ファーウェイ、独自OS「HarmonyOS」発表、必要なら「すぐに移行」と牽制


ファーウェイは8月9日、中国で開催した開発者カンファレンス「Huawei Developer Conference 2019」で、独自のOS「HarmonyOS」を発表した。あらゆるデバイスがスマート化する未来に向けたマイクロカーネルベースの分散OSだ。

今年5月に米商務省がファーウェイとその関連企業に対して事実上の禁輸措置を下してから、同社が中国以外の市場向けのスマートフォンやタブレットに採用しているGoogleのサービスを含むAndroidの提供が不透明になっていた。ファーウェイは次善策になる独自OSの開発が進んでいることを公表、それがHarmonyOSである。まずは今年スマートディスプレイ「Honor Smart Screen」に採用し、本格的な商用化は2020年以降になる見通しだ。スマートフォンについては多くのユーザーやパートナーが存在するAndroidプラットフォームを優先していくことに言及した上で、もしAndroidを使えないような状況になったら「いつでも移行できる」と強調した。

モジュラー構造のHarmonyOSは機能やメモリー要件を自在に調整でき、IoTやウェアラブル、スマート家電、スマートフォン、タブレット、PC、自動車などあらゆる機器を1つのOSでサポートする。そして、金融や軍用といった高度なセキュリティが求められる用途で採用されるマイクロカーネルの安全性を特徴とする。マイクロカーネルの課題である性能に関しては、「Deterministic Latency Engine」がシステム処理をリアルタイムで分析しながら効率的にシステムリソースを割り振る。Linuxのスケジュールメカニズムを採用するAndroidよりも高速だという。また、プロセス間通信 (Inter Process Communication)も他のマイクロカーネルOSに比べて、Fuchsia (Google)の5倍、QNXの3倍も高速だとしていた。オープンソースでプラットフォームを公開。幅広く開発者が対応アプリで提供できるように、C/C++、Java、Kotlinといった言語からコンパイルできるARKコンパイラを提供する。

ファーウェイによるとHarmonyOSの開発は2017年以前にスタートした。"Android代替"として注目されているが、プレゼンテーションはGoogleがスマートフォン時代の次に向けて開発しているFuchsiaをより意識した内容だった。Fuchsiaが将来スマートフォンに採用される可能性の議論があるが、同様にHarmonyOSもポストAndroidを見据えたOSという見方ができる。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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