年下独身男性と不倫したら、相手が暴走。夫の会社に押しかけて…

女子SPA!

2019/8/12 08:47

「不倫の恋の別れは、一歩間違えると悲惨なことになりかねない」と語るのは、不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さん。そして、まさしく独身の彼との別れがこじれ、夫とは冷戦状態になってしまったユキさん(45歳)を、亀山さんにレポートしてもらいました(以下、亀山さんの寄稿)

◆恋せずにはいられなかった

「大変だけど、まあ、これも自分の蒔いた種ですからね、しかたないと思っています」

なにやらあきらめ気味で苦笑いしているユキさんは、「あのときは恋せずにはいられなかったんです」と振り返る。28歳のとき、大学時代からつきあっていた彼と結婚。16歳と14歳の子がいる。

「共働きだったけど家事育児は私の負担が大きかった。当時は必死でしたね。今思えば、どうしてもっと夫にやらせなかったんだろうというくらい。ときどき夫には『私こそワンオペだったよね』とチクチク言っていました」

そんな彼女が1年前、16歳年下の職場の独身男性に恋をしてしまった。相手は当時29歳。もちろん、恋などする気はなかったのだという。

「最初はなりゆきだったんですよ。その場のノリというか。彼が彼女に大失恋して、先輩として慰めたり相談に乗ったりしていたら、そんな関係になっちゃって。ところがお互いに妙に相性がいいことに気づいて別れられなくなってしまった」

細心の注意を払ってつきあった。職場はもちろん、夫にバレたら自分の居場所はなくなる。

◆離婚しないと伝えても「だんなさんと話したい」

「ところが彼のほうは独身だから失うものがないというか、強気なんですよ。別れて一緒になろうと言い始めて。それはない、絶対に離婚はしない。何度もそう言ったんですが、『僕がユキさんのだんなさんと決闘します』と不穏なことを言い出した。頭を冷やせと突き放しました」

つきあって半年、彼は燃え上がっていた。自身の「恋する力」を万能だと思い込んだ。ある土曜日の夜、彼はユキさんの家にやってきた。

「びっくりしました。『だんなさんと話したい』と彼は興奮している。ただ、ちょうど夫が出張だったんです。『あなたがこういうことをするなら、私はすべて会社にぶちまけて会社を辞める。あるいはあなたを辞めさせる』と私は低い声で脅しました。すると彼はほろほろ泣きながら、『好きなんだ』と。『好きな相手に迷惑をかけるような人とはもうつきあえない』と言うしかなかった」

それ以来、彼はおとなしくなった。もう迷惑はかけない。節度をもってつきあうからと言われて、彼女はほだされた。

◆夫の会社に訪ねて行ってしまった…

ところが1ヶ月後、夫が険しい顔をして帰宅した。子どもたちが部屋に引き上げると、夫は彼の名前を出し、会社に訪ねてきたと不快そうに話し始めた。

「これは逃れられないなと感じました。だから夫に『一度だけ、部署の飲み会で彼が酔っ払ってしまったのでホテルに連れていって介抱したことがある。だけど私はさっさと帰ってきたし、何もしてない』と言い張りました。彼が何を言ったか知らないけど、シラを切り通すほかなかった」

夫は「気をつけたほうがいいよ」と言った。彼に気をつけろという意味なのか、嘘をつかなければならないような行動に気をつけろという意味なのか。

「翌日からは会社で顔を合わせても挨拶だけ。数日後、彼が『なぜ無視するの』と話しかけてきたので、『自分の胸に手を当てて考えなさい』と言いました」

彼女の中では、彼との恋は終わっていた。イヤな終わり方だったがしかたがない。それからしばらくして、彼が「僕、ユキさんから卒業した。新しい恋をしているんだ」と言い出した。寂しかったが、同時にほっとした。

◆紹介された彼女は既婚者の友人

「どうしても会ってほしいと彼が言うんです。会いたくもないけどそこは大人として冷静なところを見せたほうがいいかもと思って指定された喫茶店に行くと、なんとそこにいたのは私の友だち。既婚者です。前に一度、私と彼と彼女の3人で会ったことがあるんですが、そのときはただの後輩として彼女に紹介したので、彼女は私と彼がつきあっていることをたぶん知らないはず」

彼はユキさんを苦しめたかったのだろう。だからあえて彼女の友だちとつきあい始めたのだ。これにはユキさんの心が砕けた。

「私の前でふたりはベタベタして。私は『子どもが待っているから』とすぐ帰りましたが、彼が追ってきて『彼女、素敵な女性なんだ』って。『よかったわね。だんなさんにバレたらあなた殺されるわよ』と言ってやりました」

互いに傷つけ合った別れは、彼女の心に今も傷を残している。この春から彼は異動で地方に転勤となった。ようやく少しほっとしたユキさんだが、夫との関係修復はこれからだ。夫がどこまで信じているのかいないのかわからないが、今は子どもの学校の行事について話すなど事務的な会話がほとんどだ。

「若い男にちやほやされていい気になっていたところもあったかもしれない。でも少なくとも私は本気で恋をしたんです。自分の気持ちをずたずたにされたのが悲しい。ま、既婚だから恋なんかしちゃいけないと言われればそれまでだけど、既婚だって人を好きになることはあるんですよ」

最後は自棄になったのか、吐き捨てるような口調でユキさんはそう言った。

<文/亀山早苗>

【亀山早苗】

フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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