『ウルトラマンタイガ』主演・井上祐貴インタビュー「地球人、宇宙人の区別なく絆を大切にするヒロユキに共感してほしい」


●性格が異なる3体のウルトラマン
円谷プロが製作を手がけ、テレビ東京系全国ネットで放送されている"ニュージェネレーションヒーローズ"と呼ばれる新時代のウルトラマンシリーズとしては第7作目にあたる『ウルトラマンタイガ』が、2019年7月6日より放送スタートした。

昨年(2018年)の『ウルトラマンR/B(ルーブ)』では、湊カツミ、イサミの兄弟がそれぞれウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルに変身して怪獣と戦う"兄弟ウルトラマン"という設定がファンの注目を集めたが、新しく始まる『ウルトラマンタイガ』では、ヒーローであるウルトラマンタイガが、1973年に地球で悪い怪獣や宇宙人を相手に大活躍した『ウルトラマンタロウ』の"息子"であるという、驚きの設定が用意された。さらには、主人公である工藤ヒロユキがウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマという3体の個性的なウルトラマンの力を怪獣や宇宙人との戦闘状況に応じて使い分けるといった、意欲的な設定が盛り込まれている。

すでに地球上に宇宙人が密かに移住してきている社会で、民間の警備組織「E.G.I.S.(イージス)」に就職し、日夜平和のために働いている工藤ヒロユキだが、なんと彼には、本人も知らない大きな秘密が眠っていた。それは彼の体内に、ウルトラマンタイガの"光の粒子"が眠っていることだった……。

ここでは、主人公・工藤ヒロユキを演じる俳優・井上祐貴にインタビューを敢行。『ウルトラマンR/B』の後を受け、子どもたちの憧れのヒーローとしてこれからどのような活躍をしていくのか、やる気と希望に満ち満ちた井上から『ウルトラマンタイガ』のアピールポイントや、ヒーローを演じることについての心がまえを聞いた。

――現在23歳の井上さんですが、子どものころに好きだったウルトラマンは誰でしたか?

『ウルトラマンコスモス』(2001年)が大好きでした。『ウルトラマンティガ』(1996年)や、他のウルトラマンも好きでしたが、いちばん記憶に残っているのがコスモスですね。

――そういえば、コスモスに変身する春野ムサシを演じる杉浦太陽さんが着用していた青い衣装と、いま井上さんが着ているE.G.I.S.(イージス)のユニフォームには、どことなく共通するイメージがありますね。

杉浦さんには料理番組のゲストに呼んでいただいたときに、いろいろとお話をうかがいました。

――ウルトラマンの先輩である杉浦さんと、どんなお話をされたのですか?

ほとんどがウルトラマンの話でした(笑)。ちょうど今回の『ウルトラマンタイガ』で1、2、3話を撮られる市野(龍一)監督のことを杉浦さんが覚えてらっしゃって(市野監督は『コスモス』にも監督参加している)「市野さんは元気?」みたいなお話もしました。

――それでは、井上さんが『ウルトラマンタイガ』の主役に決定したときのお話から、うかがっていこうと思います。選考はどのようにして行われたのですか。やはりオーディションがあったのでしょうか?

大勢が集まるようなオーディションはなく、個別に面談を受け、そこでいくつかの質問とアクションがあって、決めてもらったのですが、どれくらいの人数がいたかなどは全く分かりません。

――工藤ヒロユキ役に決まったよ、と知らされたときの率直な感想はいかがだったのでしょうか。

もちろん、うれしい!という気持ちしかなかったですね。決定を聞いたときはまだ大学に通っていて、卒業したら上京する予定だったんです。上京してもすぐ仕事があるわけでもないしな~と思っていたので、レギュラーのお仕事が決まったので安心したという思いもありました。そしてすぐに「よし、やってやるぞ!」という気持ちがわきあがってきました。

――撮影に入られて「自分はいま"ウルトラマン"の世界にいるんだな」と実感された出来事はありますか?

言ってしまうと"全部"ですね。ヒロユキの衣装はE.G.I.S.の制服のみなので、最近はこれを着ると自動的にヒロユキになれるというか、普段から現場に入る時のスイッチのようになってきました。その中でも特にヒーローっぽいなと思える瞬間は、やっぱりアクションをしているときですね。あと、台本を読んでいて、ふつうのドラマではまず言わないようなセリフが出てくるとき(笑)。自分で「こういうセリフを言うんだなぁ」なんて、しみじみ思いながら演技をしています。でも、ウルトラマンの世界というものが一番感じられるのは、特撮の現場を見学に行ったときです。そういう意味では、撮影にまつわるいろいろな面から、自分がウルトラマンの世界に入っているという感覚を味わっているような気がしますね。

――タイガ、タイタス、フーマという3体のウルトラマンと接してみてのご感想はいかがですか?

それぞれビジュアルがぜんぜん違いますし、性格も異なっている3体のウルトラマンが、まったく違う口調でしゃべってくるのが楽しいですね。放送前だとカッコいいウルトラマンという印象しかないかもしれませんが、実際にキャラクターボイスが加わると、またみなさんの印象が変わってくると思います。たとえばタイタスは、あんなにたくましいスタイルをしているのに、話し言葉は常に温厚そのもの。フーマは、一本芯が通っているのですが、ちょっと話し方が荒っぽいんです。タイガを含めて、3体のウルトラマンとヒロユキが会話をするシーンに、ぜひ注目してほしいですね。

――前作の『ウルトラマンR/B』を参考としてご覧になったことはありますか?

