漏水補修工事の最難関は入居者さんとの交渉と日程調整だった

日刊Sumai

水漏れ箇所をなんとか特定した前回に続き、今回は補修工事のお話。
どこから水が漏れたか特定できれば、あとはそこを直すだけだからそんなに大変じゃないよねと思っていましたが、とんだ誤解でした。
実は、工事の日程調整こそ最大の難関だったのです。
入居者さんに相談するも返事は「No!」
浴槽
photo-uny / PIXTA(ピクスタ)
業者さんからは、日程を決めてもらえればいつでも防水屋さんを呼んで補修工事をすると言われていました。
ところが、ここで問題が持ち上がります。
もし万全な補修工事をおこなうなら、3日間ほどかけてお風呂場全体を防水工事するべきだというのです。
しかし、3日間もお風呂が使えなくなるのはさすがに困ります。
なんとか応急措置的な補修でいいからできないかと相談し、該当箇所のみを防水してもらうことになりました。
その場合でも、少なくとも1日はお風呂を使用しない状態にして補修箇所を乾いた状態にすることが必要です。
工事前日と当日の2日はお風呂を使えないということになります。
しかし、もう一度漏水が起こってしまえば下の階の入居者さんにとっては致命的。
電話する
masa / PIXTA(ピクスタ)
そこで、漏水元の部屋の入居者さんに相談することにしました。
ふだんほとんどコミュニケーションを取っていない方だけに、いつ連絡したらいいかも手探り。
前回、朝に連絡していまひとつなリアクションだったので、今度は夜9時頃に電話してみましたが……、
「今、仕事中なんで、手短にお願いできますか」と先制パンチを食らいました。
工事について相談してはみたものの、「お風呂が使えないのは困ります」とあっさりノー。
年末年始に工事してくれる防水屋さんを探すことに
もしこれが「蛇口を締め忘れた」場合のように入居者さんの過失なら、こちらも強く出られますが、あくまで原因はうちのマンションの設備の老朽化。
「そこをなんとか、なにとぞお願いいたします」と拝み倒すしかありません。すると、仕方ないと思ったのか、こんな返事が。
帰省
Camellia / PIXTA(ピクスタ)
「年末年始なら帰省して留守なので、いつでもいいですけど」そう、漏水が起こったのは、12月も半ばを過ぎた頃でした。
まったくよりによってこんなときにと思いましたが、こんなときでなければ入居者さんが長期間留守にすることもありません。
このタイミングしかない!
年末に工事するということで話をつけ、電話を切ったのですが……よく考えたら、年末に防水屋さんが営業してるわけないじゃん!どうしよう、もう年末にやるって言っちゃったし……。
しかたなく業者さんに相談しましたが、当然のごとく「その時期は難しい」との返事。
こうなれば、こちらも拝み倒すしかありません。
「なんとか年末年始のどこかで工事してくれる業者さんを見つけてくれませんか?」
こちらの窮状を察してくれたのか、業者さんも探してみますと言ってくれました。
1日をめぐる攻防~最後はお金で決着しました
12月
hide / PIXTA(ピクスタ)
もじもじしながら待つこと2日。工事してくれる防水屋さんが見つかったという吉報が。
営業は28日までだけど、1日のばして29日までならやりますよ、とのこと。
小さい会社で、あるていど融通をきかせてくれる業者さんだったそうです。
助かった!
これで29日に工事をすればなんとか乗り切れると思ったのですが……、
あれ?たしか、前日はお風呂使わないで乾燥させなきゃいけないんだよね?前日はまだ平日だからダメだ!
しかし、もうこれ以外の選択肢はありません。
お風呂
Flatpit / PIXTA(ピクスタ)
こうなったら、入居者さんになんとか前日だけはお風呂を使わないでいただくようお願いすべく電話してみたのですが……
無情にも返事は「ノー」。
「1日でもお風呂が使えないのは困ります」
そうですよね……。
でも、これ以外の選択肢はないんです。またも拝み倒し攻撃で食い下がります。
すると、先方からこんな言葉が出てきました。
「そこまで言うなら、それなりのことをしてほしいんですが」
ん?それって、お金?お金ですね?
こんなとき、僕の中ではお安めのシティホテルの一泊を基準としています。
「では、ホテルに泊まっていただくとして、5000円お支払いするということでいかがでしょうか。もちろん、お風呂さえ使わないでいただければ、ホテルに泊まっていただく必要はございませんので」
ホテル
Nink / PIXTA(ピクスタ)
この提案で、ようやくオッケーがいただけました。貸す側は圧倒的に立場が弱いだけに、こういう交渉は本当に大変です。
大家さんというと「ゴロゴロしてるだけでお金が入ってくる濡れ手で粟なイメージ」があるかもしれませんが、自主管理物件はそんなに甘くないのです。
ともあれ、なんとか補修工事のめどは立ちました。
次回は、工事日当日の模様と修理費などについて書きます。

当記事は日刊Sumaiの提供記事です。

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