SMAP公開謝罪から現在まで「新しい地図」がジャニーズ事務所から受けてきた理不尽な“圧力”の数々

wezzy

2019/7/22 10:05


 公正取引委員会がジャニーズ事務所に対して「独占禁止法違反につながる恐れがある」として“注意”をした問題。しかし、ジャニーズ事務所からのSMAPメンバーに対する理不尽な待遇は、彼らが独立してから始まったことではなく、2016年のSMAP解散騒動からすでに明らかだった。

公正取引委員会は、昨年9月にジャニーズ事務所を退所し独立した元SMAPメンバー、稲垣吾郎香取慎吾草なぎ剛の3人をテレビ番組に出演させないように、民放テレビ局などに対して、ジャニーズ事務所が圧力をかけている疑いがあるとして調査。結果、決定的な圧力をかけていた証拠はなかったものの「独占禁止法違反につながる恐れがある」ことから、事務所に注意をしたという。
SMAPはメリー喜多川氏への“公開謝罪”をさせられた
 SMAPの元マネージャーであった飯島三智氏とジャニー喜多川社長の姉・メリー喜多川氏、その娘の藤島ジュリー景子氏が対立関係にあったことは有名な話だ。飯島氏とメリー氏の決定的な亀裂となったのが「週刊文春」2015年1月29日号(文藝春秋)での公開パワハラであった。

「事務所内に派閥はあるのか」と質問する「文春」記者に対してメリー氏は、「派閥などない」と一蹴し、飯島氏を呼び出す。メリー氏は飯島氏を前に「踊れる子たちからみれば(SMAP)は踊れません」、もしジュリー派と飯島派が派閥をつくり対立しているのだとすれば「(飯島氏に対して)『SMAPを連れて行って今日から出て行ってもらう』と言うしかない」「どうぞ自分のところで別に(会社を)つくってくださいと言うだけ」と言ってのけたのだった。

その後、飯島氏はジャニーズ事務所を退所することとなったが、それと同時に「SMAP解散騒動」が勃発。2016年1月13日、一部のスポーツ紙はSMAPの解散と木村拓哉を除くSMAPメンバー4人の独立を報じた。ただ、スポーツ紙はジャニーズ事務所から提供された情報をリリースしていると見られ、独立を望んだ4人に批判的な論調が強かった。つまり、飯島氏と共にメンバー全員で大手事務所・田辺エージェンシーへの移籍を画策したが、木村がジャニーズへの忠義を尽くして残留を決めたため、移籍は頓挫。「解散はしない」ことで決着がついたというストーリーである。

またメリー氏は、「週刊新潮」2016年1月28日号(新潮社)で、SMAPの解散・事務所移籍について説明している。

メリー氏は、2015年12月27日に田辺エージェンシーの田邊社長が「(木村を除いた)SMAP4人を事務所に戻してくれないか」と言っていることを友人を介して知ったという。田邊社長は「SMAPは5人でいるべき」という思いから、中居に対して「あとの3人をまとめてジャニーズ事務所に挨拶にいくべし」と指示していたそうだ。

しかし田邊社長の言葉を受け、中居らの謝罪を待っていたというメリー氏のもとに、彼らは謝罪に来なかったという。メリー氏は怒りをあらわにしていた。

<中居からも誰からも何の連絡もありませんでした>

<きちんと言っておきたいのは、私は4人を追い出したわけでも、受け入れないと言ったわけでもありません。むしろ田邊さんから言われて「受け入れます」とお返事をしました。それなのに、誰も挨拶に来なかった。これははっきりとさせておきます>

だからなのだろうか。1月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)において、衝撃的な“公開謝罪”が流れた。スーツ姿の5人は「お騒がせしてすみません」「これからも5人でやっていきます」と頭を下げた。しかし彼らがファンや世間に謝罪する必要はまったくなく、これは、メリー氏への謝罪でしかなかったと言える。

を起用したら「新しい地図」に仕事を依頼してはいけない?
 結局、SMAPは2016年8月に解散を発表。稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛の3人はジャニーズ事務所を退所し、飯島氏とともに「新しい地図」として活動している。

公正取引委員会の調査では、ジャニーズ事務所からテレビ局への決定的な圧力はなかったようだが、テレビ局がジャニーズ事務所に忖度していることは確かだろう。「新しい地図」の干し上げは現在も続いており、視聴者の目から見ても明らかだ。

たとえば、昨年11月放送の『歌のゴールデンヒット-年間売上げ1位の50年-』(TBS系)。「1970年代から現在に至るまで50年間のヒット曲を、売り上げランキングをもとに紹介する」という形式の特番だったが、2003年のSMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」だけがカットされる事件が起こった。

SMAP時代から継続していた3人の地上波レギュラーテレビも次々に終了。ジャニーズ時代はドラマの主演を張ることも珍しくなかったが、現在は映画や舞台のみとなっている。退所と同時に地上波テレビの仕事だけ途切れるとは、不自然でならない。

また、「週刊文春」2019年1月31日号は、「新しい地図」とテレビ局の事情を報じていた。記事によると、新しい地図の3人を主役にした番組企画がNHKで進んでいたのだが、東京オリンピックをテーマにした特番に嵐を起用したがっているNHK 上層部によって、番組企画が握りつぶされたというのだ。ジャニーズタレントを起用したいのであれば、「新しい地図」に仕事を依頼するなとは、表向きはテレビ局からジャニーズ事務所への忖度だが、実質「圧力」ではなかろうか。

笑福亭鶴瓶もジャニーズの圧力を匂わせる
 また、笑福亭鶴瓶と草なぎ剛が対談をした「週刊文春WOMAN」(文藝春秋)2019年正月号でも、ジャニーズ事務所の圧力を匂わせる会話があった。

鶴瓶:CMはええし、Abemaもええけどな、こっちにはいつ戻ってくるねん。俺らと一緒に出るのは?

草なぎ:いやあ、僕らからはなんとも。べーさんに窓口になっていただいて、べーさんの力でなんとか(笑)。

鶴瓶:窓口て(笑)。そんなもん、なんぼでもなるよ。なんぼでもなるけど、今はまだちょっとあかんみたいなこと言う奴がおるやんか。全然関係ないのにな。その分、今は道歩いてたら、声かけられるんやないの? 前より余計すごいやろ。

草なぎ:心配してくださってる人が結構多かったりしますね。「どう、大丈夫なの?」みたいな。

笑福亭鶴瓶の<今はまだちょっとあかんみたいなこと言う奴がおるやんか。全然関係ないのにな>という言葉は、地上波テレビで新しい地図の3人を使いたいスタッフがいたとしても、どこかでストップがかかる状況が存在しているということを暗示している。

まだある。今年4月30日、AbemaTVのネット番組『7.2 新しい別の窓』に出演した3人は、「新しい地図」の約1年半を記念しファンにメッセージを送ったが、その中にはこんな一文があった。

<確かによく分からない大人の事情とかもあるのか、まだ僕らは、みんなが望む場所になかなか到達できていない面もある>
本気で「圧力などない」と言っているのか
 ジャニーズ事務所は公正取引委員会から注意を受けたという報道に対して、反論のコメントを発表している。

<弊社がテレビ局に圧力などをかけた事実はなく、公正取引委員会からも独占禁止法違反行為があったとして行政処分や警告を受けたものでもありません。とはいえ、このような当局からの調査を受けたことは重く受け止め、今後は誤解を受けないように留意したいと思います>

しかし、地上波テレビから徹底的に排除されている「新しい地図」の現状を見る限り、「圧力などない」というコメントは到底納得できるものではない。

当記事はwezzyの提供記事です。

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