そんな日もあるよね…女だから「キスだけで feat.あいみょん」菅田将暉

UtaTen

2019/7/19 12:01

菅田将暉のカケラの一つ



「仮面ライダーW」でデビュー後、数々のドラマ・映画に出演するという”俳優”の部分。そして作詞・作曲を手掛けながら歌うという”アーティスト”の部分。これらは菅田将暉を作り上げるカケラの一つ一つに過ぎない。



客観的に彼を見ると、スラッとしてオシャレな今どきの好青年。その中をかきわけていくと小さくキラキラ光るカケラがたくさん。どれもどうしようもなく気になるし、手に取ってみたくなる。

『キスだけで feat. あいみょん』でそんな菅田将暉のキラキラ光るカケラがもう一つ増えた。”せつない”というワードはお約束の表現だけれど、この楽曲はそんなんじゃない。全貌を覗いたら、それだけは分かった。

キスだけで feat. あいみょん



何をどうとか説明しなくても「今日は女」というリリックで意味は分かる。「抱きしめてもらえない」理由は、彼女は今日が"女"だからだ。

ここまでが一番の部分で”女”の感情が歌われている。担当するのは菅田将暉だ。

ふわっとシチュエーションが浮かび、”女”の気持ちまで見えてしまうかのような妙に生々しいリリック。そんな部分を”男”が歌うことによって和らぐ…なんてことはこの楽曲の場合ないといえる。



作詞・作曲を手掛けたのはもちろんあいみょん。彼女らしいベールに包まない心理描写はさすがだ。

ここからは二番になる。”男”の感情をあいみょんが歌っていく。

話は脱線してしまうが、彼女の楽曲の中に『君はロックを聴かない』というものがある。

この”会話の一部”のような題名そのものが、彼女の曲作りに対する”取り組み方”や”感覚”がよく表れていると感じるのだ。

”聴かない”と否定で終わる題名はとても珍しい。リリックの解釈は、君がロックを好きじゃないのは知っているけれど、僕がロックが好きな理由を知って欲しい、そしてそんな僕のことも知って欲しいというもの。

一見題名だけ見れば”?”となるけれど、なんのことはない。僕の気持ちの一部をそのまんま題名にしただけなのだ。

言いづらい・恥ずかしい・難しい”感情”を歌にしようとすると、いろんなものが足されて足されて…最終的にはただのカッコイイ歌になりがち。でも彼女の作る歌は確実にその類のものじゃない。

特にこの『キスだけで feat. あいみょん』は最たるもの。よくある”男”と”女”の一コマをそのまんま切り取ってある。

あまりにストレート過ぎて、聴く者がイマジネーションをもっともっと膨らませてしまう。

すぐそばにいる二人。「キスだけで」会いに来た”女”と待ち構えていた”男”。お互いの気持ちを探り合うほんの数時間の出来事。



恋愛の歌は大体、長い時間に自分がどんな感情でいたのか、その結果ハッピーエンドかバッドエンドか…というものが多い。しかしこの楽曲は逆だ。

今この瞬間の”男”と”女”が、それぞれに思っていることが切り取られている。「キスだけで」は納得がいかない二人がそこに見えるのだ。

最後の部分は二人一緒に歌われる。アコギが主体の静かな曲調でドラムは入らない。テンポもとてもスロー。

静かな夜、お互いの想いがありながらそろそろ眠りにつこうとしている。

「心臓泣かせの夜」という表現がとても彼女らしい。悲しいでもせつないでもない感情。「背中合わせ」でいることで、心臓が泣くのだ。

全体を通して、”女”を真ん中に描かれる『キスだけで feat. あいみょん』。そんな日もあるけれど、いつも一緒にいる二人にとってはほんの一コマに過ぎないのだ。

ロングホープ・フィリア



今回ご紹介の『キスだけで feat. あいみょん』を始め、すでに当サイトでも特集のある『まちがいさがし』などが収録された2ndアルバムが7月10日にリリースされる。

このアルバムの収録曲の中からもう一曲おすすめを紹介したい。それが『ロングホープ・フィリア』だ。



アニメ映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~」の主題歌となっている。作詞・作曲を手掛けたのはamazarashiの秋田ひろむで、このアニメのための書き下ろしだ。

疾走感がとても特徴的なアレンジで、先にご紹介した『キスだけで feat. あいみょん』とは毛色が180度違う楽曲といえる。

アニメの世界観に寄り添い、勇敢な少年がそこに見える。もう一人友の存在もあるようだ。お互いに挫折や敗北を味わいながら、称賛しあっている良き仲間。

”青春”と一言でいえば終わってしまうが、そこには闘いという複雑な事情も感ぜられる。

男というのは、いつの時代も”闘う”生き物。傍らに心強い友がいるのはそれだけで財産といえる。

この楽曲からは主人公の他にもう一人の”友”がいることで、辛い試練だけではなく、希望や勝利も伝わってくる。

生きていくことのほとんどは辛いことだけれど、「今日の君が笑った」ことですべては救われてしまうのだ。

まだまだ菅田将暉から目を離すな!



俳優としても、他とは違う光を放つ菅田将暉という人物。



彼にはどれだけのカケラがあるのだろうか。

”俳優 菅田将暉”のファンと、”歌手 菅田将暉”のファン、皆さんはどちらなのだろうか。

”両方”のファンならベストといえるだろうけれど、この先は”歌手 菅田将暉”のファンが膨大な数になることは確実だといえる。

TEXT 時雨

当記事はUtaTenの提供記事です。

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