【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイクが自身9作目の首位獲得、トゥール過去作TOP10返り咲き

Billboard JAPAN

2019/8/13 09:30



ドレイクの新作『ケア・パッケージ』が初登場1位を記録した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

本作は、昨年大ヒットを記録した5thアルバム『スコーピオン』に続くオリジナル・アルバムではなく、これまでストリーミング・サービスに提供していなかった未発表17曲を集めたコンピレーション・アルバム。8月1日にSNSでファンに呼びかけ、翌2日にサプライズ・リリースされた。

ドレイクの全米アルバム・チャート首位獲得は通算9作目で、2010年代では最も多い記録。なお、これまで発表した5枚のオリジナル・アルバムは全てNo.1に輝き、ミックステープやコンピ盤は全てTOP10入りを果たした。11作中、2作のみが1位を逃している。そのうちの1枚『ソー・ファー・ゴーン』(2009年)は、今年2月に再リリースされ、最高6位をマークした。

アルバム首位獲得記録では、ビートルズ(19作)、ジェイ・Z(14作)、ブルース・スプリングスティーンとバーブラ・ストライサンド(11作)、故エルヴィス・プレスリー(10作)に次ぐ歴代4位タイに浮上。同9作獲得アーティストには、ガース・ブルックス、エミネム、マドンナ、ザ・ローリング・ストーンズの4組がいる。

本作の初動ユニットは109,000で、そのうちアルバムの売上が16,000枚、ストリーミングによるユニット数はおよそ90,000だった。週間視聴回数は1億1,550万回と好調で、ストリーミング・チャートでも同1位に初登場している。本作はCDやLP盤などのパッケージ・リリースはされておらず、ダウンロードでのみ購入できる。昨今主流となりつつある、グッズ販売やライブ・チケットとの連動もなく、ダウンロードだけで16,000枚を記録したのは、むしろ快挙といえるだろう。

初登場から2週の首位をキープした後、先週3位にダウンしたエド・シーランの『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』は、週間49,000ユニットを記録して再び2位に浮上。ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?』も、僅差の47,000ユニットを獲得し、前週の4位から3位へTOP3復帰している。先週1位に初登場したNFの『ザ・サーチ』は、72%もポイントを落とし6位まで転落している。

今週4位に初登場したのは、米イリノイ州シカゴ出身のラッパー=リル・ダークの新作『Love Songs 4 the Streets 2』。本作は、昨年11月に発売した3rdアルバム『Signed to the Streets 3』からわずか9か月という短いスパンでリリースした、通算4作目のスタジオ・アルバム。その前作が記録した17位、そしてデビュー作『Remember My Name』(2015年)の14位を大きく上回る自己最高位更新にして、初のアルバムTOP10入りを果たした。初動ユニットは44,000で、そのうちストリーミングによるユニット数は39,000、実売はわずか5,000枚程度だった。週間視聴回数は5,270万回を記録している。

7位には、8月2日に全米公開されたディズニー・チャンネル映画『ディセンダント3』のサウンドトラックがデビュー。週間ユニットは36,000で、そのうちアルバムの売上枚数が23,000枚と、セールスがポイントの多くを占めた。本作は、2017年公開の前作に続くディセンダント・シリーズ第3作目で、サントラ盤は2015年8月22日付チャートで1位を記録した1作目、2017年8月12日付チャートで6位をマークした前作に続く、3作連続のTOP10入りとなる。映画公開前の7月、カルロス役のキャメロン・ボイスが急死し、大きな話題を呼んだ。

10位にリエントリーを果たしたのは、米カリフォルニアのロック・バンド=トゥールの『Ænima』。週間ユニットは33,000で、18,000枚がアルバムのセールス、1万強がストリーミングによるユニット数だった。本作は、1996年にリリースされ、初登場2位を獲得した彼らの2ndアルバムで、これまではパッケージ販売のみで発売されていたが、8月2日にデジタル・リリースとストリーミング配信され、前週から5,900%もポイントを上昇させ再TOP10入りを果たした。

なお、同日には同じく未配信だった1stアルバム『Undertow』(1993年)、3rd『Lateralus』(2001年)、4th『10,000 Days』(2006年)の3作と、EP盤の『Opiate』(1992年)もデジタル・リリースされている。彼らは、今月8月30日に約13年ぶり、通算5作目となるアルバム『Fear Inoculum』をリリースする予定で、これら過去のアルバムは、新作のプロモーションを兼ねて再発された。近年では、こういった形で新作の宣伝をするアーティストも多い。1位のドレイクも、今年新作を出すのではないかと囁かれている。

Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、8月16日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『ケア・パッケージ』ドレイク
2位『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』エド・シーラン
3位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
4位『Love Songs 4 the Streets 2』リル・ダーク
5位『インディゴ』クリス・ブラウン
6位『ザ・サーチ』NF『7』リル・ナズ・X
7位『ディセンダント3』サウンドトラック
8位『コズ・アイ・ラヴ・ユー』リゾ
9位『ザ・ビッグ・デイ』チャンス・ザ・ラッパー
10位『Ænima』トゥール

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