これぞ人の温かさ 「離陸が怖い」と震える96歳女性に隣の席の青年が…

しらべぇ

2019/8/12 14:30

(Farknot_Architect/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)
一期一会、袖触れ合うも多生の縁、という言葉がある日本。そしてアメリカには、善意や親切な行いを人から人へと送ることで世の中を良くしようという、『Pay it Forward』の精神がある。

今、全米の人々を「これぞ人の優しさ、温かさ」と感動させている、ちょっといい話が拡がっている。

■31万もの「いいね!」


Facebookの女性ユーザーが、2週間ほど前にある旅客機の機内で目にした光景だというその話。3枚の写真を添えて投稿されたストーリーは、人が本来持っている思いやりや優しさに満ちた、じつに温かいものだった。

すでに8万を超すシェア、31万もの「いいね!」、そして300件近い感動や感涙のコメントが確認されており、現代のアメリカの人々がいかにハートウォーミングな話題を愛し、そうした光景に飢えているかが伝わってくる。


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■96歳の女性は恐怖のあまり…


サウスウエスト航空のフライトでサンディエゴからテネシー州のナッシュビルまで飛んだというその女性。

並びの座席には一人旅とみられる高齢の女性が座っており、怯えた声で隣に座る青年に話しかけていた。女性は96歳。誕生日の祝いのため生まれ故郷に戻るところで、飛行機に乗るのは15年ぶりだという。

「離陸が怖いんです。私を勇気づけてもらえますか?」と高齢女性。すると青年は彼女の手をぎゅっと握りしめた。

離陸の時も乱気流で揺れた時も、青年は「僕の腕にもたれかかって下さい」と優しく声をかけ、女性はその通り青年の腕に両腕でしがみつくことで恐怖を克服している様子だった。

■親切な人々は意外にも多い


飛行機の機内はまさに「袖触れ合うも多生の縁」の世界。アメリカでは空の旅から時々こうした心温まる話題が伝えられることがある。

・ミネソタ州ミネアポリスからジョージア州アトランタに向かう飛行機に乗った黒人の妊婦。幼い息子が離陸時に泣き出したところ、1人の白人男性が「私もかつては父親だったから、こういう状況がよくわかるんだよ」と言い、その男の子を抱っこして上手にあやしてくれた。


親切な人々にとっては肌の色など全く関係ないと話題に。(2016年9月に報道)


・肺に慢性の疾患を抱え、酸素の供給が続けられている生後11か月の娘を大きな小児病院に入院させるため、フロリダ州からペンシルベニア州に飛んだ親子。


大きなバッグ、そしてボンベを含む酸素供給器具を抱えて大変そうな母親の姿を見たファーストクラスの男性客が、その親子に座席を譲って話題に。40万以上のシェア、60万を超す「いいね!」が付く。(2018年12月に報道)


・父親に会うため、ラスベガスからオレゴン州のポートランドまで1人で飛行機に乗った高機能自閉症の男の子。


心配な母親は「迷惑をかけるから隣の人に渡すように」と10ドル紙幣を包んで息子に持たせたが、男性は「息子さんは楽しい旅の友。仲良く過ごせました」と母親に写真で伝えたうえ、その10ドルを受け取ることなく全米自閉症協会に寄付する。(2019年7月に報道)

■青年を「天使のよう」と人々


このたび話題になった青年は、その後も96歳の女性のために「飛行機は安全な乗り物だから大丈夫ですよ」と懸命に励まし続け、トイレにも付き添い、降機の際にはカバンを持ち、車椅子に乗るところまで一緒に歩いてあげていた。

彼のそんな姿には周囲の大勢の客が深い感銘を受け、乗務員もたいそう感謝していたそうだ。

日常生活の中で、人の優しさや温かさに触れるたびに心に湧いてくる「自分も誰に対しても親切な人間でありたい」という気持ち。話題がまだまだ拡散中のソーシャルメディアで、名もわからぬこの青年は今、『フライト・エンジェル』なるニックネームで呼ばれているもようだ。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

当記事はしらべぇの提供記事です。

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