25周年を迎えた「QRコード」は今なお進化中!? 開発者らが語る歴史と展望


デンソーウェーブは8日、「QRコード25周年記念 PRイベント」を都内で開催した。

最近では「〇〇Pay」と呼ばれる各種キャッシュレス決済のほか、飛行機やコンサートなどのモバイルチケットにも使われているQRコード。世界的にここまで普及が拡大した理由はどこにあるのだろうか。

イベントではQRコード開発者の原昌宏氏らが登壇し、QRコードの開発エピソードやこれまでの歴史が語られたほか、最新のQRコード活用例の展示なども実施。ゲストとしてQRコードと同じ25歳の女優・川島海荷さんも招かれ、イベントを盛り上げた。

○世界中に利用が拡散した理由は?

イベント冒頭、デンソーウェーブ代表取締役会長兼CEOの杉戸克彦会長は「QRコードが、25年も前の日本で、それも愛知県刈谷市という地方都市で、さらには自動車部品管理のためにデンソーが開発した、という事実を知らない人も多いのではないか」と切り出す。

1994年当時、自動車工場の現場スタッフが使用していたのはバーコードだった。しかし1つのバーコードに盛り込める情報は少ないため、1回の作業で10列ほどのバーコードを読み取る必要に迫られることも珍しくなかったんだとか。

そこで、横方向にしか情報を蓄積できなかったバーコードを二次元的に展開することで、バーコードの約200倍の情報量を詰め込めるQRコードが開発された。不特定多数の利用者に便利に利用してもらうため、特許は無料で公開。オープンコードにしたことで、それ以降、日本国内のみならず世界中で利用され始める。杉戸会長は「当時の経営判断だった。あらためて、経営者の志が高かったと思う」と振り返る。

○今なおQRコードは進化中!?

QRコードの開発は、たった2人で進められたというから驚きだ。その生みの親の1人、デンソーウェーブ AUTO-ID事業部 主席技師の原昌宏氏は「今なお、QRコードは進化を続けています」と説明する。

例えば現在、鹿児島銀行と沖電気工業が取り組んでいるのは、QRコードを用いた本人確認システムの導入。これが実現すれば、キャッシュカードがなくても安全にATMから現金を下ろすことができるようになるという。一体、どのような仕組みなのだろうか? 会場ではデモが行われた。

カギとなるのは、「SQRC」と呼ばれる、データの一部を非公開(暗号化)できるQRコード。利用者はあらかじめ、本人の顔特徴データを埋め込んだSQRCを作成しておく。それを銀行のATMにかざすと、顔認証が実施される。本人確認がとれれば、あとは暗証番号を入れて、現金を引き出すことが可能になるという仕組みだ。

SQRCの顔認証システムを、イベントのゲートに設置する動きもある。これが実現すれば、来場者は自身のQRコードをかざすだけで会場に入れるようになる。来年には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、2025年には大阪万博も開催されるタイミングだ。今なお、QRコードの可能性は広がり続けていると言えるだろう。

「QRコードは、まだまだ人の役に立つことができる」と原氏。その例として、災害時に被災者の治療方法、投薬情報、レントゲンや心電図などの情報をQRコードに入れて活用する方法などを提案していた。
○QRコード、若者の使い方は?

女優の川島海荷さんは、QRコードと同じ25歳。初めてQRコードを使ったときのことを「なんでこのマークから情報が読み取れるんだろう、と不思議に思ったんです」と振り返る。

普段はどんなところでQRコードを使っているのでしょう? そんなMCの問いかけには「海外で使っています。お金を両替しなくても、QRコードで支払えるので便利です。これからの時代、絶対に必要になってくる技術ですよね。でも、QRコード決済が世の中に出てきたのって、ここ1~2年のことなんだと思っていました」と素直な感想を口にしてはにかんでいた。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