G1で早くも“番狂わせ” 内藤哲也、“くせ者”・矢野通の術中に……「タイトル全獲り」宣言に暗雲

AbemaTIMES

2019/7/14 12:50



 7月13日、「G1 CLIMAX 29」日本開幕戦が東京・大田区総合体育館大会で行われ、Bブロック初戦を迎えた内藤哲也が矢野通に敗れる波乱の幕開けとなった。

毎年各ブロック初戦で番狂わせがある「G1」だが、今年餌食になったのは大本命の一人内藤だった。G1制覇とIWGPインターコンチネンタル王座、およびIWGPヘビー級の全獲りを掲げ今シリーズに参戦している内藤だが、「くせ者」矢野通の前に思わぬつまずきスタートだ。

ゆっくりとコスチュームを脱ぎ相手を焦らす作戦の内藤に「早く早く」と即す矢野。ゴング前からこの2人ならではの奇妙だが見応えのある心理戦が繰り広げられた。Tシャツを着用して試合に臨む内藤に対して、敢えてTシャツを着て対抗した矢野。やたらと大声を発し威嚇し早々とコーナーマットを外す、内藤もコーナーマット外すや、矢野はトレードマークともいえる急所攻撃からの丸め込みなど掟破りを連発。会場は大盛り上がり。内藤はこの時点で、すでに矢野にペースを握られていたのかもしれない。


 シリーズ開幕前から「法令遵守」という謎のキーワードを掲げてきた矢野だが、それは「レフェリーが見ていなければ何をしてもいい」という裏返しのような言葉だった。まずレフェリーのシャツをまくって目を覆うと、無放地帯となったリングで内藤の急所へ一撃、今度は怯んだ内藤のTシャツをまくって目を覆った。前後が見えない内藤に背後からレスリング仕込みのタックル。ここまでの完全犯罪はレフェリーには見えていない。レフェリーがシャツを正してレフェリングに復帰するや否や、電光石火の丸め込みで3カウント。“クセ者”の真骨頂ともいえる試合で、Tシャツ姿でG1初戦に臨んた内藤の心の隙から勝ち星をかっさらっていった。

まさかの番狂わせで初戦を落とした内藤にとって、この先も不安要素は尽きない。15日の札幌大会で何らかの介入を予告しているタイチ、19日の後楽園大会ではジェイ・ホワイトに勝利し勢いに乗る後藤洋央紀、24日広島ではここ数カ月持ち前の怖さに磨きがかかる石井智宏と全く気の抜けない相手が続くことだ。場合によってはあっという間に優勝争いはおろか、大会の主役から引きずり降ろされる可能性も否定できない。

シングルプレイヤー同士の争いである「G1」、ユニットによるチームプレイの要素は薄いものの、今大会での結果次第では、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(L・I・J)でのパワーバランスにも影響を及ぼしそうだ。そのL・I・JからはAブロックにEVILとSANADAが、そしてBブロックには内藤哲也と鷹木信悟がエントリーしている。

開幕戦のテキサス大会でバットラック・ファレの前に完敗したEVIL、一方難敵・ザック・セイバー・ジュニアに白星発進したSANADAとでは対照的なスタート。今年春のニュージャパン・カップのファイナリストとしてオカダ・カズチカにあと一歩まで迫りブレイク前夜の勢いにのるSANADAとEVILのユニット内格差も起きはじめている。今回ジュニアからのG1参加を実現した鷹木信悟も、ヘビー級との対戦に手応えを感じている。同門とはいえ後半に控える鷹木との対戦(8月4日大阪大会)も内藤にとっては厳しい1戦となりそうだ。

写真/新日本プロレスリング

当記事はAbemaTIMESの提供記事です。

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