったので、演出の仕方も違うのですが、私のお芝居への取り組み方や「私だったらどう演じるか」という点が問われているんだなということを実感しました。

―演出への解釈が難しい場合は?

とりあえずやってみようという気持ちを大事にしています。みなさんの考え方も違うことがありますし、私も分からないことが多いから、とりあえずやってみて、違うのなら変えていこう、という気持ちでいました。もちろん悩むこともありましたけど後半以降、恵美の意思が強くなっていくにつれて、私もお芝居に対して「こうやろう」という一種のこだわりみたいなものが強くなっていった気がしています。恵美が黒木香になって成長していくのと同じように、私も作品を通して成長出来たんじゃないかなと思っています。

―本作で、AVやエロへの概念に変化はありましたか?

そんなに恥ずかしいものではなくて、キレイで美しいんだなと思いました。欲求するものを求めていく姿って、剥き出しになるわけじゃないですか。何も繕っていない、飾っていない姿を曝け出していくっていうのは、キレイだと思うようになりました。

―心身ともにハードな撮影が続いたと思いますが、撮影期間中のリラックス方法は?

5話の村西との面接の前のシーンはすごく緊張していて、その緊張に武監督が気づいて、「ちょっと1回コーヒータイムにしましょうか」と言ってくださったんです。本当はすぐにでも撮影というタイミングだったのに。そういう風に、周りの方がリラックスさせてくれるような瞬間が大きかったです。監督をはじめ、マネージャーさんだったり、メイクさんだったり、制作の方が「あれだけ準備したんだから大丈夫だよ!」って声を掛けてくださって、助けられました。

―難しい役を乗り越えられた理由はそこにあるのでしょうか?

これが無かったら私には何もないから、結果がどうであれオーディションに受かる前の自分より絶対に成長している、という思いを糧にしていました。それから、選んでくださった皆さんを裏切れないという思いです。内田監督、武監督はオーディションの時から見てくださっているのですが、内田監督の「20歳の君と40歳の君と仕事がしたいから選んだ」という言葉、そして武監督の「あなたがこの世に生まれてきてくれて良かったと自分に思わせて欲しい」という一番最初の言葉が強く残っています。何があっても「裏切れないな」と思いました。この役を受けてもいいよと言ってくれた両親に対しても失礼があってはいけませんし、黒木香さんも実在している方なので、中途半端な気持ちで演じたら失礼だという思いで、なんとか繋いできました。

―見事、大役を務められましたが、今後どのような役者になっていきたいですか?

韓国映画がすごく好きで、ム・スリさんという女優さんが大好きなんです。他にも好きな韓国映画の監督が沢山いるので、お会いできるくらいの経験や実力を得られるよう頑張っていけたらと思います。あと、レッドカーペットを歩いてみたいです。

―応援しています!Twitterでは、ファンの方たちへ丁寧にコメントを返されていますよね。

返しても、苦にならない量といいますか(笑)。本当にいつも熱心にコメントをくださるので。

―ファンの方たちとの繋がりを大切にという思いで?

それもありますし、文字で何かを表現するってすごく大切なことだと思っています。話した時と、文章になった時に思い描く情景は違ってくるじゃないですか。うまく話せないことも、文章で頑張って考えたら、伝わることもあるのかなと思っています。何かちょっとでも楽しんでもらえたらいいなという思いでやっています。

素顔の彼女は、とてもハードな役柄を演じたとは思えないほど、純真無垢。一方で、本作を通して、役柄同様、彼女自身も女優として正にさなぎから蝶へと羽ばたこうとしている、その瞬きを見ているようだった。森田望智、今後必ずその名前を目にする機会が多くなるであろう、その活躍から目が離せない。

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STORY:

会社は倒産、妻に浮気され絶望のどん底にいた村西(山田孝之)はアダルトビデオに勝機を見出し仲間のトシ(満島真之介)、川田(玉山鉄二)らとともに殴り込む。一躍業界の風雲児となるが、商売敵の妨害で絶体絶命の窮地に立たされる村西たち。そこへ。厳格な母の元で本来の自分を押し込めていた女子大生の恵美(森田望智)が現れる。ふたりの運命的な出会いは、社会の常識を根底からひっくり返していくのだった―。

Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』

総監督:武正晴

監督:河合勇人、内田英治

出演:

山田孝之 満島真之介 森田望智 柄本時生 伊藤沙莉 冨手麻妙 後藤剛範 ・

吉田鋼太郎 板尾創路 余 貴美子 / 小雪 國村隼 /

玉山鉄二 リリー・フランキー 石橋凌

原作:本橋信宏「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)

脚本:山田能龍、内田英治、仁志光佑、山田佳奈

美術監督:中西梨花 音楽:岩崎太整

撮影:山本英夫 美術:清水剛 照明:小野晃

録音:竹内久史 衣装デザイナー:小川久美子

配信:Netflixにて全世界独占配信中

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当記事はdwango.jp newsの提供記事です。

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