ミュージカル『王様と私』日本上陸 渡辺謙「ケリー・オハラを日本の皆さんに見せてあげたい」

SPICE

2019/7/10 18:29


渡辺謙とケリー・オハラがW主演するミュージカル『王様と私』がついに日本で上演される。この国内初上演の前日となる2019年7月10日(水)、東京・東急シアターオーブにて囲み会見が開かれた。
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production

本作は1860年代のシャム(現タイ)が舞台。家庭教師として王宮に招かれた英国人アンナ(ケリー)と王様(渡辺)が文化の違いからぶつかり、やがて相手を理解し、互いに変化していく姿を描いた物語。『サウンド・オブ・ミュージック』などで知られるリチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインⅡの名コンビが手掛けた。2015年のトニー賞では最優秀リバイバル賞を獲得している。
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production

演出のバートレット・シャーと共に現れた渡辺とケリーは多くのマスコミに向け笑顔を振りまく。まずはシャーから挨拶。「我々は日本に来れて嬉しく思います。この1、2週間リハーサルをしており、その出来に満足しています。ケリーは昨日来日したばかりですが、皆さまに気に入っていただけることと思います」と胸を張った。
渡辺謙
渡辺謙

レポーターから「ニューヨーク、ロンドン、そして日本に上陸ですね」と声をかけられると「ゴジラじゃないんだから」と早速笑いを誘う渡辺。「日本で上演する時の一番の条件はケリー・オハラという素晴らしい女優を日本の皆さんに見せてあげたい、という事。それが実現した事が嬉しいですね」と語り、「短い間ではありますが、本作を日本のお客さんに届けられる事を誇りに思います」と心境を口にした。ケリーも「私もいつか日本公演を実現したいと考えており、またケン(渡辺)と一緒にできる事を光栄に思っています。私の母国アメリカで始まった『王様と私』というショーを、いつかケンの母国でもやりたいなと願っていました」と話した。
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production

二人のコンビネーションについて聴かれると「彼女とはほとんどノールック、ノーサインでやっているんですよ。何百回とやっている舞台なのもありますが、何を投げても取ってくれるしまた返してくれる。ものすごく素晴らしいシンガーなんですが、大変尊敬している女優さんでもありますね」と渡辺がケリーを絶賛。その言葉を受けてケリーも「ケンは本当にすばらしい役者さん。演じる時は彼からのパッションを感じます。だからこそ私もケンの演技力に合わせないといけないし、より自らをステップアップさせないと、と感じています。今までに何度か演じましたがケンほどのパッションの力を感じたことはありませんね。特別な王様であって今までにない王様なんです。決してジョークでもコメディでもありません。シャム王国を知性と権力を持って他の国に乗っ取られないように対峙するパワフルな王様を演じています。その力に負けないように私も演じないと」と語りつつも「と、同時にとてもお茶目な方です」というと隣で渡辺が照れたように笑っていた。
ケリーさんに「お茶目な人」と言われた時の渡辺さん(笑)
ケリーさんに「お茶目な人」と言われた時の渡辺さん(笑)

日本に来る前に上演していたロンドンでの公演の話も飛び出す。「ロンドンの人ってこんなにジョークが好きだったのかと驚いた。まるで吉本新喜劇を見ているようにドッカンドッカン受けまくっていました」と笑う渡辺。日本で上演についてケリーも「本作はリズムが大事。遠慮なく気兼ねなく皆さんに自由に楽しんでいただきたい」と語り「この物語は笑いだけでなく深い意味を持つ箇所もあるので、慣れるのに時間がかかるかもしれませんがきっと皆さんにも理解していただけるんじゃないかと思います」とコメントした。
ケリー・オハラ
ケリー・オハラ

なお、ケリーは来日にあたり「夫と子どもと共に日本に来ましたので、オフの日には観光したいですね。一年半前に来日した時に日本文化に触れ、感銘を受けましたので今度は家族と共有したいですね」と笑顔を見せた。
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production

公演はすべて英語で行われる。「日本のスタッフがすばらしい字幕システムを開発してくださったので、おそらくお客さんも違和感なく観る事ができるでしょう」と渡辺。「生意気な言い方ですが、これほどのトップクラスの俳優が日本で上演することで、きっと皆さまにもご満足いただけることと思います」と胸を張った。

なお最後に、日本のエンターテインメント業界をけん引してきたジャニー喜多川の訃報についてコメントを求められた渡辺は、「海外の空気をいち早く日本に持ってきた方だと認識しています。エンターテインメントの作り方についてもすごく革新的で時代を先取りするプロデュース力のある方だった。僕もこんな風にアメリカと日本で活動するようになったので一度お仕事を一緒にしてみたかったです」と残念がり、「僕は長瀬(智也)とも共演していますし、岡田(准一)くんなども映画で頑張ってますから、これからもそんな人材を発掘できるよう、ジャニーさんの遺志を受け継ぎながらやっていただけたら」とこれからの事務所の活動に期待を込めていた。
Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production
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取材・文・撮影=こむらさき
舞台写真=Photo by Matthew Murphy The London Palladium Production

当記事はSPICEの提供記事です。

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