『リュウソウジャー』一ノ瀬颯インタビュー「壁にぶち当たるとコウが背中を押してくれる」


●劇場版で感じた進歩
現在公開中の映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』は、テレビ朝日系全国ネットで好評放送中のスーパー戦隊シリーズ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の初めての劇場版である。今回の映画では、リュウソウジャーの5人が6500万年前の恐竜時代へとタイムスリップし、リュウソウ族の祖先であるヴァルマ(演:佐野史郎)や娘のユノ(演:北原里英)と出会うというのが物語の始まり。リュウソウジャー誕生の秘密や、謎の鎧戦士ガイソーグの出現、超巨大隕石大激突の脅威、大暴れする巨大マイナソー、映画に登場するキシリュウジンの活躍など、見せ場が満載された超娯楽作品が完成した。

今回の『騎士竜戦隊リュウソウジャー』単独インタビューには、リュウソウレッド/コウ役を演じている一ノ瀬颯が登場。テレビシリーズの撮影も順調に進んでいる現在、新戦士リュウソウゴールド/カナロ役・兵頭功海を迎えて6人になったリュウソウジャーの仲間たちとの"絆"の強さや、撮影現場での出来事、そして劇場版でぜひ注目してもらいたいおすすめポイントなど、興味深い話題がいくつも飛び出した。

――『リュウソウジャー』放送開始が3月ですから、4か月ほどが過ぎましたね。最初のころから比べて、ご自身の中で何か変化したことはありますか?

僕は『リュウソウジャー』が俳優としてのデビュー作なのですが、演技についての取り組み方が少しずつ変わってきたように思います。もともと演技についてはデビュー前からすごく興味があったので、大学の入学式で事務所にスカウトされたのはちょうどタイミング的に良かったんです。ほんとうは入学して落ち着いたら、役者のほうでオーディションを受けていこうと考えていました。

『リュウソウジャー』の撮影が始まったときも、演技をすること自体がとても楽しくて、何もないときでもニコニコしていたんです(笑)。最近になって、まだ「どの口が言うんだ」って感じですが、ちょっとずつ芝居に"余裕"が出てきたというか、セリフをしゃべるだけじゃなくて、しゃべっていない場面ではどんな風にしたらいいかとか、周囲に目を配れる余裕が少しは出てきた気がします。

監督にも、自分が「こうやりたい」というアイデアを相談して、取り入れてもらうというのも、だんだん増えてきたように思います。劇場版のときには、綱(啓永:リュウソウブルー/メルト役)くんと一緒のシーンで、2人で「こういうやりとりがしたい」と上堀内(佳寿也)監督に提案し、実際にもやることができたので、これは僕の中でひとつの"進歩"なんじゃないかと思っています。

――コウと一ノ瀬さんとでは性格が異なっていると以前にうかがいましたが、撮影が進んだ最近では、同化が始まったりしていませんか?

やはりコウでいる時間がすごく長いので、その影響がふだんの自分にも出てきている感じがします。ふとした瞬間に、「これってコウっぽいな」と感じることもあります。芝居をしていて「壁」にぶち当たったりするとき、以前まではすごく考え込んだり、落ち込んだりしていたんです。でもあるときから、「変に気に病んでも仕方がない、次行こう次!」と考えられるようになり、なんだかポジティブな姿勢が身についてきたかな……って。だんだん自分にコウが乗り移ってきているかな、という思いはあります。もっともっと、そういう部分を見せていきたいですし、頑張っていきたいと思っています。

――龍井尚久役の吹越満さんとのお芝居についてはいかがですか? ベテラン俳優の吹越さんの演技から学ぶところはどんなところでしょうか。

吹越さんはとにかくアドリブがすごくて、本番でカメラが回っているときに、テストとぜんぜん違う芝居を入れてきて、つい笑ってしまうんです(笑)。数回芝居のテストをするんですけど、どれひとつとして同じ動きをしないのには、ほんとうにすごいと思いました。僕も、吹越さんのように演技の"引き出し"をいくつも作ることができたらいいなと思うのですが、なかなか出来るものではありません。すごく尊敬している方ですので、いつも演技を近くで見ることができて、そのたびにびっくりして、学ばせていただいています。

