マインドフルネスとは? 意味や事例を解説【ビジネス用語】


「マインドフルネス」はアメリカを中心に広まっています。「マインドフルネスな仕事」「マインドフルネスな料理」「マインドフルネスなセックス」とさまざまに派生し、3日に1冊のペースで関連書籍が出版されているようです。

多くの米企業が導入しているマインドフルネスとはいったい何なのでしょうか? 意味や語源を紹介します。
○マインドフルネスとは

マインドフルネス【Mindfulness】とは「『今』へ集中すること」です。

私たちは自分で思っているよりずっと、現在起きていることに無頓着です。過去に起きたイヤなことを繰り返し再生して、いつも未来のことをクヨクヨ心配しています。あるいは、今こうしていたら将来こうなる……という判断や打算や評価を常にしています。

そういった過去や未来をいったん手放して、現在起きていることに没頭する方法がマインドフルネスです。
○マインドフルネスという言葉の語源

「マインドフルネス」は仏教用語である「サティ(パーリ語)」の英訳です。サティとは「気づき、心に留める」という能力のことであり、「自分の呼吸を意識し続けること」などがサティの修行に当たります。

この仏教的な「気づきの瞑想」が、1979年に「マインドフルネス」という技法へと再解釈されます。マサチューセッツ州立大学メディカルセンターに勤めるジョン・カバットジンが、「慢性的な痛みに悩む患者の苦痛を軽減させたい」という思いから、サティを療法として用い始めたのです。
○ビジネスとマインドフルネスの関係

マインドフルネスには集中力を高め、ストレスから解放される効果があります。また、「こんなに時間と費用をかけたのだから」という理由で見込みのない事業をいつまでも続けるような事態を避け、意思決定力を健全化する働きも明らかになっています。 ※出典:Research Digest/Just fifteen minutes of mindfulness meditation can improve your decision making
○マインドフルネスが普及した理由

アメリカはプロテスタントが圧倒的な影響力を占めている国ですが、近年は伝統的な儀礼が敬遠されるようになってきました。一方、社会情勢は複雑さを増すばかりで、先の見えない時代となっています。つまり現代アメリカは、深刻なストレスにさらされながら、それを解消する「大きな方法」を失っていたのです。

こうした背景から「宗教的教義ではなく実践手法である」マインドフルネスが2000年代に入って爆発的なブームとなりました。筋トレのように、誰でも手軽に始められる精神トレーニングには大きな需要があったのです。

いまでは病院・学校・軍隊・企業・刑務所とあらゆる分野に導入され、マインドフルネスは巨大な「産業」へと変貌しています。
○マインドフルネスの企業事例

GoogleやAppleなどの企業が、従業員のパフォーマンスを高めるためにマインドフルネスを用いた研修を導入しています。インテルでは、1,500名の社員に9週間のマインドフルネスプログラムを提供したところ、多数の社員がストレス軽減などの効果を実感したという結果が出たようです。
○マインドフルネスの実践方法

「『今』へ集中する」というマインドフルネスの実践は、瞑想に限りません。たとえば、「掃除」を通じてもおこなうことができます。この際、ただ漫然と片付けるのでなく、書類や雑誌を眺めるなど雑念に囚われるのでもなく、「今の自分が何をしているのか」と動作の確認に集中します。

「自分が今していることを、優しく見守る」のです。こうすることで、「今、ここ」に気持ちを置く感覚に触れることができます。それがマインドフルネスの第一歩です。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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