背もたれ無しの座席で運行した英航空会社、SNSの“証拠写真”削除を依頼

近年なにかとお騒がせの航空業界だが、このほどイギリスの格安航空会社「イージージェット」が機内の座席に背もたれが無い状態で旅客機を運行していたことが発覚した。乗客によって撮影された問題の座席の写真はすぐさまSNSに投稿されたが…。『The Sun』『Metro』などが伝えている。

今月6日、Twitterに投稿されたイージージェット機内の写真が人々の関心を集めた。それはIT関連企業の社長でもあるマット・ハリスさん(Matt Harris)のパートナーがイージージェットを利用した際に撮影しマットさんに送ったもののようだ。

写真には機内の座席に座っている女性の様子が捉えられているが、座席には本来あるはずの背もたれがついていない。女性は深く腰掛けることができず、少し前のめりになった状態で座っている。

マットさんがパートナーから聞いた話によると、イージージェットの客室乗務員が写真に写る女性に対して、全ての乗客が搭乗するまでこの背もたれの無い席に座っているようにと指示したとのことだ。

同機は英ロンドン・ルートン空港からスイスのジュネーヴ・コアントラン国際空港へ向かうイージージェットエアバスA319-111機、EXY98HD便で、フライト時間はおよそ1時間45分。幸いにもこの女性は、離陸前に通常の背もたれのある座席に移動することができたようだ。

しかし不完全な状態で旅客機を運行したことに懸念を持ったマットさんは、Twitter上で「#easyjet」とハッシュタグをつけ、国際航空運送協会(IATA)と欧州航空安全機関(EASA)に宛てて次のように投稿した。

「イージージェットがライバルのライアンエアーに勝つために(コスト削減で)背もたれの無い座席を持っています。これはルートンからジュネーヴのフライトです。どうやったらこれ(飛行機)に運行許可が下りるのですか。」

当然のことながら、この写真の座席を懸念するTwitterユーザーが殺到した。にもかかわらずイージージェットは、さらに炎上するようなコメントをマットさんに返した。

「こんにちは。マシューさん(マットさんのTwitter名)、ご忠告をありがとうございます。まずは我々が調査に入る前に、この写真をSNSから削除してもらえますでしょうか。そしてこれに関する情報をダイレクトメールで送ってください。私達はあなたの力となるよう全力を尽くします。」

このイージージェット側の申し入れに対して、マットさんは写真の削除を拒否した。また他のユーザーからも「なんで削除する必要があるの」「写真を削除しろだって? イージージェット恥を知れ!」といった非難が相次いだ。

後にイージージェットでは、EXY98HD便が離陸する前に背もたれの無い座席に座っていた女性が移動できる席は5席もあったと話している。しかしマットさんは、「女性は席を移動できたようだが、いったい満席だったらどうするつもりだったんだろう」ともツイートした。

同社は「座席は修理待ちのため乗客が座ることは許可されていません。乗客の安全が私達の最優先事項です。イージージェットは安全ガイドラインを厳守したうえで旅客機を運行しています」と述べている。

画像は『The Sun 2019年8月6日付「SIT BACK, DON’T RELAX! Easyjet passenger pictured sitting on seat with NO BACK – before airline tries to get snap removed from Twitter」』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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