心臓疾患を抱えた8歳児、両親の8年越しの結婚式でママをエスコート(スコットランド)

今から約8年前、スコットランド在住のマクシーンさんとマイケル・コナリーさんは、予定していた結婚式を延期した。交際を始めて5年、2人はすでに1歳の女の子を授かっていたが、産まれたばかりの男の子ジャック君は先天性の心臓疾患を持っていた。「結婚式を挙げている場合ではない。この子はこの先何年生きることができるのだろう」―そんな不安を抱えながらも、2人はジャック君を必死に支えてきた。そして今年6月、2人の長年の夢が実現したことを『Daily Record』『Metro』などが伝えている。

先月30日、マクシーンさんとマイケルさんはスコットランド南西部イースト・エアシャー地区のカムナックで、長年の夢だった結婚式を挙げた。式にはジャック君(8歳)のきょうだいである9歳のルーシーちゃん、4歳のソフィーちゃん、2歳のエリーちゃんも出席し、親族や友人ら75人が結婚を祝った。難病と闘ってきたジャック君はこの式で、大好きな母マクシーンさんのエスコート役を引き受けた。

式当日、ヴァージンロードに姿を見せたジャック君は、父マイケルさんとお揃いのスコットランドの伝統衣装「キルト」に身を包み、バグパイプの音色が美しい『ハイランド・カテドラル(Highland Cathedral)』のメロディーに合わせて母と一緒にヴァージンロードを歩いた。マクシーンさんの夢が叶った瞬間だった。

マクシーンさんは結婚式当日のことを、このように振り返っている。

「式の前にブライダルコーディネーターがジャックを私の部屋に連れてきてくれました。ジャックはウェディングドレスを着た私を見るやいなや、『ママ、とても綺麗だよ』って言ってくれたんです。泣かないようにとグッとこらえたものの、私の目は涙でいっぱいでした。ジャックがとても大人びて見えました。」

「式が始まり、ジャックと一緒にヴァージンロードを半分ほど歩いたところで、マイケルの頬を涙が伝い落ちるのが分かりました。マイケルが感情的になるのはほとんど見たことがなく、彼には『男だって涙を流してもいいのよ』と話していたくらいです。」

「ジャックはまだ私のお腹にいる時、先天性の三尖弁閉鎖症という診断を受けました。これまでに3回の心臓の手術をしており、最初の手術はジャックがまだ生後5日の時で16時間にも及びました。最後に手術をしたのは4年前になりますが、とても疲れやすいので車椅子を使うことも度々あり、ゆくゆくは心臓移植が必要になると言われています。医師からは自閉症との診断も受けています。昨年はジャックの世話をするために、私もデンタルナースとしての仕事を辞めざるを得ませんでした。そんなジャックが私の結婚式でエスコートをする日が来るなんて…私はジャックを本当に誇りに思います。」

マクシーンさんとマイケルさんはいつか結婚式を挙げたいとコツコツと貯金をしてきたが、実はこの日の結婚式は抽選で当たったものだそうで、2人には“運”が味方したようだ。

また、その後の披露宴でもジャック君はマクシーンさんとダンスを踊り、ゲストらはみな涙で見守ったそうだ。曲は英歌手ロビー・ウィリアムズのラブソング『Love My Life (ラブ・マイ・ライフ)』で、マイケルさんによるとジャック君はそこにいた全ての男性を泣かせてしまったという。

結婚式には涙がつきものである。2017年には13歳の脳性麻痺の息子と結婚式で初めてダンスをした母が話題になった。新しい伴侶が特別なハーネスを手作りして実現したサプライズだった。また今年4月には身体が麻痺した父親が「娘の結婚披露宴でダンスがしたい」と必死にリハビリを重ね、その願いを叶えていた。

画像は『Metro 2019年7月10日付「Mum’s dream comes true as son with life-limiting condition walks her down the aisle」(Picture: SWNS)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 A.C.)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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