涼しい~! 駅直結で楽しめるクールな夏イベント3選

ananweb

2019/8/7 18:30

夏デートにおすすめのスポットといえば、美術館。冷房がばっちり効いた涼しい展示室にいれば、汗も紫外線も心配なし! 今回は、駅直結で移動もラクな都心の美術館で開かれている注目の展覧会を3つご紹介。オランダ&イタリア&英国発のクールなアートとは?
■ 日本初!『メスキータ』展

【女子的アートナビ】vol. 155

ひとつめは、東京駅直結の東京ステーションギャラリーで開催中の『メスキータ』展。19世紀末から20世紀はじめのオランダで活躍したサミュエル・イェスルン・デ・メスキータ(1868-1944)の日本初回顧展です。

メスキータという名前、聞いたことがない人がほとんどのはず。実際、ヨーロッパでも近年再評価されるようになったアーティストということで、まずはどんな人物なのか、みてみましょう。

■ あのエッシャーの先生だった!

メスキータは、アムステルダムでポルトガル系ユダヤ人の家庭に生まれ、画家、版画家、デザイナーとしても活躍。さらに、美術学校の教師として多くの学生を指導し、そのなかには「だまし絵」で知られる画家、M. C.エッシャーもいました。

後進の指導や作品制作だけでなく、グラフィック・アート協会の会長も務めるなど幅広く活躍していたメスキータですが、ユダヤ人であったため、1944年、75歳のときに家族とともにナチスに連行され、アウシュヴィッツの強制収容所で殺されてしまいます。

メスキータ一家が連れ去られたあと、アトリエに残された作品を救い出したのが、エッシャーや友人たちでした。彼らは作品を保管し、戦後すぐに展覧会を開いてメスキータの功績を残すことにも尽力。すでに名声を得ていたエッシャーは、その後もメスキータの展覧会を提案し、師の作品を後世に伝えていきました。

東京ステーションギャラリー館長の冨田章さんによると、メスキータ作品の特徴のひとつは“装飾性”。

例えば、展覧会のポスターにも使われている作品《ヤープ・イェスルン・デ・メスキータの肖像》では、人物はリアルに描かれていますが、背景は規則的な線で表現されています。「写実性と装飾性が融合している表現が随所にあり、これが見どころのひとつ」と冨田さん。

また、人物だけでなく動物や植物をモチーフにした作品も多いので、ぜひ装飾性なども意識しながら楽しんでみてください。

■ 日本初の大回顧展!『マリアノ・フォルチュニ』展

続いてご紹介するのが、東京駅の地下通路に直結している三菱一号館美術館で開催中の『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』。

19~20世紀はじめのイタリアで活躍した世界的なファッションデザイナー、マリアノ・フォルチュニ(1871-1949)の美しいドレスやコート、さらに総合芸術家でもあった彼の絵画や版画、写真など、さまざまな作品を紹介しています。

■ 美しすぎるドレスにうっとり~

フォルチュニはスペインのグラナダ生まれ。父親はスペイン画壇で活躍していた画家でしたが、早逝したため母方の伯父たちが住むパリに移住、その後家族でヴェネツィアに移ります。

子どものころから絵を描き、さらに15歳になるころには写真を撮り始めたというフォルチュニは、その才能を生かして画家や写真家、舞台美術デザイナーなど多方面で活躍。なかでも、服飾デザイナーとして手がけた絹のプリーツドレス「デルフォス」で一躍注目を集めます。

このドレスは、当時女性の身体を締め付けていたコルセットをつける必要もなく、そのうえ軽くて華やか。会場にも展示されていますが、いま見てもうっとりするような美しいデザインです。

斬新なデザインの「デルフォス」はファッション業界で高く評価され、ロンドンやパリ、ニューヨークでも販売されました。

また、会場ではフォルチュニが描いた絵画や写真なども展示。ドイツの作曲家、リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)に心酔していた彼は、総合芸術としてのオペラにも興味をもち、舞台美術関連の作品も多数制作しました。これらも見どころのひとつとなっています。

会期は10月6日(日)まで。

■ 国内美術館は11年ぶり!『ジュリアン・オピー』展

最後は、京王新線の初台駅に直結している東京オペラシティアートギャラリーで開催中の『ジュリアン・オピー』展。イギリスを代表するアーティストのひとり、ジュリアン・オピー(1958-)の絵画や彫刻、映像、インスタレーションを楽しめる大型個展です。

2008年に水戸で展覧会が開かれ、日本でもファンが急増したオピーの作品は、点と線というシンプルなスタイルで描かれたポートレートが有名ですが、日本の美術館では11年ぶりに開かれる今展では、作家が自ら選んだ作品や新作を中心に紹介されています。

■ 「物語を楽しんで!」

プレス内覧会には、作家本人が出席。今回、会場の構成から作品の設置まで積極的に関わったというオピーさんは「自分で思い描いていた展覧会を実現できた」と満足そうにコメント。

「音楽を聴くかのように、映画を見ているかのように、物語を紐解いていくような体験を展示室の中で味わってみてほしい」と来場者に呼びかけました。

展示作品は全27点。会場の入り口を抜けるとすぐに、見上げるような大きな作品が並んでいます。街の中を歩く人たちやジョギングする人、携帯電話を手にしている女性の姿などが描かれていますが、ピクトグラムのように簡略化され、色づかいもポップでおしゃれです。

日本の浮世絵やアニメのセル画のコレクターとしても知られるオピーの作品は、日本文化の影響も受けているため、輪郭線が際立つなどの特徴があります。今回はじめて見る人でも、きっと親しみがもてると思います。

また、会場内にはBGMのような音も流れていますが、これも作品の一部。ぜひ全身でオピーの世界を体感してみてください。

■ 夏は涼しい美術館へ!

今回は3つの展覧会をご紹介しましたが、ほかにも駅からすぐの立地にある便利な美術館はたくさんあります。この夏は、駅直結の美術館でクールなアートイベントを体験してみては?

■ Information

『メスキータ』展
会期:~8月18日(日) 休館日:月曜日(ただし8月12日は開館)時間:10:00~18:00 ※金曜日は20:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで 会場:東京ステーションギャラリー当日券:一般 ¥1,100/高校・大学生 ¥900/中学生以下無料

『マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展』
会期:~10月6日(日) 休館日:月曜日(ただし、8月12日、9月16日、9月23日、9月30日と、トークフリーデーの8月26日は開館)時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、8月12日~15日、会期最終週平日は21:00まで) ※入館は閉館の30分前まで会場:三菱一号館美術館料金:一般 1,700円/高校・大学生1,000円/小・中学生500円【アフター5女子割】毎月第2水曜日(8月14日・9月11日)は開館時間を21時まで延長し、17時以降は女性の入館料が一律1000円に! https://mimt.jp/pressrelease/wp-content/uploads/2019/07/after5_-reaflet_Fortuny.pdf.pdf

『ジュリアン・オピー』展
会期:~9月23日(月) 休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、8月4日[日](全館休館日)時間:11:00~19:00 (金・土は11:00~20:00) ※最終入場は閉館の30分前まで会場:東京オペラシティ アートギャラリー[3Fギャラリー1, 2]料金:一般 1,200円/高校・大学生800円/中学生以下無料

※本記事の写真は、プレス内覧会で主催者の許可を得て撮影しています。

当記事はananwebの提供記事です。

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