「何をしても長続きしない」人の根本原因

日刊SPA!

2019/8/12 15:50

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第114回

◆「最初から長続きすること」を見つける

どんな物事でもある程度の結果を出すには継続が必要です。仕事や資格の勉強も、ダイエットや筋トレも、一朝一夕でできることなどありません。しかし、同時に継続ほど難しいことはありません。私たちは「何をやっても長続きしないこと」に、いつも頭を悩ませています。

どうすれば物事が長続きするようになるのか。この問いに答えるにはちょっとしたひねりが必要です。なぜなら、その答えとは「最初から長続きするものを見つける」というものだからです。そして、その「最初から長続きするもの」のことを「宿命」と言います。

ある男性は神社にお参りに行った時に、参道に転がっているセミに気づきました。そのセミは右半分が成虫で、左半分が幼虫という奇形でした。彼はそのセミを見た時に「こいつはまだ生きたがっている」と感じて、近くの木にひっかけてやりました。するとそのセミは木を上っていったそうです。

この話を聞いた私は、一年前にも似たような話を彼としたことを思い出しました。その時も彼は神社にお参りに行って、参道で仰向けにひっくり返っているカナブンを見かけていました。そして、やはりそのカナブンをうつ伏せに戻してから、ご祈祷に向かったそうです。

この二つの話が結びついた時、私は「それが彼の宿命なのだ」と確信しました。彼はもともと特別支援学校の教師をしていました。そんな彼が教師を辞めてビジネスを志した時に選んだのは、子育てに悩むお母さんに対するカウンセラーでした。それと並行して、障害者スポーツの振興にもずっと携わっています。彼は「誰かを助ける」ということをやめられないのです。

◆宿命とは「どうしても目に入ってしまうもの」

宿命とは「どうしても自分の目に入ってしまうもの」です。自分が期待することは無関係に、どうしても目に入ってきてしまう。気になってしまう。居ても立っても居られなくなってしまう。それをなんとかせずにはいられなくなってしまう。その対象こそが自分の宿命です。

物事には流行り廃りがあります。理屈で考えれば、流行りに乗る方がビジネス的にはクレバーです。しかし、「コレが流行っているからそれを商売にしよう」と考えても、ほとんどの人が挫折します。その理由は長続きしないからであり、それが自分の宿命ではないからです。

人助けをやめられない彼は、その宿命と向き合うようになって、人生が好転し始めました。自分の考えに賛同してくれる人が不思議と集まるようになり、その考えが実現するようになったのです。つい先日も「おかげさまで最近、思うがままに事が進んでおります」と連絡をくれました。

◆「うまくいくノウハウ」を実践しても、うまくいかない

世の中には「こうすれば上手くいく」というノウハウがあふれています。そうしたノウハウは「科学的」あるいは「理屈的」には上手くいくはずなのに、実践してみるとなぜだか上手くいきません。その問題の行き着く先は「怠け者のお前が悪い」という結論です。

これはある意味では的を射ています。長続きするのは、「今からこれを続けよう」と思って始めるものではなく、もうすでにずっと続けていることの延長線上にあります。人間は自分自身についてとても無自覚です。そのせいで自分に本当に必要なものがわからずに、流れてくるおびただしい情報を選別できずに振り回されています。それが「怠け者」の正体であり、自分の宿命を見つけられれば「働き者」に変わることができます。

私たちは「誰にでも当てはまる理屈」を求めますが、一個人の人生を開くのは「自分だけに当てはまる理由」であり、それが「どうしても目に入ってしまうもの」である宿命です。「やろうとしても怠けてしまうこと」にこだわるのではなく、「自分がつい目を向けてしまうものが何だったのか」をぜひ振り返ってみてください。

―[魂が燃えるメモ/佐々木]―

【佐々木】

コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)発売予定。

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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