事前に芝居のパターンをいくつも考えてきているのかな?と思っていたのですが、どうもそうでもない感じなんですね。やっぱりすごいとしか言いようがありません。僕も引き出しの多さで「コウらしさ」をもっとアピールしていくことができたら、と日々努力しています。

――リュウソウジャーの仲間同士のチームワークはいかがですか? 撮影当初から仲良くできていて、結束が固いとうかがっていましたが、最近の状況はどのようなものでしょう。

みんなずっと一緒にいますし、もうファミリーという感じですね。みんなとは僕から話しかけて、仲良くなったという感じなんですけれど、いつからか、そんな図々しい奴になってしまいました(笑)。昔の自分はほんとうにシャイすぎて、人前に出て何か話すのもうまくできないタイプだったんです。できるだけ静かに生きていこうという人間だったのですが、なぜだかこういう風になってしまいました。

――第14話「黄金の騎士」から新たに登場した海のリュウソウ族・リュウソウゴールド/カナロを演じる兵頭功海さんが加わって、チームワークに変化があったりしましたか?

兵頭くんはとてもフレンドリーに接してくれるので、すぐにみんなと打ち解けた気がします。最初は、どんな人が(新戦士として)来るのか、不安なところがあったんですよ。今までの5人の雰囲気が良かったから、ちょっと空気を変える人だったりしたらどうしよう、とか。でも、5人と同じタイプの人だったのでほんとうにありがたかったです(笑)。こちらからも話しかけやすいし、兵頭くんからも気さくに話してくれて、打ち解けるのがスムーズでした。いちばん初めの仕事が劇場版の福井ロケで、そのときは少ししかお話をしなかったんですけど、撮影が終わって、旅館の大浴場に男子4人で行こうというときに、先に入っていた兵頭くんが帰ってきたんですね。僕たちがお風呂に行くって言ったら、「じゃあ僕ももう一回入る」って(笑)。すごく付き合いのいい人だなあって、そのとき思って。あそこで打ち解けたような感じでしたね。

――リュウソウジャーのメンバーが集まったときは、どんな雰囲気ですか?

みんなそれぞれエピソードによって出番が異なりますので、みんな一緒で行動するのって、ロケバスでの移動の時間なんですよ。バスの中で6人がそれぞれ好き勝手な話をしているときが、とても楽しい時間です。兵頭くんも、最初からいたんじゃないかって思うくらい周囲と溶け込んでいるし、リラックスして楽しい時間を過ごしています。まだ6人そろって食事に行く機会がないので、そのうち約束してみんなでご飯を食べに行こうと思っています。

――プライベートで外を歩いていると、子どもたちに「コウだ!」と見つかったりすることはありますか?

コウの衣装を着ていない普段のときは、まだ誰からも発見されたことがないですね。でも、撮影所の近くだったり、シアターGロッソの「リュウソウジャーショー」を観に行ったときに東京ドームシティを歩いていたりすると、気づいてくださる方もいました。

●コウのあきらめない姿を見てほしい

――それでは映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』のお話をうかがいたいと思います。映画の撮影では、一般の子どもたちがエキストラ出演されたとうかがっていますが、おそらくテレビで『リュウソウジャー』を熱心に観ている子どもたちと、映画の撮影という形で直接触れ合ったご感想がいかがですか?

