オープニングを熱唱! 8代目うたのおにいさん、速水けんたろう『ライオン・キング』を語る

 ディズニーアニメーションの金字塔と呼ばれるオリジナル公開から25年。超実写版として蘇った『ライオン・キング』が公開となる。『おかあさんといっしょ』8代目うたのおにいさんとして「だんご3兄弟」を歌い、NHK紅白歌合戦へも出場した速水けんたろうが、字幕版をいち早く観賞。物語のオープニングを飾る名曲「サークル・オブ・ライフ」の一節を変わらぬ美声で披露し、本作から伝わる人と人との繋がりのメッセージを受け、速水をうたのおにいさんの道へと導いた出来事を明かした。

【写真】超実写版『ライオン・キング』場面写真

まずは本編の「映像の美しさに驚いた」という速水。「本物の動物たちが出てきたという錯覚に陥りました。でも本当の動物だったらここまでの繊細な感情表現はできないだろうし……。CG? うーん、でも本物にしか見えない!」とあまりのリアルさにビックリ。続いて“音”のすごさも。

「映像美に加えて、音が立体的なんです。大自然のなかで聞こえてくる色んな音がリアルで、大きな音だけでなく、耳を澄ますと小さな音やいろんな音が聞こえてくる。一気にサバンナの世界へ引き込まれました」と話し、そうした音の立体感は、歌の場面でも生きていたと語る。

「ティモンとプンバァが森の中で、鼻歌を歌いながら登場してくるシーンがあって、周りの生き物たちも曲にどんどん参加してくるんです。そのコーラスの音の多重さに、僕は作品を観ている周囲の人たちが思わず口ずさんで参加しているのかと思ったくらいでした(笑)。そのくらい、自分がその歌の場にいるような感覚になったんです」

ティモンとプンバァが歌う『ハクナ・マタタ』もお気に入りだ。

「前向きで明るくて、好きです。『くよくよするな』と。僕が子どもたちに向けて伝えたいメッセージは、『笑顔でいること、元気、勇気』の3つが柱。そうしたことを、『ハクナ・マタタ』からも感じます。変に小難しく人生を説くのではなく、素直に『そうだよね』という気持ちになれる。とても共感します」。

また一方で、壮大なメッセージが込められた『サークル・オブ・ライフ』も印象的だと口にした速水。全ての生き物の命の繋がり、関わり、命の継承を伝えている同曲だが、人と人との繋がりの大切さへの思いも促す。速水も、日ごろからその大切さを感じているといい、"うたのおにいさん"になったのも、人との繋がりがあればこそだったと振り返る。

「歌謡曲でデビューして、シングルも出しましたが、後が続かなかったんです。家族も出来て、もう歌手を辞めようかと悩んでいた時期に、レコード会社で、ずっとお世話になっていた宣伝マンの方に、2年ぶりにばったりお会いして『おかあさんといっしょ』のオーディションを紹介していただきまして。そのときまで、“子どもの歌を歌う”という発想は僕に全くありませんでしたが“歌の原点だな”と感じたんです。それでオーディションを受けて、決まったんです。シンバが仲間に支えられて王になる覚悟をしたシーンを見て、人と繋がっているからこそ、多くの人に支えられているからこそ、発見や成長があるとあらためて思いましたね。」

6年にわたって、うたのおにいさんとして子供たちを笑顔にした速水。大きなテーマから、自分自身の人生にも思いを巡らせられるのも、名作のゆえんだろう。その後も多くの歌を歌ってきた速水が、最後に、ディズニーの楽曲が今も愛され続ける理由に触れ、これから観る人へ語り掛けた。

「楽曲単体でも素晴らしいメロディだとは思いますが、何よりストーリーのなかに溶け込んでいるからこそ、心にずっと残る。そういうのって絶対に大事だと思うんです。映像、楽曲、メッセージ、すべてが融合された素晴らしい作品ですが、とにかく何も考えずに、そこに座ってください。そうすれば、自然とすごさや感動が味わえる。そこに座りさえすれば、わかるはずです」。(取材・文:望月ふみ 写真:中村好伸)

当記事はクランクイン!の提供記事です。

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