『天気の子』低評価レビュー全削除 前作超える“賛否両論”呼ぶ?

wezzy

2019/7/19 17:45


 7月19日午前9時から、新海誠監督の新作アニメーション映画『天気の子』が全国の劇場359館で一斉公開される。2016年に大ヒットを記録した『君の名は。』から、はや3年――新海誠監督の新作としても前評判は上々だが、同作は“ある理由”から「一般向け試写会なし」という異例の作品となったこともあり、SNSでは公開を待ちきれないファンの声が続出していた。

前作に続いて主題歌をつとめる人気ロックバンドRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎は、6月28日にTwitterを更新し、驚愕の事実を伝えた。

<信じられないでしょうがつい昨日も新海さん川村さんスタッフで途中の状態を観ながら大激論打ち合わせをしたところです。(略)7/19公開とは思えない綱渡り感。無事公開できたら新海さんをみんなで胴上げしたい気持ちです>

公開日を約3週間後に控えたこの時点で、作品は未完成。さらに、7月2日に都内で開かれた「製作報告会見」では、新海監督が自ら「今もスタジオでスタッフが作業中」と語り、現在進行形で作業に当たっていることを明かした。

これにファンはザワつき、一部では作品の公開を危ぶむ声さえ上がった。ただし、不眠不休の急ピッチで作業を進めるスタッフを励まし、完成を祈る声も大きかった。

そして7月7日、新海監督はTwitterを更新。<終わったー!!完成です!>とタイトルバックの画像をアップし、作品の完成をようやく報告した。ギリギリとなったが、公開予定日にはなんとか間に合い、無事に封切りへと漕ぎつけたのだった。

しかし、公開前の騒動はこれだけでは終わらなかった。「Yahoo!映画」のレビューには、上映前にも関わらず100件を超えるレビューがついており、コメントは荒れ気味。本作は前述の理由から一般向けの試写会は行われていないにもかかわらず、「関係者なので試写会で見ましたがひどい作品でした」「新海誠作品とは思えない」などといったコメントが書き込まれ、2.71 点(18日正午時点)という低評価となっていた。その後、レビューはすべて削除されている。
新海誠監督「賛否分かれる作品を」
 新海監督はここ十数年間、コンスタントにアニメーション作品を発表し続けてきたが、過去作の『秒速5センチメートル』(2007年)や『星を追う子ども』(2011年)、『言の葉の庭』(2013年)は上映規模が小さく、興行収入も1~1.5億円ほどであった。

しかし『君の名は。』(2016年)が興行収入200億円(日本映画では歴代4位)を超える大ヒットとなったことで、新海監督も一躍“時の人”に。作品の出来とは直接的には関係のないところで話題になる、あるいはアンチに貶されるというのは、ありがちなことともいえる。

「日経エンタテインメント!」8月号(日経BP社)のインタビューでは、新海誠監督が『天気の子』に込めた思いについて次のように語っている。

<『君の名は。』の次ですから、興行的にも超メジャーなものになります。であれば、多くの人々の価値観が対立するような映画を作りたい。見てくれた誰かと誰かの価値観と価値観がぶつかるような映画でなければいけない、とも考えました>

<もともと僕の作品は、ファンの方が見てくれて、見るはずのない人たちは見ないタイプの映画でした。ところが『君の名は。』で観客のスケールが大きくなったことで、『天気の子』は、本来、僕の映画を見ない人たちも見てくれる可能性があるわけです。想定していなかった人とも、きっと不可避に出会ってしまう>

新海監督は、<賛否が分かれるかどうかは公開してみないと分からないことですが……。でもそれが、今、一番楽しみにしていることです>と結んでいる。

『天気の子』が賛否を呼ぶ作品に仕上がっていることは間違いなさそうだ。

当記事はwezzyの提供記事です。

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