子どもたちは、福井の「恐竜博物館」ロケのとき、一般のお客さんとして出ていただいたんです。撮影終わりに、記念として僕たちがみんなと握手をする時間があったのですが、『リュウソウジャー』のテレビ放送が始まって、僕たちがちゃんとリュウソウジャーなんだと認識された状態で子どもたちと接したのは初めてだったので、とてもうれしかったです。

子どもたちを見て思ったのは、みんな本当に素直だなあってこと。僕たちは撮影が終わっていたので、ある程度"素"の状態で握手をするんです。そうすると、キャラクターの印象と違う?と思った子どもたちの反応が微妙だったりするときもありますので、ちょっとコウのキャラクターを残しつつ、握手するときに一言かけるようにしていますね。

――パイロット(第1、2話)で『リュウソウジャー』の骨子を築き上げた上堀内佳寿也監督が劇場版を演出されています。発表会見の席では「厳しく鍛えられた」とみなさんおっしゃっていましたが、具体的に上堀内監督の厳しかったところを教えてください。

映画の中でも最後のほう、ものすごく壮大なスケールのことを経験したコウ……というシーンで、何度も何度も撮り直しを行いました。そのとき、コウがどんな表情を作るのか、なかなか想像ができなくて表現しづらかったんです。監督からは「もう一回」としか言われず、自分の演技がどうなっているのか、どこを変えたらOKがもらえるのか、変えた演技が良い方向にいくのか、わからなかったというのが正直なところです。しかも、何度もやり直しをする中で、だんだんと表情も固まってきてしまって……。そのときはとても悔しい思いをしましたが、こういった監督の要求を瞬時に理解し、できれば1発でOKを出してもらえるようになるのが、今後の課題だなと思いました。

――6500万年前の恐竜時代に行く、という展開で特に意識されたこととは、どんなことでしょう?

台本を読んだときに、ある程度「こうだろうな」という映像を頭に浮かべるんですけれど、現場では上堀内監督が台本にない部分もスケールを広げて演出をしてくださいました。僕も幼いころの「恐竜が今ほんとうにいたら、どんな感じなんだろう?」という想像力をふたたび膨らませて、できるだけ世界に入り込む形で芝居をしていこうと心がけました。

――ゲストの佐野史郎さん、北原里英さんの印象はいかがでしたか。

佐野さんとは近くに寄って芝居をさせていただくよりも、離れた場所で声を張りながらやりとりをするシーンが多かったんです。遠いとお互いの表情が見えづらかったり、大きな声を出すと単調に聞こえたりしがちだと思いますが、佐野さんはそんなことをまったく感じさせず、常に凄みのある芝居をされるんです。声だけの芝居でも、キャラクターの心が伝わるような表現をされるので、僕自身の演技も引っ張っていただきました。

北原さんとは、他のどのキャストよりも近くでお芝居をしたのですが、自分の感情をあらわにするシーンの表現力のすごさをひしひしと感じていました。僕がふつうに北原さんの芝居を受けるだけで、自分の演技をも良くしてもらえたと思います。北原さんの演技を近くで観ることができて、とても良かったです。

――『リュソウジャー』のテレビ放映開始前の特番『4週連続スペシャル スーパー戦隊最強バトル!!』でも暗躍していた「ガイソーグ」が今回の映画でも出現していて、リュウソウレッドと対決するというお話ですが、なかなかの強敵なんだそうですね。

そうです。リュウソウジャーがもてあそばれるという感覚です。最初に戦ったときは、こんなのに勝てるのか、と絶望的な気持ちになりました(笑)。相手はとても強いのですが、映画をご覧になるみなさんには、コウのあきらめない姿をぜひご覧になっていただきたいです。

――最後に、一ノ瀬さんから映画『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』の見どころをひとこと、お願いします。

6500万年前の恐竜時代を描く、壮大なスケールの物語というのが、いつものテレビシリーズと大きく違う部分です。そのスケール感に見合うだけの戦闘シーンがすごい迫力で描かれます。リュウソウジャーの5人が今までにない追いつめられ方をするので、みんなの苦難に立ち向かう姿や、熱い戦いぶりにご注目ください。絶体絶命にまで追いつめられたからこそ、今までテレビで親しんできたリュウソウジャーの各キャラクターに"何か"が加わって、新しい一面も引き出されています。とても面白く熱い作品となっているので、みなさんぜひ劇場へお越しください!

劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会 (C)2019 テレビ朝日・東映 AG・東映

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

あなたにおすすめ

ランキング

もっとよむ

注目ニュース

もっとよむ

あなたにおすすめ