BTSら参加音楽イベントの日本開催が中止に? 日韓関係悪化が文化交流に与える影響

wezzy

2019/8/11 09:05


 政治的な諍いを発端に日韓両国の関係が冷え込んでいくなか、K-POPファンにとって非常に残念なニュースが飛び込んできた。

「MAMA」の愛称で知られる年末恒例の大型音楽授賞式イベント「Mnet Asian Music Awards」の日本公演が今年は行われない可能性が出てきたというのだ。

MAMAは、日本、香港、ベトナム、シンガポールなど、海外でのイベントを勢力的に展開しており、ここ日本では2017年に横浜アリーナ、2018年にさいたまスーパーアリーナで授賞式が行われた。昨年の授賞式には、BTS、TWICE、IZ*ONE、Wanna One、MONSTA Xといった人気グループが多数出演し、チケット入手困難のイベントとなっていた。

そんなMAMAだが、8月9日付ネットニュース版「The Korea Times」によれば、MAMAの主催者である音楽専門チャンネルMnetの運営会社CJ ENMは、日本と香港に外交上の問題が起きているため、アジア内で他の開催地域を模索中だと明かしたという。

徴用工問題に対する安倍政権の報復措置がもたらした両国の決定的な亀裂は、観光客の激減など市民生活に大きな打撃を与えている。

文化・スポーツの分野にもその影響は及ぶ。たとえば、現在は韓国を拠点に活動している竹内美宥(元AKB48)の韓国デビュー曲の発売が、政治的な影響によって延期になってしまったことがすでに伝えられている。
日韓双方の市民から友好的な交流を求める声
 国同士の関係の冷え込みばかりが大きく報じられる一方、日韓双方で市民の間からは友好的な交流を求める声があがっている。

日本側からはツイッターで「#좋아요_한국」(好きです韓国)、「#諦めないで_韓日交流」といったハッシュタグが拡散。

ツイッターのユーザーたちは、上記のハッシュタグをつけたうえで、韓国旅行で現地の人に親切にしてもらった思い出話であったり、K-POPや韓流ドラマなど韓国カルチャーへの愛情を書き込んでいる。

このハッシュタグの登場は大きな話題となり、日韓双方のテレビのニュースでも取り上げられた。

そして、これにお返しするようなかたちで、韓国側からは「#좋아요_일본」(好きです日本)というハッシュタグがつけられたツイートが投稿されるようになった。それらのツイートには、日本旅行の思い出話はもちろん、日本語の勉強を楽しんでいる学生や、日本のアニメをアイコンにしたユーザーからの投稿が多くある。

こういった動きはSNSだけにとどまらない。継続が危ぶまれた日韓の文化交流が市民の声をきっかけにもちこたえた例も実際に出ているという。

長崎県対馬市で行われた対馬市と釜山市合同による朝鮮王朝の外交使節「朝鮮通信使」行列再現の催しは、釜山側の参加が危ぶまれたところを韓国側の有志によって実現にまでこぎつけた。

8月5日付西日本新聞によれば、日韓の関係悪化を背景に日本との交流を再検討すると打ち出した釜山市に対し、両市の交流に携わってきた釜慶大元総長の姜南周氏が声をあげ、交流が継続されることになったという。記事では、行事の最後に釜慶大の南松祐名誉教授が<皆さまに釜山市民の真の友情をお伝えするよう、うかがいました。文化の力こそが政治的、経済的葛藤を解決する鍵になれるものです>との言葉を読み上げたと記されている。

政府間での諍いが両国の間に暗い影を落としている状況だからこそ、文化交流は重要な意味を帯びる。どちらの国においても、政府の方針に反発し、友好な関係の構築を望む市民はいるのだ。

MAMA日本公演の開催にも複雑な事情がからんでいるのだろうが、こういった状況だからこそ日本での開催が実現し、両国の市民の友好の一助となってくれることを切に願う。

当記事はwezzyの提供記事です。

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