全話は観られなかったのですが、観ました。主人公の湊カツミ、イサミ兄弟がとても魅力的で、ウルトラマンロッソ、ウルトラマンブルの兄弟ウルトラマンもカッコよかったです。僕たち(タイガ、タイタス、フーマ)も負けないよう、カッコいいヒーローとして子どもたちの心をつかみたいです。

●霧崎はアヤしさを通り越して気持ち悪い!?

――井上さんが演じられる工藤ヒロユキという青年は、どんな性格の人なのでしょうか。

劇中でも言われていますが「熱血バカ」です! E.G.I.S.の先輩である宗谷ホマレ(演:諒太郎)からも「いくぞ熱血バカ!」「何してんだ熱血バカ!」なんて、けっこうひんぱんに呼ばれています。常にまっすぐで、細かいことを考えずに突っ走る男なので、演じる前にイメージがしやすかったですね。突っ走って、ときどき壁にぶち当たったりしますが、そこを先輩たちに支えられて、成長していくというキャラクターなんです。

――自分とヒロユキを比べてみて、共通する部分なんてありますか?

いっぱいありますね。ヒロユキは新入社員という役柄ですが、僕も役者を始めてまだ2年目で、この世界のことが右も左も分からず……。社会に出たばかりで、先輩たちにイチから指導してもらったり、指摘されることで学んでいくことが多いです。ヒロユキは純粋に正しいことは正しいと信じ、目の前にある出来事だけを見て突っ走ったりしてしまう。とりあえず頭にひらめいた発想をそのまま言葉に出すような人間ですから、自分としてもシンクロしやすいキャラクターだと思っています。

――デジタル合成に代表される「特撮」カットが多いと思いますが、ご自身と巨大な怪獣との"絡み"のシーンを撮影されたときには、どんな苦労がありましたでしょうか。

実際にその姿を目視することができない、巨大な怪獣との芝居は大変ですね。やっぱり見えない相手に向かってリアクションをするので、ある程度イメージはできるものの完璧にこなせているかどうかは分かりません。スタッフさんたちから「あの場所にこんな怪獣がいて、こんなことをしてくるよ」という指示はいただくんですが、最初の頃はずいぶん苦労しました。まだ完成映像を観ていないので不安ですが、スタッフの皆さんの腕によって、うまく行っていると信じます(笑)。

――ヒロユキがウルトラマンタイガに変身するためのアイテム・タイガスパークを初めて装着したときのお気持ちを聞かせてください。

いやあ、テンション上がりましたよ! これって、自分(ヒロユキ)しか着けないものなんだなって思うと、興奮しました。、いざ現物を目の前にすると、尋常じゃないくらいワクワクしたことが強く印象に残っています。タイガスパークって、カッコいいんですよ。自分の変身アイテムだから言っているんじゃなくて、客観的に見てもカッコいい。もちろん、これまでの先輩ウルトラマンの方たちのアイテムもカッコいいのですが、今回も負けていません!!

――E.G.I.S.のみなさんと一緒にいるときの雰囲気は、どんな感じなのでしょうか。

オフィスでのシーンは、いつもコミカルな演出があって楽しいです。新山千春(佐々木カナ役)さん、諒太郎さん、吉永アユリ(旭川ピリカ役)さんたちがいるからこそ成り立つカットがたくさんあるので、みんなとのやりとりがどういう風な映像になっているのか、放送を観るのが楽しみです。

――E.G.I.S.のオフィス内でも、タイガ、タイタス、フーマは"イメージ体"になって姿を見せ、ヒロユキと会話をするそうですが、他のメンバーにはそのことを隠しているという設定なんですね。

イメージ体との会話では、後で合成されるタイガたちの位置を「ここですか?」「もうちょっと右?」とか確認しながら芝居をしています。僕としては、こういった「仲間に変身の秘密を隠している」という設定がとても気に入っているんです。僕が子どものころに観ていた変身ヒーローたちも、ふだんは正体を隠していて、物陰に隠れて変身する、みたいなところがありました。そういうお芝居ができて、とてもうれしいです。

――ウルトラマンタイガには、妖しい雰囲気のライバル・ウルトラマントレギアがいるようですが、トレギアの人間態・霧崎(演:七瀬公)というミステリアスなキャラクターも出てきますね。

アヤしいですよ~。アヤしいを通り越して、すでに気持ち悪いかもしれません(笑)。霧崎を演じる七瀬さんと向かい合ってお芝居をする機会も、回を重ねるにつれて多くなっていきますので、今後どういう展開になっていくのか期待していてください。トレギアは不気味なだけでなく、カッコいいですから、人気が出るんじゃないでしょうか。ヒロユキとタイガ、タイタス、フーマもトレギアに押されないように、いっしょに盛り上げていきたいです。

――第1話が放送されるとすぐに大きな話題を集めた『ウルトラマンタイガ』ですが、井上さんとしては、ヒロユキの行動を通じて子どもたちにどんなことを伝えたいと思われますか?

素直に「カッコいい」とか「変身ポーズをマネしてみたい」と思ってもらえるようなヒロユキでありたいと思っています。ドラマの内容を観てもらって、地球人、宇宙人の区別なく"絆"を大切にするヒロユキの思いに共感してもらえればうれしいです。どうぞこれから『ウルトラマンタイガ』をどうぞよろしくお願いします!

『ウルトラマンタイガ』は、テレビ東京系に毎週土曜あさ9時より放送中。

(C)円谷プロ (C)ウルトラマンタイガ製作委員会・テレビ東京

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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