ノートPCの画面は「16:9」と「3:2」どっちがいい?

「ディスプレイ縦横比問題」の画像
Photo: Denis Pavlovic (Unsplash)

さまざまな展示品を前にして思いが巡りますよね。

ノートPCを買おうとやってきた家電量販店。「CPUのパワーはどのくらい?」とか「重さは?」とか「キーボードは取り外せるの?」とか。でも、おそらくディスプレイの横の長さと縦の長さの縦横比について考える人はあまりいないでしょう。選択肢は16:9と3:2の2つ。どちらを選ぶかによって、実は思ったよりも大きな違いが生まれるのですよ。

この2つのうち、現時点で多くの人が選んでいるのは横縦比16:9(または、これに近い比率)のディスプレイ。たとえば、AppleのMacBookは16:10で、iMacは16:9。Dellのラップトップはすべて横縦比16:9です。そのほか、HPやAcerなどなどなども。

3:2ディスプレイを堂々と搭載している機種もあります。Google Pixelbookのディスプレイは3:2(2400×1600ピクセル)。Surface Pro 6(2736×1824ピクセル)も。これらは縦長に見えますが、横幅の方が少し長めです。かたや16:9ディスプレイは横幅が縦のほぼ2倍あります。

ディスプレイが横長にシフトし始めたのは、21世紀になってから。2000年代の中ごろに、テレビ番組がワイド画面に対応しだしたのがきっかけです。テレビ番組や映画が横長のスクリーンに合わせて作られるなら、テレビやノートPC、デスクトップPCのモニターもそれに対応しなければ意味がありません。
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Google PixelBook
Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

ゲーマーにとっても横長ディスプレイはありがたいものでした。ひとつの画面に入るシーンが広がりましたから。また、ディスプレイの製造コストも安くなりました。15インチの16:9ディスプレイは、15インチの3:2ディスプレイと比べて、画面の面積が狭いため、それほどコストをかけずに作れるのです。

Microsoft、Googleなど一部のメーカー(あとHuaweiも)のおかげで、現在、3:2ディスプレイが、再びプチブレイクしていますが、そのせいで、 ラップトップを買うときの検討事項が1つ増えました。ディスプレイはワイド?ワイドでないほう?どっちがいいの?

映像を見るならワイドディスプレイ


ワイドディスプレイにはこれまでと変わらぬメリットがあります。映画やテレビ番組、Netflix、YouTubeの動画を見るにはワイドディスプレイが最適です(たとえば、Google PixelbookでNetflixを見ようとすると、画面のサイズを16:9に調整するためのレターボックスバーが黒々と表示されますので、覚悟してください)。
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おなじみMacBook Pro
Photo: Alex Cranz (Gizmodo)

何よりも画面の幅が大事という場合にもその恩恵を受けられます。たとえば、予算管理用の横に長いスプレッドシートとか、何も描かれていない大空を飛び回るのではなく、ごちゃごちゃした地上を舞台に繰り広げられるゲームとか。また、人間の目で見たものや周辺視野をほぼそのまま自然に再現できるのも16:9の特徴です。

プログラムやWebサイト、文書など、なんでも画面上に簡単に並べられるというのも、ワイドディスプレイを選ぶ理由になります(Windowsでは、やろうと思えば、アプリケーションウィンドウをスナップして、画面のちょうど半分に表示することもできます)。こうすれば、2つのウィンドウを行ったり来たりすることなく、画面の左半分でメールを書きながら右半分でSNSをチェックしたり、Webサイトを見ながらメモを取ったりすることもできるのです。

情報を見るなら3:2ディスプレイに分がある


さて、その一方で、テクノロジーは休むことなく進化していて、現在の私たちは1日の大半を、縦長の画面を見ながら過ごしています。そう、そのポケットの中のスマートフォンのことです。おそらく、これも3:2が盛り返してきた理由の1つだと思われますが、この縦長のディスプレイには、ほかにもたくさんのメリットがあります。
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Surface Pro 6
Image: Microsoft

長めの文章やWebサイト、SNSのタイムラインを読んでいるとき、カレンダーでこの先のスケジュールを確認しているときなど、縦長の画面には情報をたくさん表示できます。特にその差を強く感じられるのは、Webサイトを見ているときでしょう。ポップアップされるウィンドウや広告で、一度に見られるスペースがほんのわずかしかないこともありますから。

アプリのウィンドウを2つ並べて表示する必要がないのなら、3:2のディスプレイがお勧め。ワープロ作業やメール書き、だらだら長いWebページやいつ終わるともわからないツイートのスレッドなどを読むのに最適です。永久にスクロールできるサイトのほとんどすべてが、左から右へではなく、上から下へ流れていきますから。スクロール必須という場合には、アスペクト比が3:2のディスプレイが楽勝です。

メニューやドック、タスクバー、タブはいつものとおり、画面の上と下に表示されます。右と左ではありません。つまり、3:2ディスプレイの ラップトップ を買うことで、必ずしも使用するわけではないが、画面に出てきてしまうあれこれがディスプレイで占めるスペースを少なくできるのです。


さて、結論。これらの質問には正しい答えも間違った答えもありません。私たちは今、ワイドディスプレイと3:2ディスプレイを選べる段階にあるのは確かです(ただし、どうしてもmacOSを使いたいというのでなければね。macOSではワイドディスプレイ一択ですから)。試しに、ここへタブレットを加えてみましょう。タブレットの多くは横縦比が4:3なので、選択の幅がさらに広がります...。

って、悩みの種は、こうして増えていくのですね...。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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