22年前に救出した新生児とFBI捜査官が感動の再会(米)<動画あり>

高い能力や使命感が求められ、時には危険な仕事も任される‟FBI捜査官”として22年間を勤め上げたトロイ・ソワーズさん(Troy Sowers)は今年8月、引退の日を迎えた。8日に行われたトロイさんの送別式典では、FBI職員らが集まり22年間の労をねぎらい別れを惜しんだ。またサプライズも用意され、トロイさんが新米の時に救出した新生児が立派な若者となって登場。2人は22年ぶりに感動の再会を果たした。『NBC News』『Inside Edition』などが伝えている。

今から22年前の1997年、米ワシントン州ピアース郡タコマの病院で生後1日の男の子が看護師を装った女に誘拐された。新生児誘拐のニュースは当時のメディアで大きく取り上げられ、地元警察は一刻も早い解決を目指してFBIに協力を求めた。

捜査開始から19時間後、FBI捜査官らの地道な聞き取り捜査が実を結び、誘拐犯の女が逮捕された。新生児はコンビニエンスストアの大型ゴミ収容器裏に捨てられており、この事件で犯人を見つけ出し新生児を救出したのはFBIに勤務して2か月のトロイ・ソワーズさんだった。

トロイさんはこのほど引退するにあたって「22年間のキャリアの中で最も印象に残っているのは、あの誘拐事件で新生児を救出できたことです」と述べており、当時のことをこのように語っている。

「誘拐された赤ちゃんが果たして生きているのか、発見するまでわからない状態でした。犯人が新生児のいる場所に私たちを案内することに同意し、私が段ボールに入れられた赤ちゃんを助け出しました。赤ちゃんを抱きあげても泣かなかったのですが、私の首に顔を寄せてきたのが分かりました。その時『ああ、この子は大丈夫だ』と確信しました。後で先輩のFBI捜査官に部屋に呼ばれ、『トロイ、よくやったな。いい結果に終わって本当に良かった』と言われたのを今でも覚えています。」

そして誘拐事件から22年後の8月9日、テネシー州ノックスビルのオフィスで行われたトロイさんの送別式典で、同僚たちはトロイさんのために粋なサプライズを用意していた。トロイさんがスピーチをしていた部屋のテレビスクリーンに突然、海兵隊の制服を着た男性の写真が映し出されると、当時誘拐されたスチュワート・レンバートさんが現れたのだ。

スチュワートさんの登場に、トロイさんが驚いたのは言うまでもない。スチュワートさんが「両親に、しっかりと感謝のハグをしてくるよう言われてきました」と話すと、トロイさんは状況を飲み込んで「サンキュー」と手を差し伸べ、2人は固く抱き合った。

スチュワートさんはノースカロライナ州を拠点に海兵隊で働き3年になるそうで、「トロイさんがいなかったら今の私は存在しません。彼によって私の人生は変わりました。私に生きるチャンスを与えてくれたこと、そして今、海兵隊伍長という誇りある仕事ができることをとても感謝しています」と興奮した面持ちで述べた。

FBI捜査官としては冥利に尽きる言葉であろう。トロイさんはこの日のことを「一瞬冷静さを失い、ショック状態で身体が固まってしまいました。私が助け出した赤ちゃんが立派に成長し、海兵隊で国のために働くようになるなんて感慨深いものがあります。彼との再会はFBIとしての私の最後の日に花を添え、人生の中でも最高のサプライズになりました」と明かしている。

画像は『Inside Edition 2019年8月10日付「Retiring FBI Agent Reunites With Newborn He Saved as a Rookie」(FBI)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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